時代小説シリーズ、三冊を読む2021/06/18

昨日YouTubeを見ていると、スーザン・ボイルのを見つけました。
彼女が2009年にイギリスの「Britain's Got Talent」で注目され、世に出てからもう10年が経ったのですね。
「America's Got Talent」に出て「Wild Horses」を歌っていますが、10年経っても歌声は変わっていません。いえ、深みが出ている感じです。
変な人たちに騙されていないかと心配でしたが、大丈夫そうですね。

同じイギリスのオーディション番組の「The X Factor」で18歳で亡くなった友人に捧げて「Jealous」を歌ったジョシュ・ダニエル君の歌がすごくよかったです。(歌が終わった後も見てくださいね)
元歌のLabrinthよりも心に染みました。

2つの番組の審査員たちのコメントが優しくていいです。

日本の歌では、ハナレグミとか米津玄師、あいみょん、King Gnuとかいいです。流行っている方ばかりですが。
この頃特に気にいっているのが、藤井風君です。
いつもパジャマみたいな服を着てますが、本当にパジャマ姿で寝転がってキーボードを弾き歌っていました、笑。
彼の歌詞が好きです。
「おっと 罪の香り 抜き足差し足忍び足」とか「あなたの心 わたし泳ぐだけ」とか色々。「青春病」の「青春はどどめ色」ってどんな色じゃと思いました。
日本タイトルだけ大賞」に曲のタイトル部門があれば、ノミネートされてもいいと思うのですが(冗談よ)。



佐伯泰英 『梅花下駄 照降町四季三』
文政の大火後、江戸市中は焼失した武家屋敷や町家の後片付けが始まっていました。
照降町も復興へ向けて歩みを始めました。
鼻緒屋の見習職人の八頭司周五郎は大店の宮田屋と若狭屋に頼りにされ、照降町復興のために奮闘していました。
しかし藩の派閥争いから逃れ、藩を離れ、八頭司家とは縁を切ったつもりなのですが、兄も父もほっておいてくれません。
一方、佳乃は花魁・梅花から「花魁道中で履く三枚歯下駄」の制作を託されていました。
佳乃はこの下駄を大火で命を落とした人々の鎮魂のために使えないかと考えます。

人気があるという佐伯さんの作品を読んでみようと思って読み始めたのですが、残念ながらこのシリーズでは佐伯さんの魅力がわかりません。普通の時代物って感じです。
他のシリーズを読んでみた方がいいかしら?

風野真知雄 『わるじい慈剣帖 六 おっとっと』
わるじいこと元目付の愛坂桃太郎は困っています。
というのも、珠子の後輩芸者の蟹丸から好かれ迫られているのです。
悪い気はしませんが、年齢差がありすぎです。何しろ桃太郎は57歳、蟹丸は17歳ですから。
いつものように珠子のところで稽古をして帰った蟹丸がまたやって来ました。
どうしたのかと思ったら、次兄が殺されたというのです。
蟹丸のため、桃太郎、遊び人に扮して賭場に潜入します。

他に三話ありますが、相変わらず桃太郎は冴えています。
爺馬鹿ぶりもね、笑。
うどん屋の女将に48歳に見えると言われ、その気になって派手な着物を着る桃太郎。やはり蟹丸が気になるようです。
ホント、何歳になっても男ってもんは…。

和田はつ子 『料理人季蔵捕物控 焼き天ぷら』
流行風邪も落ち着き、江戸にも賑わいが戻りつつあります。
そんな頃、塩梅屋に北町奉行の烏谷がやってきて、季蔵に新しい任務を与えます。
呉服問屋の跡取り息子を連れ戻して欲しいというのです。
八王子まで行く季蔵。

腑に落ちないことはあっても、呉服問屋の件はなんとか片がついた所に、今度は商人たちが競争相手を潰すために仕置き稼業の者を雇っているという噂が…。
この半年で米屋と味噌屋が殺されています。
廻船問屋の長崎屋の五平も命が狙われますが、間違って彼の後輩の若い噺家が殺されます。
その後、薬種問屋の艾屋仁五郎が殺され、捕まったのが五平でした。
五平は自分の身代わりとなった噺家の仇を討ちたいと公言しており、艾屋がどうも仕置きの元締めだったらしい上に、五平が持っていた鎮海魂神社のお札が骸から見つかったのです。
仕置き稼業を探ると同時に五平の無実も証明しなければならない季蔵でしたが、店に松次の連れてきた得たいのしれない、色気たっぷりのお鍋という女を預かることにもなり、忙しくてなかなか瑠璃にも会えません。

このシリーズでは季蔵の作る料理も楽しみです。
今回は押し寿司や鱚の天ぷら三昧、鯛尽くしなど美味しそうな料理が出てきます。
天ぷらは1年以上も食べていないので、そろそろ食べに行きたいわ。



パソコンに向かっていると、「ママちゃん、早く遊びましょうよ」と弟が呼んでいます。
兄は諦めが早いので、遊んでもらえないとわかったら、グースカ寝ています。
でも食べ物の袋のガサゴソした音が聞こえると、すぐに起きて来ます。
兄は食いしん坊で弟は遊び人です。

コメント

_ 山親爺 ― 2022/08/11 18時24分32秒

コロナの影響ですっかり巣ごもり生活が長引き、ユーチューブにハマっていますが、その中で、これまでの人生で全く知らなかった音楽作品やアーティストとの出会いがあり、最近は少し興奮気味です。(高血圧もこのせいかな?)スーザン・ボイルも確かにすばらしいですが、オランダのGot Talentで初登場した時のAmira Willigagenはお聞きになりましたか?2年前に初めてその声に触れた時には、まさしく奇跡だと思いましたね。以来、色々な初物(自分にとっては)を頂きましたが、ここ3日ほどの収穫は、アメリカのアカペラグループHome Freeです。
もし万が一、まだお聞きになっていないようでしたら、先ず、Amazing Graceと
Sea Shanty Medleyをお奨めします。SSMは映像編集も素晴らしい。もっともこのグループには他にも沢山魅力的な曲がありますので、私は、後1年ぐらいはこのグループだけで無人島暮らしが出来そうです。笑 コロナが早く収まって、昔のメンバーと再び男声合唱などを楽しむ機会が到来したら最高ですね。もっとも合唱の前に合掌になってしまうかも!?

_ coco ― 2022/08/12 15時24分29秒

山親爺さんは合唱をやっていらっしゃったのですか。
どちらかと言えば好みはクラシックよりですか?
私はもとはアメリカンポップスが好きでした。今は死語かな、笑。
それに音痴なので、もっぱら聞く方です。
アミラちゃんとかホームフリーは知りませんでした。Youtubeで聞いてみますね。

_ 山親爺 ― 2022/08/13 10時49分48秒

私もいまだに音痴(音感・リズムとも)ですが、どういう訳か昔から音楽に対する憧れが抜けません。高校時代に好きな女の子目当ての友人につきあって合唱部(音楽室)に足を踏み入れると、そこでは6~7人の男声で「バビロンズ、フォーリング、フォーリンフォリンフォリン♬・・」と全身を揺らしながらハモっている近い将来のオヤジ連中がおりました。この姿に電撃を受けたのが全ての始まりですね。
Home Freeの歌声では、この半世紀以上前の世界に引き戻されたショックを受けました。Amira Willigagenは2年前に初めて知りましたが、映像自体はHolland's Got Talent 2013のものですから、当時9歳の歌う天使Amiraももう立派な女神になってます。ひとつの歌を聴きながらこの年齢になって涙を流すことができるということは本当に幸せなことです。ちょっと横道に外れるかもしれませんが、そういえば昔、ロシア映画「戦争と平和」の中で、戦場で疲弊した戦士がひとり二人と次々に集まる姿と、地底から静かに湧き上がるように溢れ出す力強い歌声が重なり天高く広がるシーンがあり、思わず全身が震えて涙したことを思い出しました。こんな素晴らしい作品を創り出すことができる国が、どうしてウクライナのような悲惨な出来事を引き起こすんでしょうかね?
一度、世界の皆が家に閉じこもってひたすらユーチューブで古今東西の音楽にどっぷりと浸ってみたらいいのに……

_ coco ― 2022/08/13 19時22分15秒

歌える人と、楽器が弾ける人、踊れる人が私の憧れです。というのも私が全くできないことですからww。
アミラチャンはもう18歳。毎年コンサートを開いて活躍してるようですね。

私は芸術を求める心は人間の本能みたいなものだと思っています。
でも善悪などの倫理観とは別物なんですよね。
ヒットラーはワーグナーはもちろんのこと、ベートーヴェンやブラームスなんかをよく聴いていたといいますもの。

早く平和な世界になって欲しいですね。

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://coco.asablo.jp/blog/2021/06/18/9389172/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。