オードリー・キーオン 『新米フロント係、支配人を憂う 歴史と秘密のホテル②』2022/05/19



アイヴィー・ニコルズは大学に通いながら、<ホテル一九一一>で主に夜勤のフロント係として働いている。
<ホテル一九一一>は20世紀初頭をコンセプトにしたホテルで、鉄道で財を成したモロー家が建てた屋敷をホテルに改装したもの。
アイヴィーの母はモロー家の出で、行方不明になっている。
彼女は母と祖先のことを知りたいという思いから、父親に内緒でホテルで働いている。
彼女がモロー家の末裔だと知っているのが、友人でホテルのコック・ジョージと支配人のラルフ・フィッグの二人だけ。

ある日、ホテルに墓石愛好会という変わった趣味を持つ人たちのグループが泊まりに来る。
アイヴィーは知らなかったのだが、ホテルの庭に立っている彫像は墓石だという。
その夜、ミスター・フィグはこっそりアイヴィーを庭に連れて行き、一つ一つ墓碑銘について教えてくれた。

次の日、ジョージがメイドのベアと親しくしているのを見たアイヴィーは、うっかり服の袖をコンロの火で燃やしてしまい、やけどをおう。
ジョージに病院に連れて行ってもらい、家に帰ると、父が見知らぬ女性といるのを見てしまう。
家で休もうとした時、<ホテル一九一一>で遺体が見つかったというニュースが…。
急いでホテルに行くと、死んだのは墓石愛好会のメンバーで大学教授のクライド・バローの恋人、レニー・ギャラハーだとわかる。
やってきた刑事は前回の事件で無能だとわかったベネット。
アイヴィーは一抹の不安を感じる。
案の定、支配人のミスター・フィグが容疑者として逮捕されてしまう。
殺されたレニーの部屋に行くにはフロントの前を通らなければならない。
フロントにいたミスター・フィグは不審な人物を見かけなかったという。
それだけの理由で…。

もはや警察に任せておけないと、ミスター・フィグの無実を信じるアイヴィーは独自の捜査を行うことにする。

昨年に続いてまたもや殺人事件が起こるなんて、このホテルは呪われているのかしら。
アイヴィーは心理学専攻なので、どうせなら犯罪心理学を学んで、プロファイラーになるといいかもwww。

意外な結末でした。
アイヴィーは<ホテル一九一一>で働き続けていけるのか。
そして母親の行方がわかるのか。
次が楽しみです。

一巻目よりも大分読みやすくなっています。
アイヴィーが精神的に安定したからでしょうか。
一巻目で読むのを止めようと思った人、再度挑戦してみてください。
今度は大丈夫、笑。


<今月のおやつ>
ダイエットのため、おやつの宅配は止めようとは思っていたのですが、ひもじいので頼んでしまいました。


カステラ生地のロールカステラ三種類。
カステラですから、生クリームは使っていないと思ったのです。
賞味期限が7月までなので、ゆっくり味わって食べます(たぶん・笑)。