「グッド・ドクター 名医の条件 シーズン1&2」を観る2021/10/21

「BOSCH/ボッシュ」を最後まで観てしまったので、次は何を見ようかと探していたら、「グッド・ドクター」がよさそうでした。
もともとは韓国ドラマだったのをリメイクしたようです。
見出すと止らなくなりました。
「ドクターX」が評判ですが、ドラマ的にはこちらの方が上質です。


主人公のショーン・マーフィーは自閉症でサヴァン症候群。
映画「レインマン」でダスティン・ホフマンが演じたレイモンドを思い出していただくとわかりやすいかもしれません。

そうそう主演のフレディ・ハイモアは観たことがありました。「チャーリーとチョコレート工場」や「奇跡のシンフォニー」などに出ていたのですね。立派になって…。親戚のおばちゃんの気分です、笑。

ショーンは幼い頃、彼の障害を理解しない両親に育てられます。父親は暴力を振るう人で、ある日ショーンのことで激怒した彼はショーンのペットのウサギを壁に投げつけ殺します。この時にウサギを診てもらったのがアーロン・グラスマン医師でした。
ショーンの唯一の理解者であった弟のスティーブは家を出て二人で暮らそうと言い、二人は廃バスで生活を始めます。しかし、スティーブは停めてあった電車の上で遊んでいて、落下して亡くなってしまいます。
この後家へは帰らず、14歳からグラスマンに育てられたようです(はっきりとはわかりませんが、里親もいたような…)。
グラスマンはショーンに対して過保護気味で性格的に頑固で意固地。
娘とのことや後に病気になった時にも自分の弱みを見せたくないのか、子どもじみた行動をとっています。困ったおじいちゃんです、笑。

ショーンは人とのコミュニケーションに難がありますが、高い空間認識能力と記憶力を持っており、グラスマンの助けにより医大を卒業し、外科医を目指しています。
サンノゼ聖ボナベントゥラ病院の院長であるグラスマンは周囲の反対を押し切り、ショーンを研修医として採用しますが、自閉症故、ショーンをチームに入れることに反対する医師もいます。
その一人が研修医の指導医ニール・メレンデスです。
初めはショーンに対して否定的意見を持っていましたが、彼の的確な診察や誰もが思いつかないような手術技法の提案などでだんだんとショーンを受け入れていくようになります。優秀な外科医ですが、自信家で傲慢、研修医が楯突くと高圧的になり、パワハラ気味。
途中からメレンデスのライバルでER担当の外科医オードリー・リムが登場します。研修医時代からメレンデスは彼女をライバル視していたようですが、彼女は全く相手にしていなかったようです。リムは台北出身で、なにやら父親との間に葛藤がありそうです。途中からメレンデスとの関係が変ります。
この二人の上司がマーカス・アンドリュース外科部長。
妻も医師のようで、子どもをそろそろ作ろうかと思ったのですが…。
彼はグラスマンの後釜の院長職を狙っています。ショーンに対しては理解を見せています。

ショーンの同僚研修医にはコミュニケーション能力が抜群で、ショーンの一番の理解者クレア・ブラウンと彼女のセフレ、ジャレッド・カルーがいます。
シーズン2からは自己中のモーガン・レズニックと元警察官のアレックス・パクが登場します。
このドラマはショーンの成長だけではなく、この研修医たちの成長も描かれています。
みんなそれぞれに家庭的な問題があり、それらをどう乗り越えていくのかも見所のひとつです。

ショーンの唯一の友だちがリア・ディラーロ。
彼の隣の部屋に住んでいる女性で、電池を借りに来たことから友だちになります。
一時故郷に帰るのですが、また戻って来て、ショーンとルームメイトの関係になります。

(ちょっとネタバレ)
シーズン2では新しく外科部長になったスチィーヴ・ハンとショーンが争います。ハンはショーンのコミュニケーション能力の低さを重要視し、彼をチームから外し、病理の方へ行かせようとします。
果たして外科医になりたいというショーンの思いは受け入れられるのでしょうか。
そしてショーンには気になる女性がいるようです。誰でしょうね。

様々な病気を持つ患者が現れ、病気がよくわからないこともありますが、そんなことは気にせずに観てください。
医師たち同様患者たちにもそれぞれの物語があります。
お勧めの医療ドラマです。

シーズン3はAmazon Prime Videoで無料で観られないので、どうしようか考え中です。
意外と聞きやすい英語なので、DVDを買って観ようかしら…。