風野真知雄 『いい湯じゃのう〈3〉ご落胤の真相』2022/06/11

ジトッとした梅雨らしい天気です。
兄犬は三日前から黄色い胆汁を吐くようになりました。
お腹が空いていると吐くということです。
餌を少しやると、食べます。
餌の量を増やすと太るので、昨日から餌を4回に分けてやることにしました。
そうすると、今日は吐きません。
もともと吐きやすい体質ですが、そろそろお年なので、ドライフードだけではなく、食べやすいウエットフードもあげようかしら。


紫陽花と兄。
なかなか顔を向けてくれません。


紫陽花と弟。
ちゃんとお座りして顔を向けてくれます。



『いい湯じゃのう』も最終話となりました。

天一坊が「上さまの落とし胤」かどうか調べるために、お庭番の湯煙り権蔵とくノ一のあけびは元恋人とその子どもの足跡を追い龍神温泉や宝泉寺温泉へと向かい、ある事実を掴みます。

一方、徳川吉宗は富士乃湯が気に入り、度々訪れるようになります。
そのうちあんなにひどかった凝りがなくなり、揉み治療師の上野銀内は首になってしまい、幕府転覆を企てる者たちの目論見は外れます。

そんなある日、吉宗が富士乃湯にお忍びで訪ねていたところに、偶然、天一坊をはじめ関係者が一堂に会します。
これにて一件落着となるのか…。

第三巻は面白いですよぉ。
やっと風野さんらしさが展開されました。
実はこの小説、河北新報に連載された新聞小説だそうです。
あっけなく三巻で終わってしまったので、おかしいなと思ったら、そういう訳だったのです。
噂によると、くノ一とお庭番の二人が主人公のシリーズが書かれるかもしれないとのこと。
あまり権蔵は好きではありませんが、出たら読むかもしれません。
風野さんの作風を知りたい方は短いので、読んでみるといいかも。