サラ・パレツキー 『ペインフル・ピアノ』 ― 2022/11/24

11月にしては20度ぐらいの暖かい日がちょこちょこありますが、イチョウはそろそろ終わりです。
お年になった犬たちが寒くないようにと、今年は散歩用の服を新調しました。
彼らは微妙な大きさで、Sでは大きく、XSでは小さく、大は小を兼ねると言うことでSを買っていますが、大きすぎないかしら…。
服はトリミングが終わったら、お披露目しますねww。

V・I・ウォーショースキー・シリーズの新刊。
ヴィクの泣き所は名づけ子のベルナディンヌ・フシャールことバーニー。
彼女は若さ故か、そういう性格なのか、無鉄砲で見境なく騒動に首を突っ込んでいきます。
今回もバーニーのせいで、ヴィクは大変な目に遭います。
バーニーはノースウェスタン大学でスポーツ・マネージメントを専攻し、ホッケーチームでプレイしている。
今年の夏にシカゴ公園管理局主催のユースキャンプでインターンをし、サッカーのコーチを務めている。
チームのスポンサーのサウス・レイクフロント改良委員会(SLICK)が試合の後で選手達の受賞式をしてくれるというので、自分の誕生日の日にヴィクは試合を見に行く。
SLICKの集会で四十七丁目のレイクフロント再開発プロジェクトのプレゼンが行われている最中に、男がプレゼンしている青年に文句をつけ始めたので、男は警官に会場から強引に連れ出される。青年はバーニーの友人だった。
帰り道のガード下でバーニーは、ホームレスの女性がおもちゃのピアノで弾いているのが<サベージ>というヒット曲だと言い出す。
<サベージ>はリディア・ザミーアという女性が作り、抗議デモなどで歌われている歌だ。
リディアは恋人とあちこち旅していろんな集会に出ていたが、四年前、カンザス州の野外で開かれたコンサートで銃乱射事件が起き、恋人のエクトル・パルルドが撃ち殺され、エクトルを追悼するコンサート以降、歌うのを止めたという。
バーニーとヴィクはホームレスの女性の力になれないかと思い話しかけたところに、SLICKの集会で追い出された男、クープが現れ、彼女を巡って言い合いになる。
埒が明かないので、言い合いを終わりにし、ヴィクはサルの店の前でバーニーと別れる。
しかし、その夜、ヴィクはバーニーの友人の電話に起こされる。
バーニーがふたたびガード下のホームレスの女性に会いに行ったところ、犬を連れたクープが現れ、二人はひどい口論を始め、やってきた警官が暴力を振るったバーニーを監房に入れたのだ。
次の日、クープのことが気になったヴィクはまたリディアと思われるホームレスの女性のところに行く。思った通り、クープはすぐに現れる。
クープは彼女はすでに三回ぶんぐらいの人生の苦しみを経験しているのだから、彼女を苦しめるようなお節介は止めろという。
ヴィクは彼とどうやったら連絡がとれるのかを教えて欲しいと言ったが無視される。
数日後、激怒したクープがヴィクのアパートメントに現れる。リディアのことが記事になっているというのだ。
なんとそこにはリディアがガード下でおもちゃのピアノを弾く写真が載っていた。
ヴィクはサルの店で<グローバル>に勤める記者のマリにリディアの話をしたことを思い出す。
この記事のおかげでマスコミがリディアのところに押しかけ、逃げ出した彼女は病院に運ばれるが、病院からいなくなってしまう。
リディアを探しだして支援をする必要があるというマリから頼まれ、ヴィクはリディアを探すことになる。
一方、バーニーはリディアに近付かないとは約束したが、レオがまた集会でプレゼンをやるので来て欲しいと言ってくる。
集会でレオは図面の何かが気になったようだった。
その集会後しばらくして、レオが公園で死んでいるとバーニーから電話が来る。
その夜、バーニーとレオは野生動物保護区になっている公園に行き、どんな動物が出没するのか見に行くことになっていたという。
痴話げんかでバーニーがレオを殺したのか。それともクープと何かあったのか。
いつしかヴィクはシカゴ経済を揺るがす事件へと足を踏み入れていくことになる。
いつも意図せず、駆けづり回ることになるヴィクがちょっと可哀想です。
誕生日だというけど、何歳になったのか、書いてあったっけ?
前もバーニーに振り回されていませんでした?
でも最後がいい感じで終わってよかったです。
そろそろお年なので、お体を大事にしてほしいと思いますが、ヴィクですから仕方ないのでしょう。今回も怪我しちゃいましたねww。
マリは以前とは変わって信用ならなくなってしまい、ヴィクはガッカリしていました。ファンとしてはヴィクが何歳になっても変わらないでいてくれると嬉しいですよね。
クープが飼っている犬のベアがとっても可愛いんです。
彼(だと思うけど)のような癒やし系の犬が欲しいわ。
うちのような犬づき合いが悪く、外でよく吠える犬(兄犬)とか、家でよく吠えるのに、外でチキンの犬(弟犬)とかじゃなくてね。

「ママ、ひどいです。僕ってこんなに可愛いのに」by ヨーキーの弟
久しぶりの大田黒公園 ― 2022/11/10
家の周りの散歩と家での有酸素運動だけではつまらないので、ちょっと足を伸ばして、久しぶりに大田黒公園に行ってきました。
門を入ると、振り袖姿の女性たちが写真を撮っています。

業者ではなく、お友だち同士で撮っているみたいでした。
イチョウはまだ色づいていません。

池の方へ行きましたが、紅葉も今ひとつです。
しばらく来なかったので忘れていましたが、11月下旬じゃなければ紅葉しなかったのだったわ。

池の中に一匹、鷺のような鳥がいました。
望遠レンズがないので、真ん中に小さく写っています。
前は鴨がいたのですが、どこに行ってしまったのかしら?

冬が来るので、木に藁を巻いているようですが、これで何か木にいい影響があるのでしょうかね。

お休み処の裏では水が湧いています。
思ったよりも紅葉が進んでいなくて、ちょっと残念でした。
帰りにウロウロして、間違った道に行ってしまいました。
そうすると、数々の欧米の児童書の翻訳を手掛け、『ノンちゃん雲に乗る』を書いた石井桃子さんが地域のこどものために1958年に始めたと言う「かつら文庫」がありました。(写真が曲がってるwww)

こどもしか利用できないかと思っていたら、大人もできるのですね。
調べたら館内の見学ができるらしいので、次回に見学をしてみたいです。
迷いながら歩いたおかげで(笑)、一万歩以上になりました。
週に一回ぐらいは遠出して、人のいないところを歩きたいです。
次にどこに行こうかしら。
小路幸也 『<磯貝探偵事務所>からの御挨拶』 ― 2022/06/03

急にザーと大雨が降って、しばらくすると上がって、太陽が出てきました。
何やら変な天気です。
紫陽花は順調に咲いています。

『<銀の鰊亭>の御挨拶』の続編です。
『<銀の鰊亭>の御挨拶』を読んだかどうか記憶にないのに、何を血迷ったのか間違ってポチってしまったらしく、配信されちゃったので仕方なく読みましたww。
磯貝公太は小樽の高級料亭旅館<銀の鰊亭>で起こった火事を機に警察を辞め、私立探偵になり、札幌にある古いビルの一室を借りて事務所にした。
初めての依頼は元同僚の刑事、鈴元から紹介されたもので、入居したビルの一階にあるアート・ギャラリーの店長・勝木奈々が依頼人だ。
鈴元と奈々は高校の同級生だ。
一ヶ月前から奈々の夫でライトノベル作家の章が帰ってこないので、行方を捜して欲しいという依頼だ。
しかし奈々は親しい人に夫の失踪を知られたくないと言う。
どうすればいいのかと悩む磯貝。
桂沢光は<銀の鰊亭>で、火事の時から記憶消失になった叔母の文と暮らしている。
ある日、大学に行くと、正門の様子がおかしい。警備員の篠塚さんがいないのだ。
彼は芝生のところに一人の女子としゃがみ込んでいた。
いつも正門のところにいる猫の具合が悪いというのだ。
光が動物病院に連れて行くと言うと、そこにいた女子も一緒に行くという。
彼女は一年生の間宮ひかると言い、カメラ好きらしい。
同じ名前だと言うことで盛り上がり、その成り行きで、光と間宮は江別市にある鉄塔を見に行くが、光は鉄塔の写真を撮ることが間宮の目的ではないと気づく。
磯貝と光の話が交互に現れ、どういう風に展開していくのかと思ったら、意外なところで繋がっていきました。
ちょっとご都合主義ではないですかと言いたくなりましたが、笑。
ミステリーと言うと本格的ミステリー作品に悪いので、日本のコージー・ミステリーとしましょう。
北海道の町で起こる事件をみんなで仲良く解いていくなんて、いいじゃないですか。
しばらく北海道に行っていないので、久しぶりに北海道気分が味わえたので、私は満足です。
アーナルデュル・インドリダソン 『印』 ― 2022/06/01

だんだんと咲いてくる紫陽花。梅雨が近付いています。
ダイエットを始めて早六ヶ月。一応体重は2、3㎏ぐらい減りましたが、微々たるものです。
体脂肪はあまり減っていないので、ひょっとして筋肉が減っているのかしら。
ウォーキングだけでは脂肪は減りませんね。
すぐ疲れてしまうので、ウォーキングの時間は増やさずに、軽い筋トレを始めました。
これからは体力をつけるというよりも、体力温存を目標にするしかなさそうです。
健康相談は五月もありましたが、報告とおしゃべりという感じで、特にこれといった指導はありませんでした。
アイスランド・ミステリーの第六弾。

マリアという女性がシンクヴァトラ湖のほとりにあるサマーハウスで首をつっているのを発見される。
見つけたのはマリアの友人のカレンで、彼女はその日からサマーハウスを借りることになっていた。
状況から自殺とみなされた。
夫によると親密だった母親が数年前に亡くなり、マリアは母親の死を受け入れられず、長い間鬱状態だったという。
数日後、レイキャヴィック警察犯罪捜査官のエーレンデュルのところにカレンがやって来る。
カレンはマリアは自殺を絶対にしない人だと言い、エーレンデュルにカセットテープを渡し、聴いた後に電話をするように言って去って行く。
テープには降霊術師とマリアの会話が録音されていた。
エーレンデュルはマリアの死に微かな疑問を抱き、単独で関係者に話を訊きにいく。
その頃、エーレンデュルは三十年前に行方不明になった息子のことを聞くために、定期的に署までやって来ていた老人と会う。
彼は肺に病気が見つかったので、もう会いに来れないかもしれないとエーレンデュルに告げる。
エーレンデュルは彼のためにもう一度事件を洗い直す。
幼い時、弟が吹雪の中で行方不明になって以来、弟の手を離したことを悔やみ、弟を探し続けているエーレンデュルにとって失踪事件は特別なものなのです。
エーレンデュルは心を閉ざし、その時その時の事件にのめり込むことで、なんとか生きてきました。
それなのになんで結婚したのでしょうね。
エーレンデュルがそんな人ですから、ただ幸せな生活を望んだだけの妻との結婚生活は続かず、元妻のハットルドーラとは憎しみあうようになり、機能不全家庭で育った子どもたちは麻薬や酒に手を出し、危うい暮らしをしています。
娘のエヴァがエーレンデュルとハットルドーラの関係をよくしたいと思い、二人を会わせようとするのが健気で可哀想でした。
エーレンデュルと家族との関係も変化しています。
いい方へいくといいのですが。
関係者との何気ない会話から、事件解決の糸口が浮かび上がってくる過程が上手い作品です。
欧米のミステリーとは違う、荒涼とした大地を思わせる陰陰たるミステリーです。
実際のアイスランドは平和で、殺人事件は年に三件ほどだそうです。
新川帆立 『剣持麗子のワンナイト推理』 ― 2022/05/29

次々と紫陽花が咲き始めています。
梅雨が来る前に夏のように暑くなっています。
こんな日には犬たちのお散歩はしない方がいいかもしれません。
昨日行くと、10分もしないでハアハアしていました。
今年二匹共にシニアになり、特に兄犬は10歳ですので、気をつけて散歩させるように、獣医から言われました。
暑くなると散歩はできなくなりそうです。

テレビドラマが不評と聞きましたが、そんなに面白くないのですか?
綾瀬はるかじゃ麗子は無理だったのかしら?
小説では一番最初の『元彼の遺言状』のインパクトが強かったんですが、だんだんと剣持麗子が大人しくなってきているのが残念です。
山田川村・津々井法律事務所に勤める弁護士・剣持麗子は、元彼の遺言状事件の時に出逢った縁で、亡くなった村上弁護士の仕事を引き継いだ。それもお金にならないというのに。
もちろん事務所の仕事が終わった後にやるしかないので、徹夜続き。
どうも今夜も眠れそうにない。
第一話:「家守の理由」
酔っ払い運転で捕まったという女に呼び出され、湾岸警察署に行ってみると、奈良漬けを食べたと言い張り、犬の世話まで押しつけられた。
事務所に帰って仕事をしていると、今度は新宿警察署からの呼び出しが。
武田信玄が呼んでいるとのこと。
行ってみると、橘五郎という刑事がやって来て、死体を見せられ、武田が動かないからどうにかしてくれという。
そこにいたのは韓流アイドルみたいな若者で、武田信玄は源氏名だった。
彼は進藤不動産に侵入して、死体を見つけたという。
なんとか説得して本名と住所を吐かせ、警察に伝えたが、彼は不自然な行動を取っていた。
第二話:「手練手管を使う者は」
武田信玄こと黒丑益也に弁護報酬をもらいに行くと、店で盗まれたと言う。
文句を言っている時に電話が来て、黒丑の先輩ホストの秀光が殺人事件の犯人にされそうだとのこと。親が金持ちだと聞き、麗子は現場のバーに向かう。
バーではホストの信長が殺されていた。状況からすると店で寝ていたという光秀が怪しいのだが…。
第三話:「何を思うか胸のうち」
バーではホストの信長が殺されていた。状況からすると店で寝ていたという光秀が怪しいのだが…。
第三話:「何を思うか胸のうち」
なんと山田川村・津々井法律事務所では毎年お盆休み直前に運動会が開かれる。
非難ごうごうにも関わらず、今年も強行に開催される。
麗子は昨年ドッジボールに参加し、川村との一対一の直接対決で、川村の暴投を顔面に受けた。試合には勝ったが、この時の借りは必ず返すと決めたていた。
しかしドッジボールの試合中に同期の三神愛が怪我をし、試合は中止になる。
麗子は愛を病院に連れて行き、荷物を取りに戻ると、峰口が宴会会場に来ていないので、様子を見て来てほしいという電話が来る。
ロッカールームに行くと、峰口は死んでいた。
麗子が警察に通報する前にも峰口が倒れているという通報が入っていて、通報したのは、黒丑だった。
実は麗子は人出不足故、弁護報酬を払わない黒丑をバイトとして雇い、雑用や使い走りという半端仕事をやらせていた。
黒丑は運動会の会場に何をしに来ていたのだろうか…。
第四話:「お月様のいるところ」
麗子は刑事の橘に呼び出された。峰口の事件の時の黒丑の行動におかしいところがあるというのだ。
橘と別れて事務所に戻ろうとしたところ、おばあさんに腕を捕まれる。
どうも認知症らしく、橘とタクシーでカーデガンに書かれていた住所に連れて行くと、アパートの部屋にぶらさがり健康器で首を吊っている男がいた。
警察によると彼が最後に電話をかけた相手が黒丑だった。
第五話:「ピースのつなげかた」
第五話:「ピースのつなげかた」
依頼人に呼び出され、大久保の家に行ってみると、三隣亡の呪いの相談だった。
三隣亡の日に瓦の張替えを行ったA家の近隣で、泥棒やボヤ騒ぎ、ご主人の死亡という不幸が相次いでいるので、Aさんを訴えられないかというのだ。
三隣亡の日に瓦の張替えを行ったA家の近隣で、泥棒やボヤ騒ぎ、ご主人の死亡という不幸が相次いでいるので、Aさんを訴えられないかというのだ。
そこに橘が現れ、運良く警察案件となり、麗子は事務所に戻ることができることになる。
しかし帰り道で橘と話しているうちに、黒丑への疑惑が強まっていく。
麗子の金に汚いところが薄まってきて、情に厚く、お人好しの面が前面に出てきています。
別に村上弁護士の仕事を引き継がなくてもいいし、黒丑が弁護報酬を払えないからとアルバイトで雇ったりしなくてもいいのに、わざわざしてますからね。
橘五郎警部補と黒丑益也という面白いキャラが出てきたので、ひょっとしてシリーズになるのかな。
新川さんは本物の弁護士ですから、色々と書くことがあるのでしょう。
弁護士のお仕事をお休みして執筆に集中することにしたというので、これからも面白いお話を書いてくれることを期待しています。
豊田巧 『駅に泊まろう!コテージひらふの雪師走』 ― 2022/05/26
梅雨が近づき、紫陽花も色づいてきました。


同じ種類でも土壌の違いで色が変わるというのは本当なんですね。

紫陽花と一緒に写真を撮ろうとするのですが、なかなか顔をこっちに向けてくれず、こんな写真になってしまいましたwww。
「駅に泊まろう!」シリーズの第四弾。
まだ続くのかと思ったら、作者はずっと書き続けるつもりらしいです。

ブラック居酒屋に勤めていた桜岡美月がコテージ比羅夫のオーナーになってから、二度目の冬。
雪かきや冬の暇さかげんにも慣れた頃、比羅夫駅に場違いな男性が下車する。
その人は泉沢という『インペリアルホテル』のDOFB(料飲部長)で、コックの東山亮の元上司。泉沢は亮に何度もホテルに戻らないかと言ってきているという。
今回はシェフの古瀬がギックリ腰をやってしまい、年末のかき入れ時で人が足りないので、約二週間、スーシェフとして助っ人をやってくれないかと頼みに来たのだ。
亮が決めることだと思っていたら、なんと亮は美月にどうするか聞いてくる。
困る美月だが、「才能のある人は才能に見合ったステージで輝く方がいい」と思い、亮をインペリアルホテルに行かせることにする。
そんな頃、コテージにやって来たのが、女優の西神楽帆乃歌。
彼女は亮の婚約者だというのだが、亮は迷惑そう。
二人の間に何があったのか。
やがて亮はインペリアルホテルに行き、美月は一人コテージに残る。
そんなある日、結婚を目前にした常連家族の娘・杏奈が一人で泊まりに来る。
親に感謝の気持ちを伝えたいと言う彼女のために美月はあることを提案する。
クリスマスも迫った頃、美月はインペリアルホテルに泊まりに行く。
亮の作ったディナーはとても美味しく、食べているうちに、「輝ける才能のある人の時間を奪っているのではないか」と申し訳なさを感じる美月。
そんな美月に泉沢は比羅夫駅が廃駅になった際には亮をインペリアルホテルに預けることを考えてくれないかと言う。
美月はデザートにも口をつけず、部屋に帰る。
しばらくして、呼び鈴が鳴る。
そこにいたのは…。
美月と亮の気持ちがだんだんと近付いてきました。
比羅夫が廃駅になるのは、北海道新幹線の新函館北斗ー札幌開業予定の2030年度末です(予定)。
豊田さんは「シリーズを続けられたら、二度と列車が来なくなる比羅夫をかいてみたい」と言っているので、今のペースで年に2回本を出すと、16冊以上になるのかな?
美月が今25歳だから、2030年には33歳になってしまいますね。ほどよいところで結婚して、子供がいるなんていうのがよさそう。
あ、勝手に決めちゃいけませんね、笑。
鉄ちゃんなら知っているけど、一般人は知らないことが出てきます。
それは面白いのですが、お話はそれほど目新しさがないかも。
これ以上続けるには工夫が必要ですね。頑張ってください。
眼科の日 ― 2022/05/16
楽しみな他人のお宅の庭見学。

紫陽花が少しずつ咲いています。
毒々しい色の花がありました。シャボテンの花みたいです。

子どもの手ぐらいの花です。

湿気が多いので、犬たちは水をあまり飲みません。
三ヶ月に一度の眼科の診察に行って来ました。
家族が土曜日に内科に行ったら待合室に誰もいなかったと言っていたので、空いていると思っていたら、診察を待っている人が多く、席が1、2席しか空いていません。
内科はコロナ感染が心配で、行かない人が多いのかな?
今回は視野検査があるので、矯正視力検査だけでした。
初めての男性CO(視能訓練士)で、検査の後にどこまで見えたかを教えてくれました。今までの女性COたちは教えてくれません。毎回同じだから言わないのかもしれませんが、教えてくれた方が親切だと思います。
右1.2、左0.4でした。何となくそれぐらい見えているのかなと思っていた通りの値でした。
この後に狭い範囲の視野検査をしました。
右目はサクサクと4分ぐらいで終わったのですが、緑内障の左目は右目の倍ぐらいの時間がかかり、疲れました。
MD値は右目は正常値(0デシベルより上)ですが、左目は-22デシベルでした。(ちなみに-30デシベルで視野消失です)昨年と変わっていないようです。
眼圧は非接触型の眼圧計で測りました。右目18mmHg、左目11mmHg。(正常範囲は20mmHg以下)
右目は目薬を変えてから目が痒くなったりしないので、ほぼ毎日点しています。
手術をした左目は非接触型だから高いのかな。前の医師は10を超すと高いと言っていました。視野の狭窄が進んでいないので、問題ないでしょう。
次回は診察だけで、8月になります。
会計はあまり待たずにできました。新採の男性なのか、丁寧な応対でした。
今回は診察から会計まで一時間もかからずに終わりました。
普通の日常に戻ると、前のように二、三時間かかるようになるのかしら。
病院の待ち時間が減ったことが、コロナ禍で唯一良かったことですわ、笑。
読んだ本 ― 2022/05/14

雨の中、スーパーまで行く途中に薔薇が咲いていました。
雨にうたれると、頭がたれてしまうといいますが、ちゃんと上を向いていました。

まだ紫陽花が咲いていないと思っていたのですが、ある家の玄関先に紫陽花が咲いていました。鉢植えなので、花屋さんから買ってきたのかしら?
今年の梅雨は早いのでしょうか。
文庫本ですぐ読める本をまとめて紹介します。

小路幸也 『テレビじゃん!』
大人気バンド・ザ・トレインズが毎週土曜日夜8時に冠番組「土曜だ!バンバンバン!」をやることになります。
19歳のボーヤ・チャコは忙しい仕事の合間、テレビ業界で起こる事件や謎を解き、ザ・トレインズのメンバーの出来事がスキャンダルにならないように頑張ります。
読んでいくと、アレ、これってザ・ドリフターズの「8時だよ!全員集合」のこと?チャコって志村けんでザ・ビーナッツ、キャンディーズなどが出てるじゃん。
「8時だよ!全員集合」って1969年10月から始まったのね…などとちょっと懐かしくなりました。
この人がイカリヤさんで、この人が…と思いながら読んでいきましたが、イメージと違う人もいて、まあ、お話ですから許します、笑。一番違ったのが、志村けんらしいチャコですからね。
ドリフターズを知っている人が読むと、おもしろさ倍増です。
高森美由紀 『柊先生の小さなキッチン』&『柊先生の小さなキッチン~雨のち晴れの林檎コンポート』
彼にフラれて、そのショックで食べられなくなった一葉。
彼女の部屋の隣に柊という家庭科の教師が引越してきて、ひょんなことから彼の作ったポトフを食べてから、だんだんと食べられるようになる。
そんな中、二階に引越して来たのが、作家の石原。どうも書けなくて逃げ出して来たらしい。そこに編集者の長谷川がやって来て…。
高齢の先生と若い女性のお話かと思って読んだら、違いました。
いつも思うのですが、お話の始まりは失恋。これは料理を扱ったお話のお決まりなんでしょうかね。
柊先生の気持ちに鈍感すぎる一葉が不自然とは思いますが、面白いキャラの石原と癒やしの犬・久太郎のおかげで読み進めていけました。
柏井壽 『鴨川食堂しあわせ』
思い出の食を探し出す探偵事務所にやってくるのは、様々な人々。
今回は、出て行った父との思い出の焼き鳥、女性からもらった直江津駅の駅弁、夫が最期に食べたイタリアン、川津で食べた母の巻き寿司、亡くなった恋人の作ったフィッシュアンドチップス、12歳の時に叔父の家で食べたすき焼きです。
流さんが作るお料理が美味しそうで、いつも食べたいと思います。
今回はこいしが仕事人らしくないなと思うところがありました。
そりゃあ、嫌な客が来ますよ。だからといってそれを表に出してはいけないでしょう。流さんもピシッと怒らなきゃ。
それに夫婦のことがわからないのは仕方ないのでしょうが、「お墓のなかの奥さんがショック受けて、化けてでてきはるんと違うやろか」なんて言い過ぎってもんです。
こいしのことは置いて置いて、様々な人の思い出の食に人生の機微を感じます。
このシリーズはどこから読んでもいいですよ。好きな料理から読んでいってもいいかも。
喜多みどり 『弁当屋さんのおもてなし しあわせ宅配編 4』
くま弁で宅配担当で働き初めてから2年。雪緒の人生が変わろうとしています。
くま弁での日々は彼女が新しい人生に旅立つために必要だったのです。
終わってしまうのは淋しいですが、次はどんなおもてなしがあるのか、楽しみに次のシリーズの始まりを待ちますわ。できればユウと小春の新婚時代も知りたいのですけど。
そうそうお話はくま弁の入っている建物の建て替え話から始まり熊さんの若かりし時のことが少しわかります。
坂井希久子 『江戸彩り見立て帖 朱に交われば』
『江戸彩り見立て帖 色にいでにけり』の続き。
京男・右近に押し切られ、呉服屋「塚田屋」で色見立てを始めたお彩。
様々なお客がやってくるが、問題は塚田屋の主人で右近の兄・刈安。自分は仕事もせずに遊び歩いているのに、右近を目の敵にして、塚田屋から追い出そうとしている。右近が連れてきたお彩にも次々と難題を持ちかけてくる。お彩もお彩、ついつい乗せられてしまい、新たな流行り色を作り出すこと、それができなければお彩は塚田屋から、右近は江戸から追い出すと刈安に約束させられてしまう。
さて、どうするのかお彩。
頑なで素直になれないお彩が、あまり好きになれません。呉服屋で働くのに、がさつな女性は駄目でしょ。それが育ちというものなのでしょうかね。
そんなお彩を雇った右近に何か策があるのでしょうが、まだ明らかになっていません。
色見立てがどう商いと結びついていくのかが楽しみなお話です。
風野真知雄 『潜入 味見方同心四 謎の伊賀忍者料理』
味見方同心の月浦魚之心は町の料理に絡む謎に挑みます。
今回は色気を売る<乳茶>の謎と女中が酒をこぼしてばかりいる料亭の謎、<伊賀忍者料理>の秘密、外神田が縄張りのやくざ<遠吠えの牙次>がご祝儀で配った紅白の梅干しの謎です。
その頃、上さまの寛永寺参拝が正式に決まり、魚之心は厨房の警戒を担当します。
果たして上さま毒殺は阻止できるのか。
とぼけたような謎が笑いを誘います。
兄・波之進の死の謎が未だに解けていないようなので、次なる展開が楽しみです。
<今日のわんこ>

パパは仕事で休日出勤。
まだ元気が足りないママなので、晴れても家で休んでいます。
犬はそんなママの様子がわからないので、遊んでくれと五月蠅いです。
遊び出すと、こんないい笑顔を浮かべる弟犬です。
伊坂幸太郎 『マイクロスパイ・アンサンブル』 ― 2022/05/09

ピンクの大きい薔薇が咲いていました。
色々な薔薇が見られるので、今の季節が一番好きです。
連休が過ぎ、またCOVID-19の感染者が増えてきましたね。
わが家は連休中に人混みには行きませんでしたから、大丈夫ですが、実は連休前に夫が感染した人と、(本人曰く)5分ぐらい接触しました。
相手がマスクをしていなくて1m以内の接触だったので、夫は心配で、連休中に無料で検査をしているところを探して、検査しに行って来ました。
陰性でしたからいいんですけど、本当に感染していたら、私も感染してしまうんだろうなと思いました。

この本に入っている短編小説は、毎年猪苗代湖で行われている音楽フェス「オハラ☆ブレイク」で、会場に来た人に小冊子として配布していたものだそうです。
出てくる歌詞は、実際に歌われているものらしいです。
残念ながら私の知らないバンドですが。
YouTubeなどで探して聞きながら読むと楽しいかも。
あっちとこっちのお話です。
こっちが今のこの世界だとしたら、あっちは扉を通っていく別の世界。
こっちは失恋した松嶋君の世界。
やっと就職した会社で苦労し、心身共にボロ雑巾状態。
いつも謝ってばかりいる門倉課長や先輩社員の松嶋さんと交流するうちに、松嶋君は変わって行きます。
あっちはスパイ活動をしているぼくとエージェント・ハルトの世界。
彼らは敵の施設に侵入し、任務を遂行していきます。
現実の世界で三つのものが揃った時に扉が現れ、あっちとこっちの世界が交差します。
なんとも不思議なSFっぽいお伽噺のようなほんわかするお話です。
猪苗代湖にはこんなことがあってもいいような、何かがあるのかもしれませんね。
合宿か何かで行ったことがありますが、また行って扉を探したくなりました、笑。
沢山そうだと言いたくなる言葉が出てきます。いくつか載せておきますね。
「人の体型や体質をからかうようなユーモアは、ユーモアと呼ぶのも憚られるほど低次元の笑い」
「プライド?そんなの、ただの言葉だろ」
「人生で大変なことがあっても、たいがいのことはもとに戻るんだ、やり直せる」
「物事の価値は、人それぞれ(中略)同じ人にしたって、昔と今では物差しが変わるからな」
一番好きな言葉はこれかな。
「僕の大好きなあのヒトがちゃんと幸せだったらいいな」
<今日のわんこ(実は昨日)>

相変わらず一緒に飲もうとしています、笑。

満足そうな弟犬。
気温は上がらなくても湿気があって、犬たちは疲れたみたいです。
「私の大好きなこのわんこたちがちゃんと幸せだったらいいな」www。
門井慶喜 『銀河鉄道の父』 ― 2022/05/07
犬たちとお散歩に出かけてすぐに雨がポツポツと降って来ました。
残念ですが、お散歩を止めて戻って来ました。
途中の家に綺麗に咲く薔薇の花が。

入り口に薔薇のアーチ。

鉢植えのピンクの薔薇。

こちらも鉢植えです。
庭に鉢植えの薔薇を置くだけでもいいかも。
問題は水やりです。薔薇って水切れすると枯れちゃいますよね。
うっかり者の私は水をやるのを忘れがちです(恥)。
どうやら私は「緑の指」は持っていないようです。

銀河鉄道と言えば宮沢賢治ですね。
この本は父親の政次郎から見た賢治の一生を描いたものです。
政次郎、立派な父となるために頑張るって感じです。
私の中で宮沢賢治とはどういう人かというと、貧しい農家出身で、農民のために農業技術を教えながら詩や童話を執筆をしていた偉人。
幼い妹が亡くなる時に『永訣の朝』を、自らを克己するために、「雨ニモマケズ」を書いた人という感じです。
この本を読んで、如何に私は賢治のことを知らなかったか、思い知らされました。
まず、賢治の生家は裕福な古着屋兼質屋でした。
祖父の喜助が始めた家業を父親の政次郎が継ぎ、繁栄させます。
政次郎は成績優秀で、進学したかったのですが、喜助が質屋には学問はいらないと言ったため進学できませんでした。そのためかどうかわかりませんが、地元の軍医や弁護士などとともに、毎年夏季講習会を開いては、東京から浄土真宗の著名な僧侶や知識人を招いていたようです。
賢治は政次郎とイチの長男として岩手県花巻市に生まれます。
弟が一人、妹が三人います。
七歳の時に赤痢で入院します。この時政次郎は病院に泊まり込んで賢治の世話をし、自身も感染して大腸カタルを起こし、生涯胃腸が弱くなります。
今時の父親ならわかりませんが、明治時代の父親が子どもの看病なんて、ありえないですよね。
賢治は野山を駆けまわり、自由きままな幼少期を過ごします。
特に石が好きで、四年生になった頃には妹のトシと珍しい石を集めることに熱中します。そのため「石っこ賢さん」と呼ばれます。
賢治も成績優秀だったので進学を希望するのですが、もちろん祖父は反対します。しかし政次郎が喜助を説得したので、賢治は盛岡中学校に入学できました。
成績は振るわず、卒業時の席次は八十八人中六十番でした。
卒業後、賢治は肥厚性鼻炎の手術を行います。この時も政次郎は病院で看病し、チフスに感染してしまいます。懲りないですね。
退院してから政次郎は賢治に質屋で店番をさせますが、使いものにならず、仕方なく進学を許します。
賢治に質屋の仕事は合わなかったのでしょうが、嫌なことはしたくないという強い思いもあったのでしょうね。
早稲田か慶応かを選ぶと思った父の期待を裏切り、賢治は鉱物学がやりたいがために盛岡高等農林学校に入学します。
同じ年に妹のトシも女学校から東京の日本女子大学校に入学します。
帰省したときに政次郎が賢治に卒業したら何をしたいかと問うと、賢治は「製飴工場を経営したい」と言います。
政次郎、呆れます。「典型的な金持ち息子の夢ではないか。時代の流行に敏感で、柄が大きく、ゆたかな知識の裏打ちがあり、売る苦労を考えていない」と。
賢治は資金を全額、政次郎が出してくれると思っていたのですから。
卒業後、賢治は研究生としてのこり、土性調査をすることになります。
父は仕送りを止めて給料の月二十円で暮らさせようとは思いますが、そうできませんでした。あくまでも子に甘い父です、笑。
実は賢治は中学生の頃から思いつくかぎりの名目を立てて手紙で父に金をせびってきたのです。
トシとはまるっきり違います。トシの生活は堅実で、仕送りに文句ひとつ言わず、少ない仕送りの中から貯金までしているのですから。
しばらくして賢治は肋膜炎を発症します。
そのため農林学校は退学することにし、帰省します。
半年後に今度はトシが肺炎で入院。賢治は母と共に上京し、妹の看病をします。
驚いたのは、賢治がトシの便の始末までしたということです。かつて父がしてくれたことを自分もできると証明したかったのでしょうか。それともそれだけトシのことが好きだったのでしょうか。
退院後、トシと賢治は岩手に帰ります。トシはそれまでの成績がよかったので、見込み点がつき、卒業が認められます。
賢治は人造宝石の製造販売計画を政次郎に話しますが、反対されます。
怒った賢治は政次郎とは口を聞かず、信仰に生きると宣言し、国柱会(法華宗)に入信し、政次郎(浄土真宗門徒)に改宗を迫り、毎日論争を繰り広げます。
この頃健康が回復したトシは母校の花巻女子学校で教諭心得として教壇に立っており、忙しくしていました。
政次郎は思います。ひょっとしたら「最愛の妹をうしなった心のほらあなを日蓮の土で埋めようとしている」のではと。
この後、賢治は家出し、上京します。
七ヶ月後、賢治は大きなトランクを持って家に戻ってきます。
トシが喀血し、結核が再発したからです。
彼は東京で下宿をしながら働き、トシに勧められた童話を執筆していました。
その時に作った『風野又三郎』をトシに聞かせてからも、賢治は稗貫農学校の仕事の合間に童話を書き、トシのところにその童話を聞かせに通っていました。
トシは24歳で亡くなります。
トシは幼い時に亡くなったという私の思い込みは間違いでした。
どうもトシは賢治にとって妹以上の大きな存在だったようです。
賢治の書いた『雪渡り』が雑誌「愛国婦人」に載りました。
弟の清六に任せて東京の出版社に原稿を見てもらいますが、どこからも断られました。
その後「岩手毎日新聞」に詩と童話が掲載され、政次郎は百部も新聞を買って、親戚や知人に配ります。ホント親バカですね、笑。
賢治は『春と修羅』という本を出版したと言って持ってきますが、近所の納豆屋から金を借りて自費出版していたことがわかります。
呆れた政次郎でしたが、『春と修羅』を読んで、賢治は「ことばの人造宝石」をつくりあげた、「賢治は詩人として、いや人間として、遺憾なき自立を果たした」と思います。
でも売れるのか、この本は…と思う政次郎。
その後賢治は『注文の多い料理店』を出し、四年四ヶ月勤めた学校を辞め、一人暮らしをするために家を出てトシの病棟となっていた桜の家に引越します。
桜の家で賢治は羅須地人協会を設立し、原稿を書き、開墾し、レコードコンサートや読書会を開き、子どもに童話を聞かせ、セロを弾き…気ままに暮らしていました。
しかしそういう生活も長続きしませんでした。結核が再発したのです。
家に帰るように言う政次郎でしたが、賢治は家に帰ろうとはしませんでした…。
読みながらお父さんの親馬鹿さ加減に呆れました。
こんなにも息子を溺愛する父はいたでしょうか。
「親の心子知らず」とか「三代目は身上を潰す」とは言ったもので、宮沢賢治そのものではないですか。(弟が家を継いだので、潰れませんでしたが)
親をいいように扱い、金を引き出せるだけ引き出し、自分の思い通りにならないからと拗ね、一体君はなんなのと言いたくなりました、笑。
まあ、門井さんの創作が大部分でしょうから、なんとも言えませんが、賢治が金持ちの息子だったことと妹ととても仲が良かったと言うことは本当でしょうね。
夭折したトシが惜しいと思いました。生きていたら、どんな女性になっていたことか。
あ、賢治がいるから、賢治がまとわりついて離れさせてくれなかったかもね、笑。
彼の家族のことを知ってから、もう一度作品を読み直すと、違う見方ができそうです。
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