アリスン・モントクレア 『ロンドン謎解き結婚相談所』2021/06/05



第二次大戦後のロンドンで、アイリス・スパークスとグウェンドリン(グウェン)・ベインブリッジは<ライト・ソート結婚相談所>を二人で開業することにします。

アイリスは小柄でブルネットの髪をしたケンブリッジ大学卒業の頭脳明晰な女性で、戦時中にスパイ活動をしていました。そのためか数カ国語が話せ、格闘技が堪能な、結構無鉄砲なところのある女性です。
一方グウェンは上流階級に属する女性で、金髪で背が高い戦争未亡人。
夫の死のショックでしばらく療養所に入っていました。
息子が一人いますが、療養所に入っている間に息子の監護権が夫の両親に認められることになったため、仕方なく義理の両親の邸宅に住んでいます。
グウェンは人の内面を見抜く優れた目を持っています。
二人は友人の結婚式で出会い、意気投合し、結婚相談所を開業することにしたのです。

ある日、高級服飾店店員の美女、マティルダ・ラ・サルが入会しに来ます。
アイリスとグウェンは彼女に会計士のリチャード・トロワーを紹介しますが、マティルダが何者かに殺害されてしまいます。
容疑者として捕らえられたのが、リチャードでした。
彼は彼女と会う予定でしたが、デートをキャンセルするという手紙を受け取ったと言っているとのことでした。
彼が犯人ではないと確信した二人は、真犯人捜しに乗り出します。

前に紹介した『ロンリーハート4122』でも結婚相談所が出てきますが、戦後イギリスでは結婚相手を探すのに、相談所を使うことが多かったのでしょうか?
日本にはお見合いおばさんがいるのでいいのですけど、笑。
お話自体はこちらの方が面白いですよ。

動と静、肉体派と頭脳派という二人の違いがいいです。
おしとやかで、自分の意見を言わなかったグウェンがだんだんと自己主張していくところが読み応えがありました。
シリーズは三巻まで出版されているようです。


今週のおやつは出産祝いのお返しに頂いたカステラです。


趣味なのか、桐の箱にスヌーピーの焼き印。
嫌な予感してきました。カステラを出すと、またスヌーピー。


どこを切ればいいのか、迷いましたが、昼食がわりに食べようと思ったので、スヌーピーの頭と胴体を真っ二つに切りました。
恥ずかしながら、姪の趣味みたいです。
おばさんには焼き印のない、普通のカステラがよかったですわ、笑。