ジュリー・ワスマー 『シェフ探偵パールの事件簿』2023/06/01



パール・ノーランは英国のリゾート地ウィスタブルで、町で一番のシーフードレストラン<ウィスタブル・パール>を経営しているシングルマザー。
B&B<ドリーの屋根裏>を経営している母のドリーといっしょにレストランをやっている。
一人息子のチャーリーはケント大学に入学し、家を出た。
19歳で息子を妊娠してしまい、なれなかった警察官の夢が忘れられず、息子が手を離れたのをきっかけに、副業で探偵事務所を始めた。
しかしウィスタブルは小さな町で、なかなか依頼者は現れない。

そんな彼女のもとに、ストラウドという男がやって来る。
漁師のヴィンセント・ロウ(ヴィニー)に金を貸したが戻って来ないので、彼の経済状態を探ってほしいというのだ。
ヴィニーは昔からの知り合いで取引があるので、パールは依頼を断る。
ストラウドが帰ってからヴィニーに電話をするが、折り返しの電話はこない。
彼の釣船が海の上に見えたので、ボートに乗り行ってみた。
そこでパールはヴィニーの水死体を見つけてしまう。

マイク・マグワイア警部は妻を亡くした後、ロンドンからカンタベリーに異動してきた。もちろんウィスタブルのような小さな町のことはよく知らない。
ヴィニーの水死体を見つけたパールを尋問するが、パールはまともに答えようとはしない。彼を試しているのか。

町では年に一度の<ウィスタブル・オイスター・フェスティバル>が開かれようとしていた。
パールはフェスティバルの用意で忙しい中、町の人々にヴィニーのことを聞いていく。
マグワイアとは持ちつ持たれつの関係を築こうとするが、なかなか相手にされない。

そうするうちに、パールは死体になったストラウドを見つけてしまう。

「人間というものに対する直感的な理解力がある」パールを最初は相手にしなかった、頭の硬そうなマグワイアですが、だんだんと彼女に一目置くようになります。
そして最後は二人の間に何かが起りそうな感じで終わりますが、どうなんでしょうね。互いに過去の思い人のことを忘れられるかしら…。

ウィスタブルのことを調べてみると、イギリス南西部の浜辺の町で、ローマ時代から牡蠣を養殖してきたという、王室御用達の牡蠣の産地だそうです。
牡蠣たべたい(涎)。
ロンドンから電車で約一時間半で行けるので、日帰りでもよさそう。
オイスター・フェスティバルは7月の下旬に毎年開かれます。
お城があり、そこでティータイムが楽しめるそうです。
カンタベリーが近いので観光するにはもってこいですね。

このシリーズは九巻まで出版されていて、二巻目はクリスマスシーズンに起る殺人です。
テレビドラマにもなっていて、日本では「港町シェフ探偵パール」だそうです。


う~ん、二人ともイメージと違うわ。
パールはただのおばちゃんで、マイクは…。
プライムビデオでやっていないので観られませんが、やってても観るかどうか微妙ですねぇ。

本の方はウィスタブルの魅力が余すことなく書かれていて、面白かったです。
息子君がちょっと可哀想でしたが、若いんだから大丈夫でしょう(かな?)。

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