デボラ・クロンビー 『警視の慟哭』2023/03/22

ダンカン・キンケイド警視シリーズの17作目。
いつもは一作毎にダンカンとジェマが事件を捜査していきますが、今回は二人の事件が交互に描かれます。


ダンカンは三月にライアン・マーシュが死んでからようすがおかしくなっていた。
ジェマは話し合いたいと思っているが、キンケイドはその話が出ると話題を変えてしまう。
キンケイドとの間に出来た壁をどうしたら崩すことができるかと悩むジェマだった。

キンケイドは育児休暇から戻った今年の二月にスコットランドヤードからホルボン署のカムデン区殺人捜査チームに転勤した。
元上司のデニス・チャイルズ警視正はキンケイドが転勤した直後の二月から個人的な事情で長期休暇を取っていて、転勤の理由を説明してくれることもなかった。
連絡を取ろうとしても応答がなかった。
それから三ヶ月後、チャイルズ警視正が戻っていると聞き、キンケイドは彼に会いに行くが、今はいないと言われる。
スコットランドヤードの駐車場から出ようとしたところにメッセージが入る。
知らない番号からのもので、「<ザ・デューク>に午後八時」というメッセージだった。
<ザ・デューク>に行ってみると、チャイルズ警視正がいた。
彼はスコットランドヤードにはびこる不正からキンケイドを遠ざけるために転勤させたと言う。
チャイルズ警視正はキンケイドと会った後の帰り道で何者かに襲われて頭部に重傷を負う。
次は自分が狙われるのだろうか。ジェマも危ないのだろうか…。
キンケイドは真相を暴こうと決心し、まず自殺だとされたライアン・マーシュのことから調べ始めることにする。

一方、ジェマは友人のマッケンジーから頼まれ、住宅に囲まれて外部からの侵入が困難な庭園で死体となって見つかった若い女性の事件に関わることになる。

このシリーズではジェマとキンケイドの関係が同僚から恋人、夫婦と変わってきていますが、一貫して面白さを維持しています。
今回は別々の事件に関わる二人が書かれているのですが、今までのように一冊に一つの事件、今回はダンカンの事件だけを描いた方がよかったように思いました。
結末が意外とあっけなかったです。

19巻まで発行されていて、次作ではキンケイドはスコットランドヤードに戻っているようです。
キンケイド一家はコッツウォルズにあるジェマの部下メロディ・タルボットの家族の邸宅に招かれて行きます。そしてそこで事件が起り…という感じのようです。
コッツウォルズってよく出てきますね。
イギリスにまた行くことができたら、行ってみたいです。

<今日のわんこ>
お兄ちゃんは甘えっ子です。この頃、前以上にママと一緒にいたがります。
昨日、午後からママは調子が悪く、寝ていたのですが、ママの横で兄が寝ていました。


今日も朝からママのベッドに寝ています。
「起きて下さい」というと、「嫌ですよぉ」というような顔をして、寝たままです。


もう一度「起きて」というと、前足を前にポンポンと出してきます。何を意味しているのでしょう。

こういう時に写真を撮っても平気なのは何ででしょうね。
散歩の時はあんなに顔を背けるのにね。

コメント

_ ろき ― 2023/03/23 19時48分31秒

おや、お疲れですか。病院に行ったせいかも。季節の変わり目、おいといください。
お兄ちゃんママが心配?優しいね。
スコットランドヤードと聞くと、エリートって感じがしますよね。
コッツウォルズ、街並みが可愛いですね。あのへんでアフタヌーンティーしたいです。

_ coco ― 2023/03/24 13時44分14秒

そうです。病院で何かを拾ってきたのかもと思いました。
でもよくよく考えてみると、朝に取った亜麻仁油とDHAのサプリが組み合わさると、お腹にくるような気がします。(懲りずに二回目よ)
どちらかにしますわww。

スコットランドヤードは日本で言うと警察庁なのかな?一流捜査員の集団という感じですね。
今度コッツウォルズでアフタヌーンティーしましょうね。
その前に14時間以上も飛行機に乗っていられるかしら…。

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