サラ・パレツキー 『ペインフル・ピアノ』2022/11/24



11月にしては20度ぐらいの暖かい日がちょこちょこありますが、イチョウはそろそろ終わりです。
お年になった犬たちが寒くないようにと、今年は散歩用の服を新調しました。
彼らは微妙な大きさで、Sでは大きく、XSでは小さく、大は小を兼ねると言うことでSを買っていますが、大きすぎないかしら…。
服はトリミングが終わったら、お披露目しますねww。


V・I・ウォーショースキー・シリーズの新刊。

ヴィクの泣き所は名づけ子のベルナディンヌ・フシャールことバーニー。
彼女は若さ故か、そういう性格なのか、無鉄砲で見境なく騒動に首を突っ込んでいきます。
今回もバーニーのせいで、ヴィクは大変な目に遭います。

バーニーはノースウェスタン大学でスポーツ・マネージメントを専攻し、ホッケーチームでプレイしている。
今年の夏にシカゴ公園管理局主催のユースキャンプでインターンをし、サッカーのコーチを務めている。
チームのスポンサーのサウス・レイクフロント改良委員会(SLICK)が試合の後で選手達の受賞式をしてくれるというので、自分の誕生日の日にヴィクは試合を見に行く。
SLICKの集会で四十七丁目のレイクフロント再開発プロジェクトのプレゼンが行われている最中に、男がプレゼンしている青年に文句をつけ始めたので、男は警官に会場から強引に連れ出される。青年はバーニーの友人だった。

帰り道のガード下でバーニーは、ホームレスの女性がおもちゃのピアノで弾いているのが<サベージ>というヒット曲だと言い出す。
<サベージ>はリディア・ザミーアという女性が作り、抗議デモなどで歌われている歌だ。
リディアは恋人とあちこち旅していろんな集会に出ていたが、四年前、カンザス州の野外で開かれたコンサートで銃乱射事件が起き、恋人のエクトル・パルルドが撃ち殺され、エクトルを追悼するコンサート以降、歌うのを止めたという。
バーニーとヴィクはホームレスの女性の力になれないかと思い話しかけたところに、SLICKの集会で追い出された男、クープが現れ、彼女を巡って言い合いになる。
埒が明かないので、言い合いを終わりにし、ヴィクはサルの店の前でバーニーと別れる。

しかし、その夜、ヴィクはバーニーの友人の電話に起こされる。
バーニーがふたたびガード下のホームレスの女性に会いに行ったところ、犬を連れたクープが現れ、二人はひどい口論を始め、やってきた警官が暴力を振るったバーニーを監房に入れたのだ。

次の日、クープのことが気になったヴィクはまたリディアと思われるホームレスの女性のところに行く。思った通り、クープはすぐに現れる。
クープは彼女はすでに三回ぶんぐらいの人生の苦しみを経験しているのだから、彼女を苦しめるようなお節介は止めろという。
ヴィクは彼とどうやったら連絡がとれるのかを教えて欲しいと言ったが無視される。

数日後、激怒したクープがヴィクのアパートメントに現れる。リディアのことが記事になっているというのだ。
なんとそこにはリディアがガード下でおもちゃのピアノを弾く写真が載っていた。
ヴィクはサルの店で<グローバル>に勤める記者のマリにリディアの話をしたことを思い出す。

この記事のおかげでマスコミがリディアのところに押しかけ、逃げ出した彼女は病院に運ばれるが、病院からいなくなってしまう。
リディアを探しだして支援をする必要があるというマリから頼まれ、ヴィクはリディアを探すことになる。

一方、バーニーはリディアに近付かないとは約束したが、レオがまた集会でプレゼンをやるので来て欲しいと言ってくる。
集会でレオは図面の何かが気になったようだった。
その集会後しばらくして、レオが公園で死んでいるとバーニーから電話が来る。
その夜、バーニーとレオは野生動物保護区になっている公園に行き、どんな動物が出没するのか見に行くことになっていたという。
痴話げんかでバーニーがレオを殺したのか。それともクープと何かあったのか。

いつしかヴィクはシカゴ経済を揺るがす事件へと足を踏み入れていくことになる。

いつも意図せず、駆けづり回ることになるヴィクがちょっと可哀想です。
誕生日だというけど、何歳になったのか、書いてあったっけ?
前もバーニーに振り回されていませんでした?
でも最後がいい感じで終わってよかったです。
そろそろお年なので、お体を大事にしてほしいと思いますが、ヴィクですから仕方ないのでしょう。今回も怪我しちゃいましたねww。
マリは以前とは変わって信用ならなくなってしまい、ヴィクはガッカリしていました。ファンとしてはヴィクが何歳になっても変わらないでいてくれると嬉しいですよね。

クープが飼っている犬のベアがとっても可愛いんです。
彼(だと思うけど)のような癒やし系の犬が欲しいわ。
うちのような犬づき合いが悪く、外でよく吠える犬(兄犬)とか、家でよく吠えるのに、外でチキンの犬(弟犬)とかじゃなくてね。


「ママ、ひどいです。僕ってこんなに可愛いのに」by ヨーキーの弟

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