「ブリティッシュ・ベイクオフ クリスマススペシャル」2021/12/22

クリスマスが近付いたので、イギリスではどんなお菓子が作られるのか、「ブリティッシュ・ベイクオフ」で観てみました。


<シーズン3 エピソード14 マスタークラス・レシピ クリスマススペシャル>
いつもはベイカーたちがいますが、今回はメアリーとポールが自身のレシピでクリスマスの伝統的なお菓子を6つ作ってくれます。
メアリーが作るのは、メアリー秘伝のケーキとクリスマス・プディング、ブッシュドノエル。
ポールは特製ミンスパイとパネトーネ、ディナーの残りの活用法としてチェルシー・バンズ。

メアリー秘伝のケーキはフルーツケーキの上にマジパンをかぶせ、アイシングで飾りつけをします。
まずスグリとレーズン、サルタナ(種なしぶどう)、チェリーを1㎏用意し、3日間ブランデーにつけて寝かせて置きます。
生地は卵、バター、糖蜜、マスコバド糖(フィリピン・ネグロス島で生産される純黒糖)、ミックススパイス、アーモンドパウダー(たぶん)、小麦粉で、この中につけておいたフルーツを入れます。
日本でケーキというとスポンジケーキですが、イギリスではフルーツケーキなんですね。

ポールはミンスパイを作ってくれました。
ミンスパイは中世から伝わるお菓子で、もともと肉とフルーツ、スパイスをパイ生地で包んで作られた大きいパイだったそうです。
今は肉が入っていない、小さい丸いパイです。
18世紀では上流階級の食べ物で、建築からヒントをもらった複雑な形(ハート、涙、星、菱形など)が多く、豊かさの証でした。
18世紀の終わり、フランス革命の影響で豊かさの証という風潮がなくなり、小さなパイになっていったそうです。
ポールは中にミンスミートと生のリンゴとタンジェリンを入れました。
ミンスミートとはイギリス発祥のドライフルーツやリンゴ、ナッツなどを、砂糖やスパイスと一緒にラム酒やブランデーに漬けて煮込んだものです。

クリスマス・プディングは日本では一般的ではないですね。
1900年に海外の兵士に送られたプディングが残っているそうです。
そのプディングは「海軍の母」と呼ばれているアグネス(アギー)・ウェストンが作ったものです。
彼女はバース生まれのクリスチャン。人助けが好きで、港に兵士がくつろげる、暖かくて清潔な休憩所を作り、そこで暖かい食事やコーヒー、寝床を提供し、喜ばれました。
兵士に頼まれ手紙を書いて出していたのですが、手紙を待つ兵士が多くなり、終いには手紙を雑誌で発表するようになったそうです。
プディングは南アフリカにいる兵士に送られた小包の中に入っていたそうで、それ以来海外にいる兵士に小包が送られるようになりました。
1918年に彼女が亡くなると、海軍が葬儀を行ったとのことです。

クリスマス・プディングを作るためにはまずミックスフルーツと生のオレンジの皮と果汁、料理用りんごをブランデーでつけて寝かします。
またマスコバド糖を使っていますが、普通の黒糖でよいと思いますよ。
マスコバド糖とバターを混ぜ合わせ、古くないパン粉を作って入れ、アーモンドパウダー(たぶん)とミックススパイス、小麦粉を入れ混ぜ合わせます。
漬けておいたフルーツを入れた生地を型に入れ、型を鍋に入れ、半分まで水を入れて、7時間ゆっくりと温めます。時々水をつぎ足すのを忘れずにやります。
出来上がったら、一晩冷所か冷蔵庫で冷やし、食べる2時間前に温めます。
食べる時に温めたブランデーをかけ、火をつけます。盛り上がりそうですね。

ブッシュドノエルはロールケーキの要領で作っているので、簡単にできそうです。
メアリーさんが巻き方を丁寧に教えてくれます。子どもと一緒に作ってもいいかも。
パネトーネも美味しそうでしたが、捏ねるのが面倒そうなので、私は作るよりも買いますわ。
10年続く、残ったターキーを使って作るチェルシー・バンズでは、ポールのこだわりがわかりました。
彼は絶対に生地を混ぜたり、こねたりする時に機械を使わず手を使うのです。手でやると、身体で覚えるからだそうです。なるほど。
チェルシー・バンズでは生地を10分間もこねるそうで、パン作りは私にはできそうもないという結論に達しました、笑。

彼らの作ったお菓子は写真をご覧下さい。(写真は番組からおかりしています)


どのお菓子も美味しそうです。

ブリティッシュ・ベイクオフのクリスマススペシャルは他にもあります。
シーズン7のエピソード11と12ではベイカーたちが再集結して、クリスマスのお菓子を作っています。
エピソード11を観てみました。
私は番組をシーズン2までしか観ていたいので、知らない4人のベイカーでした。
アレ、左から二番目の女性は観たことあるかも。


最初のオリジナルチャレンジは「ツリーを飾る食べられるオーナメント」。
2種類のビスケットを12個つくります。
テクニカルチャレンジは「シュー・リース」。
小さなシュークリームを36個作り、リースのような輪を作り、クリスマスらしいデコレーションを施します。


ベイカーそれぞれの個性がでていますね。
左端のチョコレートの海はやり過ぎよね、笑。
最後はマスターピースチャレンジで、「クリスマスの1場面を表したケーキ」。
一番評価が良かったのが…


このケーキでした。
素人ですから、形が歪でもいいんです。美味しければ。

限られた時間の中で作るなんて、プレッシャーに弱い私には出来ませんわ。
ブルーツケーキは失敗しなさそうなので、これからも作っていいかもと思いました。
ブッシュドノエルはメアリーさんのレシピではなくて、簡単なロールケーキのレシピにして、チョコクリームをかけてでもよさそうです。
今年は市販のケーキにしてしまったので、来年作ってみようかしら。


購入したイギリスのお菓子のヴィクトリアサンドイッチケーキを食べました。


自分で作ったものは砂糖の量を減らしているので、それほど甘くないのですが、市販のものはものすごく甘いです。特に挟んである白いものが。砂糖の塊?。
生地も私が作ったものより硬いです。上にかかっている粉砂糖が多すぎです。
本場イギリスで食べるものはこれと似たり寄ったりなんでしょうね。

甥の家では双子たちがツリーの飾り付けをしたようです。


とっても華やかな飾り付けですね。
11月の誕生日にプレゼントを贈ったので、クリスマスはクッキーを贈ることにしました。アイシングでクリスマスらしいかわいい飾り付けがしてあります。
もちろん私が作ったのではないですよwww。
2歳なので、まだクリスマスのことは理解できていないでしょうね。
そのうち何が欲しいのか言い始めるでしょう。楽しみです。