新川帆立 「競争の番人 内偵の王子」 ― 2023/01/27
『競争の番人』の第二弾作品です。

公正取引委員会に勤める白熊楓は、東京の本局から福岡県博多の九州事務所第四審査課へ転勤する。
母親の束縛が強くて、逃げたかったからみたいです。毒親ですね。
今回彼女が関わっているのは着物業界の暴力団絡みのカルテル。
地方の掟に阻まれ、なかなか成果があがらず。
同僚の常磐は約束していても現れず、一人で話しを聞きに行っても、「あんたみたいな余所者」扱いされて誰も話してくれない。
それなのに第四審査課は最悪。
課長の古賀は事なかれ主義のパワハラ男で係員の石山は白熊を嫌い、「僕たちが内偵して正式事件化しても、事件処理の功績をさらっていくのはいつも本局」と嫌みばかり言う。頼みの綱の常磐は当てにならない。
困った白熊、どうする。
そんなこんなでやっと常磐の協力を取り付け、元同僚の小勝負も参戦し、色々とありましたが、それは本を読んで下さいませ、笑。
最終的に本局第六審査長も加わり、カルテル独占禁止法の「三条案件」を本局で、「十九条案件」を九州事務所で調査することになります。
殺人事件が起ったり、白熊たちが銃撃に遭ったりと、九州は恐ろしい…かな?
白熊は地方と本局との仕事の差をつくづくと感じることになります。
びっくりしたのは、最後に白熊、本局に戻るんですよ。
アレ、一年もいないんじゃない。こんなことあるの?
それに石山君も着いてくるようです。
続きを書きやすくするためじゃないかと思いましたがね、笑。
前作に比べて白熊のパワーが落ち、残念です。
小勝負との仲はどうなるのかは持ち越しとなりました。
ドラマの都合で次はいつになるかしら?
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