「BOSCH/ボッシュ」シリーズ5を観る ― 2021/09/23
15ヶ月後。
大学に行ったマディが夏休みにLAに戻って来て、学生ボランティアとして検事局で働いています。
トムというCIU(誤判究明部)の助手がスカイラー事件を再調査していると教えてくれます。
この事件はロック歌手のボーダーズが若い女性のダニエル・スカイラーをレイプし殺害したというもので、当時アーヴィングが捜査の指揮をとっており、ボッシュが見つけたペンダントが重要な証拠になっていました。
別の事件で収監中のオルマーという男が死に際にこの事件の真相を口にし、ハンカチに残っていたDNAがオルマーのものと一致すると、ボーダーズは自由の身になり、ボッシュが検挙した他の事件も再調査される可能性が出てきます。
CIUのクリスティーナ・ヘンリーが再調査の担当で、ボッシュが証拠を捏造したと決めつけています。彼女は過去にボッシュとつき合っており、別れる時にもめ、昇進の邪魔をボッシュがしたと思っており、ボッシュに恨みを持っていました。
ボッシュはチャンドラーに弁護を頼み、調査員のボナーが事件の背景を調べていくことになります。
マディはボッシュのことが心配で、密かにスカイラー事件の再調査のことを探り始めます。
別の日、顔をマスクで覆った2人組の男が薬局のオーナーのホセ・エスキヴェル・シニアを銃で殺害し逃走します。息子のホセ・ジュニアは父の殺害を知り、行方をくらまします。
(この時、ジョンソン&ムーアの車がパトカーとぶつかってしまいます)
家宅捜査の結果、ホセ・シニアは麻薬系医療鎮痛剤のオキシコドンの出し過ぎだとガルシア医師を訴えていたことがわかります。
ボッシュとエドガーがガルシア・ペイン・クリニックを見張っていると、沢山の人が乗ったバンがやって来ます。クリニックに入った後、薬局に行き、処方された薬を運転手に渡しています。この後彼らは小型機に乗り、どこかに行ってしまいます。
ボッシュは麻薬取締局のホーヴァンに会いクリニックの情報をもらいますが、彼はLAでは処方箋を乱発する医師よりもギャングの方が優先で、小さな山には関心がないと言います。
ボッシュは膝の悪い退役軍人のふりをして退役軍人病院に行き、オキシコドンを処方してもらおうとしますが、グループセラピーを勧められます。
セラピーで出逢ったルイス・テグナーを尾行していき、彼の家を訪問すると、同じセラピーに参加していたエリザベス・クレイトンが薬の過剰摂取で倒れており、ボッシュは救急車を呼びます。
この時デグナーの薬物をとっさに隠し、その見返りとしてガルシア・ペイン・クリニックに渡りをつけてもらうことになります。
テグナーの手引きでクリニックに行くと、そこにいたのは退役軍人病院の医師、ハンセンでした。
ハンセンはボッシュ(潜入捜査時の名はライリー)を憐れな薬物常習者とみなし、薬をくれ、借りを返してもらう時に連絡すると言います。
しばらくして連絡があり、ボッシュはガルシア・ペイン・クリニックから出る薬局巡りのバンに乗りますが、エドガーたちの尾行が気づかれ、バンはクリニックに戻らず、ボッシュは空港から小型機に乗せられ、どこかに連れ去られてしまいます。
同じ頃、エドガーはサウス管区の刑事マルコスとアリアスから、エドガーの情報屋だったギャリー・ワイズを紹介してくれと頼まれます。彼が2人の子どもが教会の外で流れ弾に当たって亡くなった事件について何か知っているのではないかと言うのです。しかしワイズは何者かによって殺害されてしまいます。
エドガーはワイズの死が自分のせいだ
と思い、この事件を調べていくことにします。
楽しい二人組のジョンソン&ムーアは車の事故のため閑職に追いやられ、ジョンソン(ビア樽の方)は退職を考え始め、そうムーアに告げます。
彼のためにサプライズ・パーティが開かれることになりますが…。
そうそう、残念ながらジョンソンも離婚経験者でした。それも3回も。
アーヴィングはジュン・パクと一緒に暮らしており、ジュンはアーヴィングが市長選に出ることにとても意欲的です。
スカイラー事件で彼がしたことにはガッカリしました。清廉潔白な警官だと思っていたのに…。
潜入捜査でボッシュの行方がわからなくなった時、マディは母のみか父まで亡くすのかと思ったようです。
ボッシュに「何人殺したの?」と聞き、「数を聞いてどうする」と言ったボッシュに、「パパを失いかけた回数よ」と答えるマディがとても愛しいですね。
父思いはわかりますが、してはいけないことをしてしまいます。
ボッシュは砂漠の薬物組織のアジトで殺されかけた犬を助け、飼い始めます。
ジャズ好きのボッシュは彼にコルトレーンと名づけました。
(ジョン・コルトレーンはモダンジャズを代表する有名なサックスプレーヤーです)
ボッシュは生い立ちのせいか、不幸な女性が気になるようですね。薬物常習者で娘が殺されているクレイトンに妙な思い入れがありますもの。
それにブレイシャー(シーズン1)にしてもヘンリーにしても女性の趣味があまりよろしくないようです。エレノアが一番よかったですね。
ロバートソン刑事は他の署に異動したみたいですが、それでもボッシュとの縁は切れていません。エドガーにボッシュと組んでいると出世はできないとか余計なことを言っていますが、ボッシュもロバートソンも似たもの同士なので、反発し合うのかしら?
今回は薬物組織の男たちとボッシュの戦いが山場です。
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