秋川滝美 『ひとり旅日和 運開き!』2021/12/02



日和26歳、やっと『人見知り女王』から脱皮か!
三作目にして、一人旅も慣れてきました。
それなのに、世の中にとんでもない強敵が現れ、一人旅も板につくようになったというの旅に行けません。
でもせっかく見つけた趣味だから、近いところなら、ひとりなら、さっと行って帰ってくるなら、許されるかも、そう思って行った先が宇都宮。そうです。餃子で有名な町ですね。
ラーメンと餃子って好きな人が多いですよね。
私はそれほどでもなくて、ずっと食べなくても生きていけますけどね、笑。
夫が好きなので、日和の行ったところを参考にして、いつになるかわからないけれど、宇都宮に餃子を食べに行こうかしら。

次に日和が行ったのは和歌山のアドベンチャーワールド
パンダの赤ちゃんが生まれ行われた『パンダの親子観覧抽選』に当選しちゃったのです。上野動物園の抽選には外れたのに…。
パンダの赤ちゃんを見るのは今しかない。でも不要不急だよねぇ。
迷う日和。
もちろん両親は行くのに反対です。
でも行きたい…。
この頃メッセージのやり取りをしている、片思いの相手で一人旅の達人の蓮斗に相談してみます。
そして出た結論は、行く。
空港まで父に車で送ってもらい、飛行機に乗り、現地でレンタカーを借りてアドベンチャーワールドに行き、パンダの赤ちゃんだけ見て、どこにも寄らずに帰る。
そこまでして行くか、とは思いましたが。
楽しそうなアドベンチャーワールドでした。

次なる行き先は叔母さんの家です。
叔母の加世は独身で、両親(日和の祖父母)が亡くなった後に秋田県小坂町に引越しました。
この前電話をしてきて、何やらみぞおちが痛いとか言っていたので、母も日和も心配になったのです。彼女は大の病院嫌いです。
そこで日和たちが考えついたのが、旅行のついでに叔母の家に行くという嘘をついて叔母の家に泊まり、叔母を説得して病院に連れて行くという計画です。
これまた蓮斗に秋田に行くと連絡すると、母といつかは行きたいと話していた奥入瀬(おいらせ)を勧められました。
これ幸いと、奥入瀬に行くことにする日和。
(奥入瀬は中学校の修学旅行で行った場所ですが、全く記憶にありません。何を見ていたんでしょうね、笑)

叔母さんのいる小坂町は元鉱山の町で、明治の芝居小屋「康楽館」があり、今でも4月から10月まで毎日公演を行っています。
「明治百年通りの遊歩道」には、その繁栄を物語る数々の洋館が建ち並んでいるそうです。
ここもいつか行きたい町です。

もちろん日和は無事に叔母さんを病院に連れて行くという任務を果たすことができました。

日和が最後に向かった先は、沖縄です。
何で行ったのかは謎です。
10月の沖縄には行ったことがないので、天気がどうなのかわかりませんが、マリンスポーツに縁のない日和はそれなりに楽しんだようです。
本島の観光だけで、美ら海水族館で一日というのが例外ですが、特に目新しいことはしていません。
あ、レンタカーは借りずにバスを使っています。
おばさんは荷物を持ったり、バスを待ったりするのが嫌なので、レンタカー以外は考えられませんが、若ければいいかもね(棒読み、笑)。
美ら海水族館の「オーシャンブルー」で食べた軽食がまずかった(失礼)けど、今はどうなのかしら?
私が行った時は有料指定席なんかなかったわねぇ。
そうそう、燃えた首里城はどこまで再建されたのかしら。

読んでいて私としては東北地方巡りをしたいなと思いました。
小坂町と十和田湖、奥入瀬にもう一度行ってみたいんですけど、奥入瀬は日和のお母さんと同じく体力に自信がないから歩けないかも。
来世まで持ち越しとかいうほど行きたいわけではないですが、笑。

26歳の日和のつぶやきがちょっとウザいかもしれませんが、ガイドブックのつもりで読むといいでしょう。
出てくるお酒とか料理を試してみたくなりますよ。