「枯れ葉」を観る ― 2024/04/11
フィンランドの映画監督アキ・カウリスマキによるフィンランド映画。

アンサはゼロ時間雇用契約でヘルシンキのスーパーで働いている孤独な女性。
警備員は従業員が賞味期限切れの商品をゴミ漁りに来た人にあげたり、持って帰っていないか見張っている。
ある晩、アンサは同僚のリーサと一緒にカラオケバーに行き、ホラッパとフオタリと出会う。
フオタリはリーサを口説こうとするが、アンサとホラッパは言葉を交さなかった。
ある日、アンサが賞味期限切れの商品を持ち帰っているのがバレ、スーパーを首になる。
上司の理不尽なやり方に頭に来た同僚の二人も辞める。
しかし、働かないと、お金がない。
そのためパブの皿洗いをするが、給料日にオーナーが麻薬の売買で警察に捕まってしまう。
そこに通りかかったのがホラッパ。
彼はアンサをコーヒーに誘い、パンをご馳走し、映画に行く。
映画の後、アンサは電話番号を書いて渡すが、ホラッパは紙をなくしてしまう。
ホラッパはサンドブラスト職人で、アル中。
酒瓶を作業場に隠しておき、仕事中に飲んでいる。
週末になってもどこにも行かず、漫画を読んだり、酒を飲んだりして過ごしている。
カラオケバーに行ったのは、同僚のフオタリに誘われたからだ。
ホラッパはアンサに電話をしようにも電話番号をなくしたためできず、アンサは電話を待ち続ける。
ホラッパは映画館にアンサが来ないかと、毎晩前まで行く。
とうとうホラッパは仕事中に怪我をして飲酒がバレ、首になり、住む所もなくなる。
そんな頃、二人は映画館の前で再会し、アンサはホラッパを食事に招く。
食事が終わり、こそっとジャンパーから酒を取りだし、酒を飲むホラッパ。
アンサはホラッパの飲酒を見て、「アル中はゴメンよ」とホラッパに言う。
彼女の父と兄は酒に溺れて死に、母親は嘆いた末に亡くなったのだ。
ホラッパは「指示されるのはゴメンだ」と言って出ていく。
ホラッパは新しい仕事を手に入れるが、また仕事中の飲酒がバレて首になる。
アンサは工場の職を得る。
工場に来ていた犬が殺処分されると聞き、アンサはその犬を飼うことにする。

ホラッパは仕事を首になってから、益々酒に溺れるようになる。
しかし、ある日、酒をシンクに捨て、酒を断つ決心をする。
そして、アンサに電話をする。
アンサは「すぐに来て」と答えるが…。
実はこの映画、益田ミリさんの「今日の人生」で紹介してあったので気になり、観に行きました。
最初は、暗いヘルシンキと救いようのない孤独な男女が出てきて、陰鬱な気持ちになりました。
どう考えても、二人が幸せになれそうもないのですもの。
アンサが犬を飼うことにした時も、食べるのに苦労しているのに、何も犬を飼うこともないのにと思いました。
それに仕事は体力勝負の汚れ仕事で、か弱い彼女が体を壊さないかと心配になるものです。
でも人はかけがいのない存在ができると強くなれるものです。
彼女にとって、犬がそういう存在なんでしょうね。
なんと犬の名が「チャップリン」ww。映画の最後にわかります。映画を観る予定の人は楽しみにして、剥がして見ないで下さいね。
この犬は監督の愛犬、ライカ君だそうです。
そういえば、フィンランドの病院は犬を病室に連れて行くのはOKなんでしょうか?
映画で気になったのが、二人が観た映画と歌う二人組の若い女性。
二人でわざわざ「デッド・ドント・ダイ」というゾンビ映画なんか観ますかね。
二人組の女性はこんな感じです。

姉妹シンセ・ポップ・デュオのマウステテュトットって言うんですって。
「マウステテュトット」ってフィンランド語って「スパイス・ガールズ」。
映画で歌うのが、「悲しみに生まれ、失望を身にまとう(Synthnyt suruun ja
puettu pettymyksin)」という曲です。
puettu pettymyksin)」という曲です。
とても印象的な二人と歌声なんですが、歌詞を見ると、暗いんですよぉ。
フィンランドにいったら二人のCDでも買ってこようかしら。
映画の中ではアンサが皿とカトラリーを一人分買うところと、その後、ゴミ箱に捨てる場面が印象的でした。
映画が進むにつれ、二人が幸せになって欲しいという思いが強くなってきました。
このままなら、ラジオが告げるように、希望のない、絶望的な世界になってしまいます。
せめて、ささやかな幸せを二人に、と願わずにはいられなくなりました。
色彩の感じられない毎日が、ちょっとの明るさが加わった未来へと続いて行くという、そういう感じが最後にしたので、救われました。
色々と監督のこだわりが垣間見られる、心にジーンとくる映画です。
「枯れ葉」予告編
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