「シェフは名探偵」を観る2022/01/09

「ドライブ・マイ・カー」で話題になっている西島秀俊の主演ドラマ、「シェフは名探偵」を観ました。
映画は全米批評家協会賞の4部門を受賞し、西島さんは主演男優賞を受賞しました。おめでとうございます。
このドラマは昨年5月から8月までテレビ東京で放送されていたそうです。


原作は近藤史恵の<ビストロ・パ・マル>シリーズの三作品、『タルトタタンの夢』と『ヴァン・ショーをあなたに』、『マカロンはマカロン』です。
三作品とも面白いので、読んでいない方は是非読んでみてください。


表紙も素敵です。

僕こと高築智行(濱田岳)は製薬会社をリストラされた日に、一度同僚と来たことのあるビストロ・パ・マルで食事をする。頼んだのは前と同じもの。
この時彼のことを覚えていたシェフの三舟忍(西島秀俊)に、ここで働かないかと誘われる。
何故三舟が自分のことを覚えているのか不思議に思うが、特に次のあてがなかったので、ビストロ・パ・マルでギャルソンとして働らくことにする。
彼ってちょっと被害妄想的なところがありますね。

シェフの三舟は実家がフランス料理店で、父親から料理を習い、フランスの地方のオーベルジュやレストランで10年以上修行を積んでいる。
ビストロ・パ・マルではフランスの家庭料理を振る舞っている。
彼は人をよく観察し、話しを聞き、そこに料理の知識を加えて推理していく能力に優れている。
「ちょっといいですか」と言いながら、お客にお節介をしていく。
この時にコックタイを触るのが癖。
実は彼がフランスにいる間に行方不明になった父親をずっと探している。

三舟を慕っているスーシェフの志村洋二(神尾佑)は、ビストロ・パ・マルが開店する時に、三舟と一緒に働きたいからと高級ホテルを辞めてビストロ・パ・マルに来た。
奥さんがシャンソン歌手で、よく夫婦喧嘩をしては家には帰らず、パ・マルの事務室に泊まることが多い。

ソムリエの金子ゆき(石井杏奈)は唐突に一句詠み出す、変な人。
仕事中にいつも高築とこそこそお客のことを話す。
同性愛者で、恋人と一緒に暮らしているようだが…。

この4人が主要人物で、たまにオーナーの小倉大輔がやってきます。
小倉は見た目は今時の若者なのに、何件もお店を手掛ける遣り手実業家です。

ドラマではシェフの三舟が訪れたお客たちが巻き込まれる事件や謎を解いていきます。他の従業員たちはそれを見て、またシェフのお節介が始まったと言ってあきれています。
1話の中に2つの原作エピソードが盛り込まれています。

原作は原作、ドラマはドラマと思って観ましょう。
原作を読んだ人は特に主役の三舟シェフが原作と違うのが気になるかもしれません。原作では無口で無愛想ですが、ドラマでは温厚でお節介やきです。
その上ドラマはコメディっぽい出来になっています。
あくまでも私の意見ですが、「きのう何食べた」と同じぐらい面白いと思いますよ。(ちょっと言い過ぎかなww)

蛇足ですが、レストランの名前の「pas mal」は直訳すると「悪くない、まあまあ」ですが、フランス人は「いいね」という意味で使うそうです。
三舟のお父さんがもっと嬉しそうに言ってくれればよかったのにね。
フランス料理を作っていると、性格もフランス人に似てきたのかな、笑。(ゴメン、フランス人に対する偏見か…)

昨日から「きのう何食べた」を観ています。
テレビを見なくてもテレビドラマを観られるなんて、いい世の中になりましたね。
西島さんもいいですが、内野さんのクネクネがたまりません。
映画もプライムビデオで配信してくれないかしら。

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