リース・ボウエン 『貧乏お嬢さまの危ない新婚旅行』2021/03/29



やっとアイルランド貴族の息子、ダーシー・オマーラと結婚したジョージアナ(ジョージー)。
ハネムーンはダーシーの友人が提供してくれた、バッキンガムシャーのマーロウ郊外のテムズ川に浮かぶハウスボート。
食べ、飲み、愛し合いを何度も繰り返して四日目。
ジョージーは急にキュウリのサンドイッチが食べたくなりました。何故?
夢のようなハネムーンから、現実に戻らなければなりません。
結婚プレゼントをまだみ見ていないので、とりあえずロンドンのラノクハウスに行くことにします。
兄のビンキーはジョージーたちと会えてとっても喜んでくれましたが、義理の姉のフィグは相変わらずです。
一泊だけして、すぐにアインスレーに行くことにしましたが、フィグは宮殿でのガーデンパーティに招かれており、着る服をジョージに選んでもらいたがっています。服の助言をし、一緒に帽子を作ってあげると、珍しいことに感謝の言葉を言われました。あら、フィグは優しいわね。

ガーデンパーティで、国王・王妃陛下に話しかけられている時に、ダーシーが急にとんでもないことを言い始めます。
これから新婚旅行でケニアへ行くというのです。
聞いていないわと驚くジョージー。
(ジョージ-の頃はイギリスからケニアまで 飛行機⇒寝台車⇒ボート⇒飛行艇⇒飛行機×2 で5日間かかりました。いくらなんでも私なら行きたくないわ)
これを聞いた王妃陛下はジョージーを呼びつけ、息子のプリンス・オブ・ウェールズがケニアにいるので、何をするつもりか探って欲しいと言い出します。
せっかくのハネムーンなのに…。
実はダーシーも任務がありました。
ダーシーにはお金がありませんから、ケニアまでの旅行費用を出せるはずがなかったので、ジョージーは不思議に思っていたので問い詰めると、宝石泥棒を追ってケニアに行くのだとか。やっぱりね。

ケニアでジョージーたちは夫がイタリアの伯爵だったディディ・ルオッコの屋敷にお世話になることになります。
彼女はとてもいい人なのですが、植民地で暮らす他の英国貴族たちは動物よりも危険だと言われています。
特に現地を牛耳るチェリトン卿は好色で、愛人が何人もいるとか。
招待されたディナーに行くと、新婚のジョージーに迫ってきます。
ホント、ケニアの英国貴族たちは腐っています。(実際はどうだったのかはわかりませんが)
イディナの屋敷に招待され行ってみると、とんでもないことが行われることがわかります。
夫婦が互いのパートナーを交換し合うというもので、あのチェリトン卿もいました。
ジョージーたちは新婚なのでとお断りし、早朝にサッサと帰ることにします。
しかし屋敷から10キロぐらい行った時に、車が道路をふさいでいたため進めなくなります。運転手はどこにいったのでしょうか?
車を動かそうとしたところ、ハゲワシが低木の中にいるのが見え、何があるのか見に行ったダーシーが見つけたのは、チェリトン卿の死体でした…。

せっかくのハネムーンなのに、死体まで見つけちゃって、運が悪いジョージーとダーシー。後で象に追いかけられたり、ライオンに食べられそうになったりもしますけどね、笑。
本の8割がたはジョージーたちのハネムーンのお話で、犯人は唐突の感は免れませんが、ジョージーの見事な推理で判明します。
今回は犯人の推理ではなくて、第二次世界大戦前のケニアの様子を楽しみましょう。

このシリーズは15巻まで出版されています。
次巻の14巻では友人のベリンダがコーンウォールの古いコッテージを相続し、ジョージーは一緒にコーンウォールまで見に行くようです。
コーンウォールで何が起こるのか、翻訳本が出版される11月を待ちましょう。
(kindleで読んでもいいのですが、原作が2000円以上もするので、止めました)


出張で出かけた夫が午後には帰ってくるというので、お寿司を買ってきてもらいました。


久しぶりのお寿司屋さんのおすしは美味しかったです。
(盛り付けが汚くてすみません、恥)

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