ジャナ・デリオン 『どこまでも食いついて』2022/10/19

<ワニの町へ来たスパイ>シリーズの五作目。


CIA秘密工作員で、中東の暗殺部隊から命を狙われる身となり、ルイジアナの田舎町シンフルに一時潜伏しているフォーチュン。
趣味が編み物という元ミスコン女王の司書なんて嘘だとすぐに見破ったアイダ・ベルとガーティ・ハバートという元ベトナム軍人の老婦人と仲良くなり、次々と事件に巻き込まれます。

保安官助手のカーター・ルブランクとのデートで浮き浮きしていたフォーチュンは、デートの次の日の早朝にやって来たアイダとガーティからとんでもないことを聞く。
二人が属する<シンフル・レディース・ソサエティ>と相対する<ゴッズ・ワイヴズ>の長のシーリア・アルセノーが、町長選挙に出馬するというのだ。
それも邪魔されないように、締め切りの直前に。
二人はシーリアが町長になった暁には、フォーチュンを攻撃目標にし、彼女のことを何かと調べて、町を出て行かせるのではないかと心配している。
そんな時にもっと大変なことが起こる。
デートの最中に何かを見かけたカーターは、デートの後にボートに乗り、調べに行った。
そのカーターから保安官事務所にSOSが入り、銃声が聞こえたと言う。
フォーチュンたち三人は早速”借用”したボートで駆けつける。
すると、保安官事務所のボートが沈んでいくのが見え、フォーチュンは思わず飛び込み、カーターを助ける。

病院に入院し、意識が戻ったカーターだったが、肝心なところの記憶をなくしていた。
フォーチュンたち三人は誰がカーターを撃ったのかを調べることにする。
そこに思わぬ伏兵が現れる。
ATF(アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局)捜査官たちで、その中の一人とフォーチュンは仕事をしたことがあった。
フォーチュン、ピンチ!

相変わらずパワフルなおばあちゃんたちです。
特にガーティおばあちゃんが面白いですね。とうとう半裸になっちゃいましたからね。見たくないけど。
フォーチュンが町に来てから一ヶ月しか経っていないんですよね。
それなのに、シーリアが言うように事件が起り過ぎではないですか。

調べてみると、このシリーズは23冊も出版されているようです。
一ヶ月が五冊だから、五ヶ月目かな?アレ、そんなに長くシンフルにいられたかしら?

さて、シーリアが町長になり、フォーチュンはどうなるのか。
次回もドタバタ喜劇とロマンス、期待しています。