「EMMA エマ」を観る2022/07/03

原作は1814年にジェーン・オースティンが発表した小説です。
1996年にグウィネス・パルトロウで映画化されていて、映画館で観ました。
2020年公開のこの作品は日本の映画館では上映されていないみたいです。


エマ・ウッドハウスはハイベリー村に暮らす、裕福な家に生まれ育った、美しさと利発さを持った21歳のお嬢様。
母が亡くなり、姉が結婚して家を出て行ったので、すきま風と消化不良を恐れる父と二人で暮らしている。

長年ウッドハウス家の家庭教師をしていたミス・テーラーが近所のウェストン氏のところに嫁ぐことになる。
ウッドハウス氏は嘆き、エマはミス・テーラーとの別れを惜しんでいた。
エマは結婚式でウェストン氏と前妻の息子、フランク・チャーチルに会うことを楽しみにしていたが、フランクは現れなかった。

ウェストン氏にミス・テーラーを紹介し、仲人役をしたエマは味を占め、次に寄宿学校に新しくやって来た孤児のハリエット・スミスを標的にし、彼女と牧師のエルトンを結びつけようとする。
しかしエルトンが結婚相手と考えていたのはエマの方だった。

それでもエマは諦めない。
農夫のロバートがハリエットに求婚したと聞き、身分の低い農夫との結婚はハリエットにもったいないと考え、ハリエットが断るように誘導する。
そして今度はやっと現れたフランクとハリエットをくっつけようとするのだが…。

自分の才気煥発さを誇る気持ちが強いエマは、独りよがりによかれと思うことをして、それが人を傷つけることになるかもしれないことを知りませんでした。
義兄の兄のナイトリーがただ一人、エマを諭しますが、聞こうとはしませんでした。
最後に自分の周りに友も、あれほど自分を称賛してくれていた人たちもいなくなって、やっといかに自分が思い上がっていたのかを知ります。
世間知らずのお嬢様、そのままですねぇ。
でもエマのいいところは、ひたすら相手の幸せを願っているところ。
自分が間違えたと知ると、すぐに素直に改めるところが憎めないですね。
そうそう、鼻血を出す場面がありましたが、原作にあったかしら?
なかったと思うけど、今度原作読み返しますわ。

映画では衣装が可愛いらしくて、眼福でした。
この頃のドレスはエンパイア・スタイルと言って、ハイウエストで、胸が強調され、体のラインが綺麗に出るそうです。
男性のカラーが特殊ですね。首の汚れが服につかなくていいかも。

そうそう、お父さん役がビル・ナイです。私、彼の出演作品は結構観ているみたいです。この前観た「ニューヨーク 親切なロシア料理店」にも出ていました。
すきま風を気にして、ついたてを持ってこさせ、四方を囲まれて本を読んでいる姿には笑わせてもらいました😊。


映画で使われたお屋敷はイギリスのイーストサセックス州にあるファール・プレイス(Firle Place)だそうです。

まったくジェーン・オースティンの原作を読んでいない人にはちょっとわかりずらいところがありますが、可愛いお洋服やお部屋が好きな人は観ても損しない映画です。


<今日のおやつ>


近所の美容室が三周年ということで、クッキーを頼んで作ってもらったそうです。
体に良さそうな雑穀クッキーです。
夫も食べたので、2枚しか食べられませんでした…。