「北欧の神秘 ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画」@SOMPO美術館2024/06/04



前売り券を買っていたのに、なかなか行けなかった美術展にやっと行って来ました。


この美術展ではノルウェー国立美術館、スウェーデン国立美術館、フィンランド国立アテネウム美術館の3つの国立美術館のコレクションから選び抜かれた約70点が展覧されています。

北欧諸国では、「19世紀になると、ナショナリズムの高まりとともに、独自の芸術を探究する潮流が生まれ」、「北欧の画家たちは、故郷に特有の主題を求め、北欧の自然、古くから語り継がれる北欧神話や、芸術とは縁遠い庶民にもなじみ深い民話を題材として多くの作品を制作」したそうです。

「序章 神秘の源泉ーー北欧美術の形成」

     アウグスト・マルムストゥルム ≪踊る妖精たち≫ 1866年

妖精と森。如何にも北欧という感じですね。
この絵は「北欧文化における自然と神話の強い結びつきを示唆している」そうです。

「1章 自然の力」

         ニルス・クレーゲル ≪春の夜≫ 1896年

スウェーデンの画家、クレーゲルのこの作品が気に入りました。
木のエネルギーが感じられます。

       エドヴァルド・ムンク ≪フィヨルドの冬≫ 1915年

ムンクはノルウェーの画家で、彼の作品は2点あります。
彼の風景画を観るのは初めてではないと思いますが、印象が薄いのか、覚えていません(恥)。

        ヴァイノ・ブロムステット ≪冬の日≫ 1896年
     
ブロムステットはフィンランドの画家です。    
静謐な海が広がっていますね。

        アイリフ・ベッテシェン ≪夜景画≫ 1887年

湖というと北欧という感じですよね。

「2章 魔力の宿る森ーー北欧美術における英雄と妖精」

 
ガーラル・ムンテの『名誉を得し者オースムン』という物語をもとにした作品群。
         
        ガーラル・ムンテ ≪山の中の神隠し≫ 1928年
       
  テオドール・キッテルセン ≪トロルのシラミ取りをする姫≫ 1900年

トロルに捕まったお姫様を助けに行くと、お姫様がシラミ取りをしていたそうです。お姫様とシラミ取りというのが、合っていませんね。トロルにもシラミが湧くんですかww。

「3章 都市ーー現実世界を描く」
19世紀になると、産業化が進み、都市を題材にし絵を描き始める画家が増えてきたそうです。

        アウグスト・ストリンドバリ ≪街≫ 1903年

嵐がやって来るのか、雲と海が荒れているような感じがします。
そんな中に工業地帯の明かりが見えます。

     クリスティアン・クローグ ≪生存のための闘争(習作)≫ 

パンを求めて、取り合う人々。この習作から下の絵が描かれたようです。

      クリスティアン・クローグ ≪生存のための闘争≫

描かれた年がわかりませんが、1900年前後かな?この頃は貧富の差が激しかったのでしょうか。

そういえば鳥の声とかBGMが聞こえていて、絵の展覧会にBGMなんてあったっけと思っていたら、この展覧会用のBGMでした。


四階の展示室とゴッホの≪ひまわり≫は写真撮影ができます。
今週までですので、行きたい方は急いで下さい。
空いているかと思っていたら、平日なのに混んでいました。
終わる前に見ようと思う人が多いんでしょうね。

午前中に用事があったので、少し遅いランチとなりました。
そうすると、楽しみにしていたフルーツサンドが売り切れでした。


仕方なくミックスサンドイッチを食べました。スープとサラダ、フルーツがついています。
量が多かったけど、頑張って食べましたww。