読んだ本2021/03/09

とっても寒いニュースが届きました。
BBCの「白鳥救うため、バレリーナが凍った湾の上で「白鳥の湖」舞う 港建設に抗議」というものです。
氷点下15度でチュチュを着て踊ってます。さぞ寒かったでしょうね。絵面的には幻想的でいいですけど。

NYCB(ニューヨーク・シティ・バレエ団)がNYCB Digital Seasonでジョージ・バランシンの「Theme and Variations」を配信してくれています。
興味のある方は是非ご覧下さいませ。



成田名瑠子 『今日は心のおそうじ日和2』
平沢涼子は離婚後実家に戻りましたが、居づらくなったため、家事の能力を生かし、妻と子を亡くした作家・山丘周三郎の家の住み込み家政婦となりました。
それから一年が過ぎましたが、先生は滅多に笑わず、極端に口数が少ない人ですが、涼子たち親子に細やかな心配りをしてくれる優しい人で、思ったよりも先生との暮らしは安らかで心の落ち着くものでした。
しかし、そんな暮らしも終わりになりました。
片瀬結菜という女の子が弟子にしてくれとやって来たのです。
弟子は取らないからと一日だけ泊めてあげたはずなのに、彼女は居座り、先生に取り入り、涼子は自分たち親子の居場所がだんだんとなくなっていくような気がしてきます。
ちょうどそんな頃、実家からお見合いの話がきます。会ってみると、相手は家事好きな男性で、話が合います。心が動く涼子。
自分の悩みで鬱々としていて涼子は気づいていなかったのですが、娘の美空が担任と上手くいっていなかったのです。たまたま山丘が気づき、彼は学校を変ってもいいのではないか、その費用は自分が出すとまで言ってくれます。
結菜は一体なんのために山丘のところにやって来たのか。
涼子はどうするのか。

山丘先生、口数が少なく誤解されがちですが、実にいい人です。
そうそう猫のコヨーテが可愛いです♡。

柳美里 『JR上野駅公園口』
全米図書賞受賞作品というので読んでみました。
福島県相馬郡出身の男性が、世間が東京オリンピックで浮かれている時に、出稼ぎ労働者として上京します。これからという時に息子が死んでしまい、妻と二人で老後をという時に妻が死に、姪の世話になるのも心苦しくて上京したのですが、ホームレスになるしかなかったという、悲惨な男性の生涯を描いた作品です。
日本の高度成長期を担ったのが彼のような人たちですね。
最後の津波の描写は必要かな?と思いました。

高田在子 『まんぷく旅籠 朝日屋 ぱりとろ秋の包み揚げ』
親を亡くし、長屋からも追い出しをくらい、行く当てのないちはるの所に借金取りがやってきます。
ちはるの両親は夕凪亭という料理屋をしていましたが、久馬という男に騙され、店を乗っ取られ、心労が重なり、亡くなったのです。
借金取りはちはるに金を返すように脅しをかけてきましたが、死んだ父から聞かされていた火付盗賊改の宮藤怜治が現れ、借金の肩代わりをしてくれます。そのかわりにちはるは先月できたばかりの旅籠・朝日屋の調理場で働くことになります。
旅籠だけど料理がうまく、泊まらなくても料理を食べられるというのがコンセプト。上手くいくのでしょうか?

ちはるが夕凪亭を再開するまでのシリーズ物かな?

中島久枝『かなたの雲 日本橋牡丹堂菓子ばなし七』
小萩はお菓子が好きで、自分で作ってみたいと鎌倉から江戸に出てきて、日本橋の二十一屋で働いて三年になります。
お客の注文に応じてお菓子を考案する<小萩庵>にもお客が来るようになってきました。
そんなある日、鎌倉のおじいちゃんが寝込んだという知らせが来たので、心配な小萩は見舞いに行くことにします。家に帰ると、おじいちゃんは元気そう。
さて、何で小萩は呼ばれたのでしょうか?
そんな頃、小萩の思い人の伊佐の様子が変です。仕事の合間にどこかに行っているようです。そっと伊佐の後を着いていってみると、病に倒れた母親が身を寄せる寺に行っているのでした。幼い伊佐を捨てた親なのに…と小萩は納得がいきません。伊佐は頑なに助けを拒みますが、店のみんなは彼のために奔走します。

なかなか小萩は人の心がわからず、自分の思いで動いてしまいますねぇ。
苦労知らずだからでしょうね。でもそれは彼女の良いところ。めげずに頑張れ!
伊佐に思いを告げましたが、どうなるのかしら?次回に期待しましょう。

どれもすぐに読める作品です。



クリスマスローズがなかなか咲かないと思っていたら、やっと咲きました。
年々数が少なくなるようです。
肥料とか必要なのかしら?庭は勝手にいじっちゃ駄目なので、どうしようか考え中です。

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