太田紫織 『櫻子さんの足下には死体がうまっている Side Case Summer』&『涙雨の季節に蒐集家は、 あなたがくれた約束 』2022/06/17

コロナ禍の最中に近くのATMがなくなったので、駅の反対側にあるATMに行ってきました。
ところがカードが磁気不良のため使えませんでした。
結局新しいカードにすることになり、2~3週間カードが使えなくなりました。
コロナ禍になってからはネットバンキングを使い、ATMを使っていなかったのです。磁気って2、3年使っていないとダメになるのかしら?
銀行は窓口が縮小されており、現金は機械が扱うようになっていました。
ちょっとした浦島太郎状態でした、笑。


『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』の番外編です。
あれから櫻子さんと正太郎はどうなったのかが書かれているのかと思ったら、残念ながら櫻子さんも正太郎もホンのちょとしか出てきませんでした。

「File.1 アクリシオスとまだらの紐」
えぞ新聞の記者、八鍬士は旭川支所に異動が決まり、旭川に引越すまであと二週間という時に、14歳の少女がマムシを使って祖父を殺したという事件に興味を引かれ、調査することにする。
どうして少女は祖父を殺したのか?そして毒蛇で人が殺せるのか?
彼は九条櫻子の協力を得ることにするが、彼は蛇が嫌いな上に櫻子も大嫌いなのだ、笑。

「File.2 石油王と本物のシードケーキ」
高校卒業後、旭川にたった一人残った鴻上百合子は淋しさを持て余している。
今日も散歩と称して懐かしい櫻子の家までの、古い道を歩いている。
そうすると偶然に正太郎の祖母と出会い、バートラム・ホテルで食べられていたであろう、本物のシードケーキ作りに誘われる。

「File.3 ラ・ヴォワザン夫人殺人事件」
『竜胆庵』と名づけた別荘のリフォームが終わり、あとは庭を整えるだけとなった。
薔子は正太郎の担任だった磯崎君を専属庭師とし、庭を任せる。
そんなある日、近所の白河邸の老主人がやって来て、いかがわしい事に家を使われては困ると文句を言ってくる。
どうもラ・ヴォワザン夫人のサロンと間違えられたようだ。
たまたまその日に間違って別荘に来た女性によると、マダム・ヴォワザンは『魔女』と名乗り、特別なハーブを販売しているという。
この女性に言付けしたことにより、薔子はマダム・ヴォワザンと知り合い、彼女の変死事件と関わることとなる。

ラ・ヴォワザン夫人とは17世紀のフランス黒魔術師で毒薬製造・販売者。
貴婦人相手に様々な薬を手配し、黒ミサなどを繰り返していた悪女らしいです。


大学に通えなくなり、休学をしている時に、叔父の死をきっかけに遺品整理士見習いとなった雨宮青音は、仕事にやりがいを感じ始める。

「第壱話 まっすぐ空へ」
伴野隼人さんの葬儀が終わり、彼の一家が札幌へ引越すことになり、ミュゲ社は家の整理を引き受ける。
キャンプ用品を処分しようとしたところ、子どもたちの反対に会い、青音は苦肉の策として最後にみんなでキャンプに行くことを提案する。
言い出しっぺとして、青音は一家と一緒にキャンプに行くことになるが、娘の一人が父親が最後にもう一回行きたいところがあると言っていたと言い出し、それがどこか探し出すことになる。
さて、彼らが選んだ場所は本当に父親が行きたかったところだったのか…。

「第弐話 あなたがくれた約束」
ある雨の日、幼馴染みの菊香が急にマンションにやって来る。何か相談があるらしい。聞いてみると、今まで母の友人だと思っていたおじさんが入院し、遺産の一部を自分に遺そうとしていることから、そのおじさんが自分の本当の父親ではないかと思い始めたと言うのだ。
菊香はDNA鑑定まで考えているようだが…。
同じ頃、えぞ新聞の記者、八鍬士(『櫻子…』にも出てるね)が青音に会いに来る。
このことをきっかけに、青音は旭川に金色の雨が降り、春光台で「悪魔」に出逢った日のことを望春に問いかける。

なんともセンチメンタルなお話です。
涙コレクターって何?そのうち涙は蒸発しちゃうでしょうに、笑。
太田さんの本はミステリーとしてではなく、私は観光案内として読んでいます(ごめん<(_ _)>)。
第壱話に出てくるエサヌカに行ってみたくなりました。
バイク乗りだったら、気持ちよいでしょうねぇ。
かつて実家から富良野の方へ車で行こうとしましたが、まっすぐな道が続くだけだったので、運転していた父親が飽きてしまい、途中で帰って来たことがあります。
北海道にはまっすぐな道って掃いて捨てるほどありそうです。
くれぐれもスピードの出し過ぎには注意してくださいね。

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