畠中恵 『まろ丸伊勢参り』2025/10/01



1830年、六十年に一度のおかげ参りの年に、両替商の三男坊・九郎は姉のおふさから嫁ぎ先の東屋に呼ばれた。
六つになる娘の結に、大阪の大店・花沢屋の跡取りになるという養子話が舞い込んだので、伊勢まで結を連れて行って欲しいと頼まれたのだ。
何故か花沢屋からの迎えは来ないという。
義兄は誰が何のつもりでお結を伊勢へ呼んだのか、調べて欲しいと言う。
おふさからは結を身勝手な花沢屋の人たちから守って欲しいと頼まれる。
父と兄からあっさりと許しが出て、九郎は結と拾ったばかりの仔犬のまろ丸を連れて伊勢まで行くことになる。

行く先々で、様々な出来事や困難と遭遇するが、途中から上方へ戻るというお以登たち三人といっしょに旅することになる。

お以登たちは何者なのか。
九郎は無事に結を伊勢へ連れて行くことができるのか。
そして、旅の先には何があるのか。

お伊勢参りというと、西條奈加さんの『御師弥五郎 お伊勢参り道中記』を思い出しました。
旅する道は同じように思うのですが、こちらは子どもと犬がいるのでちょっと違います。子どもと犬は川を怖がり、渡るのが大変そうでした。
川って道中に結構あるんですね。今は橋がかかっているから、あまり川の印象がないのでしょうね。

題名が『まろ丸伊勢参り』なので、わんこのまろ丸が主人公で活躍し、お話を語るのかと思っていたら、章の初めにちょろっと出てきて、ちょこっと活躍するぐらいでした。
主人公の九郎がなにやらしゃばけシリーズの一太郎っぽくて、三男坊ですが、お店の出来た息子は似たようなキャラになってしまうのですか。
もう少し違うキャラだったらよかったのに。
それにお以登のことはすぐにわかりました。
気がつかない九郎がおかしいですねぇ。

江戸からおかげ参りに行くとどういう道を通り、どんな宿場を通り、どんな食べ物があるのかがわかり、自分も旅している気分になれます。
とにかく九郎の今後が気になります。

「LOVE オスロ、3つの愛の風景」を観る2025/10/02

久しぶりに渋谷に行って来ました。
駅の建て替えが進んで乗り換えに時間がかかるようになり、通勤するのが嫌になってから大分経ちます。
インバウンドの人たちが来る前から混んでいましたが、今はどうなのか心配でした。
でも、映画館が駅前に移っていたので、人混みの中を長く歩かなくてよかったです。
駅前の交差点では噂通りに写真を撮っている人たちがいましたが、赤になるとすぐに歩道に戻っていたので、前よりはお行儀がよくなったみたいです。
歩いている人の7割ぐらいは外国人です。
電車は混雑するのでバスを利用しましたが、観光客らしいひとグループが乗って来て、これ以上増えないでくれと思いました。
それにしても都心の物価は高くなっていますね。
外食はもう少し値上がりしたらできなくなりそうです。
今年のハロウィーンがどうなるのか、色々な意味で楽しみですww。

ノルウェー映画で、原題は「Kjærlighet(愛)」。


泌尿器科の医師、マリアンヌは前立腺がんの患者に手術のことを説明した後、男性看護師のトールに患者が手術のことをよく理解していないようだと告げられる。

仕事の後、友人から誘われ、フェリーに乗り島に行く。
フェリーにトールが乗っていて、二人は患者のことを話す。
トールと別れ、友人がマリアンヌに紹介したいと言っていた地質学者オーレの家に行く。
彼は離婚していて、元妻と娘が近所に住んでいる。
娘は両親の家を行き来している。
マリアンヌは彼に少し興味を覚える。

帰りのフェリーで、マリアンヌはトールと再会する。
彼は眠れない夜にフェリーに乗り、マッチングアプリでフェリーに乗っている男性を探し、会うという。

マリアンヌはオーレに興味はないとは言うが、フェリーに乗り、彼に会いに行く。
泊まらずに帰った夜、フェリーでマッチングアプリを使ってみると、一人の男性がいた。
マリアンヌは彼と話してみる。

トールはフェリーで出会った男性のビョルンが、偶然彼の病院で前立腺がんの手術をしたことを知る。
術後の彼をサポートしたいと思うが、看護師の仕事を逸脱しないか心配で、マリアンヌに相談する。
トールはビョルンに手助けが必要なら連絡してくれと言って電話番号を教える。

果たして二人の愛の行方は・・・。

前立腺がんの術後のことは、はっきり言って女性にはわからないことが多いです。トールは男性で、ゲイでもあるので、手術をした後の患者のことがわかるので、マリアンヌに教えてあげ、マリアンヌもちゃんと受けとめました。
映画を見ていて思ったのは、医師と看護師だからあけすけにセックスの話ができるのでしょうか。
それともノルウェーでは当たり前のことなのでしょうか。
日本人は未だに性の話はタブーですものね。
10代、20代の若者は前よりも話せるようになっているのかしら?

マリアンヌの友人でオスロ市に勤めるハイディが市庁舎の説明をしていましたが、あまりにも極端な説明にびっくりしました。
なんでもLGBTsに結びつけていませんか。
それに市の何周年目かのお祝いにするイベントを考えているのに、亡くなった人の話を聞いた途端にイベントにお金をかけるよりも、もっと有意義なことにお金を使おうと方向転換したりと、面白いキャラの女性ですね。
彼女のおかげで映画が深刻になり過ぎず、よかったですけどww。

マリアンヌとトールはとても真面目に人生と向き合っている人たちです。
彼らは心から信頼できる人と出会いたいんです。
マリアンヌは思い切ってマッチングアプリを使ってみますが、そんな関係は空しいばかり。
フェリーで会う女なんて「無料の売春婦」だという既婚男性、あんたのことよ。
私は殴ってやりたくなりましたが、マリアンヌは優しいですね。何もせずに帰らせるんですから。

「DREAMS」は少女、「LOVE」では愛に悩む大人の男女を描いています。
「SEX」はどうなんだろうと思ったのですが、残念ながら、夜に上映するので見られません。
近くの映画館でやりそうなのですが、来年の忘れた頃になりそう。
北欧の映画は映像、特に風景が美しく、会話も興味深くてくせになります。
アメリカ映画に飽きた方におすすめします。

「DREAMS」よりも聞き取れたノルウェー語の単語が増えたような気がします。
スウェーデン語を独学でやり始めたのですが、ノルウェー語とスウェーデン語は同じ北ゲルマン語派なので、とても似ています。
両言語共に英語やドイツ語と似た単語が出てきます。
曜日がほぼいっしょで、月は英語がわかれば推測できます。
問題は発音です。私は耳がよくない(病気ではないです。単に能力が低いんです)ので、聞き取りと発音が超苦手なのです。といって読むのも得意じゃないですが。
老後の楽しみということにしていますが、真面目にやり始めると時間が足りないです。

映画館での上映は終わりますが、もし見る機会があったら見てみてください。
特に「DREAMS」は主役の女の子が可愛く、オスロの夜景が綺麗なのでおすすめします。


「アーサーズ・ウィスキー」を観る2025/10/04

今月は映画館で観たい映画が特にないので、適当にPrime Videoで探して観てみました。
原題も「Arthur's Whisky」。


発明家だった夫のアーサーが雷に打たれて急死した。
ジョーンは親友のリンダとスーザンに手伝ってもらい、夫が使っていた納屋を片付けていた。
すると、冷蔵庫にアーサーが作ったウィスキーが入っていた。
三人で飲んでみる。

翌朝、起きると、三人は20代になっていた。
アーサーが残した記録をみてみるが、速記で書いてあるのでわからない。
たぶんウィスキーを飲んだせいだ。
そう思った三人が納屋をあさると、ウィスキーが4本見つかる。

若くなった三人はウキウキしながら町に行き、カフェに入り、やりたいことリストを作る。
ジョーンはいつ元に戻るかと心配だったが、後の二人は全くそんなことを考えていない。
しかし、しばらくするとリンダの髪に白髪が現れる。
急いでカフェを出る三人。
どうもウィスキーの効き目は6時間ぐらいらしい。

ウィスキーを飲んで若返った三人は今時の服を買い、メイクをしてクラブに行ったりして楽しむ。

ある日、若返った三人はシャーウッドの森に行く。
そこはジョーンの、アーサーに会う前の、カレン・ウォルターズとの幸せな思い出の場所だ。
スーザンはキッチンカーのベネズエラ人男性が気に入ったようだ。
リンダは気をきかせて、その男性にスーザンの電話番号を渡す。

やがてウィスキーは最後の一杯となる。
若返ったリンダは元夫カールの誕生日に彼に会いに行き、復讐を遂げる。
ジョーンはカレンを探しに行く。
スーザンはキッチンカーの男性、ジェームズと会う。

ジョーンと気まずい関係の息子が父親の遺品を取りに来る。
小さい子どもの時にいっしょに撮った写真を見せようと思い探していると、小瓶に入ったウィスキーを見つける。

三人はウィスキーがあるうちに、願望を叶えようと、ラスベガス旅行に行くことにする。
ラスベガスで彼女たちは本当の自分を見出していく・・・。

70代の三人と20代の三人は全く似ていません。
表情とか発言とかで予測がつきましたけど、似ている人がいなかったのかしら。
ダイアン・キートンが好きだったので、この映画をみたのですが、ダイアンは相変わらずのコメディエンヌで、ホント、変わりません。
ジョーン役の女性、パトリシア・ホッジが知的な感じで素敵でした。彼女はイギリス人で主に舞台で活躍している人らしいです。

ラスベガスでボーイ・ジョージが現れ「カーマはきまぐれ」(1983年)を歌い出して、びっくりしました。
いつの映画かと思ったら、日本では2025年1月に公開されています。
最近の映画なのね。知らなかった。(だから昆布茶ラテが出てきたのね)
ボーイ・ジョージも64歳。元気でよかった。

若い人よりもボーイ・ジョージを知っている年齢の人の方が楽しめるでしょう。
見ながら若くなれたら、何をしようかと考えるのもいいかも。
でも若いってことよりも、年を取ったことの方がいいって思えるようになりたいですね。
年齢不詳のダイアンを見習わなければww。
最後にほっこりする(かな?)コメディ映画でした。

読んだシリーズ(文庫本)2025/10/05



木宮条太郎 『水族館ガールNEO』
アクアパークの存続危機を回避できたと思ったら、次なる危機がやってくる。
なんと今度は大企業連合体がアクアパークの乗っ取りを画策しているというのだ。
新婚生活に浮かれているわけにはいかなくなった由香と梶。
由香は梶と修太の三人で対策チームを再結成して新しい運営方針を打ち出すことになる。
それだけで忙しいというのに、由香は大学から来た実習生の指導員までやることになってしまう。
大丈夫かぁ、由香。

水族館には大分前に数回行ったことがありますが、近頃はないです。
クラゲを見たのが最後かな。
維持していくだけでも大変なのに、色々とあるようで、水族館だけではなく、動物園や美術館、博物館など箱物には私たちの知らないことが沢山あるのでしょうね。

今回はカニやチンアナゴ、ちりめんじゃこの五感展示、デンキウナギの発電などおもしろい蘊蓄がありますよ。
生物に興味のある人でうざい恋愛関係は無視できるなら、読んでみると面白いですよ。

<シリーズの順番>
⑪『水族館ガールNEO』(本書)


椹野道流 『最後の晩ごはん さびしんぼうと大きなシュウマイ』
なんとメガネの付喪神ロイドが、フレームのブリッジが折れたため、入院。
つまりメガネだから修理しなければならなくなった。
そのため「ばんめし屋」は海里と夏神の二人でまわすことになり、てんてこ舞いの毎日。
そんな時に、海里の兄、一憲が同僚で後輩の佐藤を連れて来る。
近頃彼の母親が亡くなったという。
そんな佐藤が、1週間ぶりに一人で店にやって来た。
何か頼みがあるようだ。

変な幽霊騒動がありますが、そんなことより芦屋の洋菓子屋のクッキーとか揚げパンなどが美味しそう。
調べたら、本当にポッシュ・ドゥ・レーヴ芦屋ってお店があって、「和三盆リングサブレ」を売っているようです。頼もうかしら。
東京には美味しいものがいっぱいありますが、一カ所に固まって売っていないのでねぇ。
そうそう、心温まる幽霊と兄弟のお話でした。
このシリーズはこれで21巻目だそうです。
20冊も探すのが大変なので、順番を書くのを止めておきますww。

桐野夏生 『ダークネス』2025/10/06

桐野夏生の新刊はできるだけ読むようにしていますが、今回は失敗してしまいました。
この本は村野ミロ・シリーズの最終巻で、後五冊あり、20年前に発行された『ダーク』の続編だというではないですか。
読み終わってから気づきました。
知っていたら少なくとも『ダーク』を読んでからこちらを読んだのに。
まあ、20年前に読んでいても内容を忘れている可能性が高いですけどww。


ハルオは那覇の大学の医学部に通う20歳の学生だ。
シングルマザーで「ダークエンジェル」というバーを経営しているミロに育てられた。
ミロの子育てはかわっていて、友達を家に呼ぶことは禁じられており、母親のことを聞かれても詳しいことは絶対に言うなとも言われていた。
そのためハルオは不必要なことは一切喋らない代わりに、他人にも訊こうともしない、一風変わった少年になった。

ある日、バイト先のゴルフ場で鄭健太郎という男と出会ったことから、ハルオの人生は変わっていく。
ミロの隠していた過去と自分の出自を知り、ハルオは「悪」がどれほどのものかを確かめるために東京に行く。

60歳になったミロは愛する男とやっといっしょに暮らせると思ったが、人生はままならない。
魔の手は息子にまで伸びていた。
息子を守るために、彼女が選んだこととは・・・。

ノワールエンタメとのことですが、前作を読んでいないので、ミロがどれほど壮絶な人生を歩んできたのかわかりませんでした。
「四十歳になったら死のうと思っていた」と言われても、「そうなの…」としか思えなくてね。
やっぱり『ダーク』を読んでいた方がいいようです。

いつまでも復讐心を持ち続けている老女やヤクザさんたちには怖ろしさしか感じません。元々人間的な感情が欠けているサイコパスなんでしょうか。
ハルオは女に弱いお馬鹿さんですが、そんな息子でも、母と子の絆は強いんです。
途中から『ババヤガの夜』みたいな暴力の世界を期待しましたが、桐野さんですからそこまでは行きませんでした。

いつになるのかわかりませんが、一作目の『顔にふりかかる雨』から読んでみることにします。
この本だけでも面白いですが、前の作品を読んでいると思い入れが強い分だけ、もっと面白くなりそうです。

Ann Cleeves 『The Raging Storm』2025/10/08

アン・クリーヴスの警部マシュー・ヴェン・シリーズ、三作目を英語で読んでみました。


激しい嵐の日、地元で有名な冒険家で船乗り、伝説の人物であるジェレミー・ロスコの遺体がスカリー・コーブ沖に停泊中のディンギーの中で見つかる。
ロスコは前触れもなくグレイストーンの町に現れ、近くに豪華なフラットを所有しているのにもかかわらず、コテージを借りていた。
そこで誰かが彼に会いに来るのを待っていたという。

バーンスタプル署のマシュー・ヴェンとジェン・ラファティ、そしてロス・メイの三人は車で約一時間ほどかかるグレイストーンにやって来た。
グレイストーンはマシューが捨てたバラム・ブレザレンのコミュニティがあるところだ。
嵐で道路が不通になったため、三人はグレイストーンにしばらく留まらなければならなくなる。

捜査をしていくと、ロスコの遺体が見つかる前夜にコテージ近くで女がタクシーを降りたことがわかる。
ロスコの過去を辿っていくと、貧しい家庭で育ち、ヨットクラブでバイトをしながら船の操縦を覚え、世界一周をやり遂げたらしい。
彼の最初の恋人で、長年愛し続けているエレノアという女がいた。
エレノアはヨットクラブの会長で大酒飲みのバーソロミュー・ローソンと結婚していた。

ロスコが待っていたのはエレノアで、謎の女は彼女なのか。
ロスコはどうやって世界一周するための船を手に入れたのか。
様々な疑問が湧き起こる。

そんな時にローソンの死体がスカリー・コープで見つかる。

捜査はイギリスのミステリらしく、小さな村の人間関係を丹念にほじくり返していくというものです。
特にマシューはそういうことを大事にする人です。
本の約90%は聞き込みで単調ですが、最後の最後に動きがあります。

聞き込みの合間に三人の思いが書かれています。
マシューは夫のジョナサンとのことをちょっと不安に思っているみたい。
ジェンはもうひとり子どもが欲しいらしく、ロスはマシューから疎んじられていると思っていているということがわかります。
ロスとマシューの関係はこれから少しはよくなるとは思いますけど。

英語は簡単なのですが聞き込みばかりなので、私は少し飽きてきて、読むのに時間がかかってしまいました。
翻訳はたぶん来年にでるでしょう。
女警部ベラの翻訳を待っていますが、出ないようですね。
11巻まで出ていますがKindle版も高くなり、読むのを躊躇してしまいます。
ドラマは14年続いて、シーズン14で終わってしまったようです。
しばらくドラマを見て楽しむことにします。

M・W・クレイヴン 『デスチェアの殺人』2025/10/10

国家犯罪対策庁重大犯罪分析課の部長刑事、ワシントン・ポー・シリーズの六作目。


ワシントン・ポーは精神科の診察室でトラウマ療法士のドクター・ラングに彼が関わった事件について語っている。

ロンドンにいたポーとティリー・ブラッドショー、そして会計検査院から派遣されたライナス・ジョーゲンセンはカンブリア州ケズィックに赴く。
ライトニング・ツリーに石を投げつけて殺害された男の死体がくくりつけられていたという。
被害者は<ヨブの子どもたち>というカルト教団の創設メンバーのコーネリアス・グリーン。
彼の全身には十字架の図や磔刑図のタトゥーと、アルファベットと数字を組み合わせた六つのコードが刻まれていた。

事件の鍵は<ヨブの子どもたち>にあると思われた。
ポーたちが捜査を進めるうちに、おぞましい「講座」の存在が明らかになっていく・・・。

この作品が六作のうちで一番読みやすく、面白かったです。
ポーと病理学者のエステル・ドイルがくっついたと思ったら、なんと結婚する(した?)んですってよ。
嬉しいですねぇ。
ティリーとはいい相棒で友というのがいいのです。

内容的に人によっては気分が悪くなってしまうかもしれないので、気をつけて読んで下さい。
私は色々と読んでいるので耐性があり大丈夫でしたが、ペドフィリア同様に胸糞が悪いお話です。
どんでん返しがあり、やられました。

このシリーズの最新作『The Final Vow』が8月に出ているようです。
犠牲者が17人という連続殺人にポーとティリーが挑むみたいです。
日本での出版は来年の今頃でしょうね。楽しみに待ちましょう。

<シリーズの順番>
⑥『デスチェアの殺人』(本書)

谷瑞恵 『ふれあいサンドイッチ』2025/10/11



シリーズの三作目。
清水笹子と蕗子の姉妹が営むサンドイッチ店『ピクニック・バスケット』にやって来るお客さんに纏わるお話です。

「魔法の種」
ハロウィーンが近づき、蕗子が作り、テラスに飾ろうと思ってベンチの横に置いておいたカボチャのランタンがなくなった。
常連客の絵本作家小野寺が言うことには、カボチャに手を噛みつかれたまま逃げていく女性を見たとか。
ちょうどその頃、駅前商店街に置いてあるカボチャのランタンを調べたり、ランタンを欲しがる人が出現しているという。一体何のため?

「ハートがつなぐ」
猫のコゲがシャム猫の友達を連れてきた。迷子らしいので、小野寺に預かってもらい、店に迷い猫の張り紙をしていたら、二人の女性が自分の猫らしいと言い、猫を巡る争いが起こるかと思われたが・・・。

「驚きのパン」
蕗子はパン屋『かわばたパン』の店長、川端が好きだ。前に恋愛関係で失敗したので、今回は時間をかけて彼のことを知ろうとしている。しかし、どうも川端に彼女がいるような気配がして、気をもんでいたが、ひょんなことで彼女のことがわかる。彼女には困りごとがあるようで、蕗子は加勢することにする。

「マダムとムッシュ」
最近、周辺の飲食店に妙なクレームを言う人が出没しているらしい。
それは若い男性で、クロックムッシュを注文し、これは本物のクロックムッシュではないと文句を言うという。どういうこと?

日常で出会う行動が変な人には、本当に変な人もいますが、そういうことをする理由があるということがあります。
今回はサンドイッチ店に現れる、変な行動を取った人の謎を解明して、ハッピーエンドに持っていく感じです。
もちろん、出て来るサンドイッチは美味しそう。
一見簡単に作れそうなサンドイッチですが、やはり専門家が作るものは違いますよね。
『ピクニック・バスケット』のサンドイッチは大きくて食べ応えがあるそうなので、食べてみたいですわww。

本に出て来たのですが、「ねこまんま」は二種類あるといいます。
今、どんなものを想像しました?
一般的に、西日本ではご飯に味噌汁をかけたもの、東日本ではご飯に削り節をかけたものだそうです。

クロックムッシュにも色々なバリエーションがあるようです。
ハムとチーズをはさんだパンをフライパンで焼き、ベシャメルソースなどのホワイトソースをかけて食べるそうです。
クロックマダムは上に目玉焼きをのせたものです。
パン屋のしか食べたことがありませんが、ホワイトソースがかかっていましたっけ?それにカリっとはしていませんでした。
クロックマダムは食べたことがないような・・・。
フランスが発祥の地なので、もし行くことがあったら食べてみたいですわ。
自分でも作れそうなので、作ってみようかな。

今回は蕗子の川端さんへの思いがあふれそうでした。
サンドイッチが食べたくなるので、夜中とかお腹が空いている時には読まない方がいいかもねwww。

<シリーズの順番>
③『ふれあいサンドイッチ』(本書)

休日のわんこ2025/10/12

休日はみんなでお散歩です。
平日は一匹ずつなので、わんこたちはいつもよりも嬉しそう。


兄はいつも頭を上げて歩きます。


ヨーキー弟はいつも頭を下げて地面をはうように歩きます。


ママからおやつがもらえると思って舌を出して待っていますが、残念でした。
ママはおやつを持ってきていません。

久しぶりにランチに行きました。


右側のパンのようなものは油揚げです。
真ん中のグラスに入ったのはおそば。
サラダとスープがあり、この後、ブイヤベースでした。


お肉は鶏肉ですが、ちょっと量が少ないような。


デザートが玄米アイスと酒粕入りリオレ。普通はお米に牛乳と砂糖を入れて煮込むのですが、それに酒粕が入っているようです。結構お腹がいっぱいになりました。

皆さん、windows10のマイクロソフトによるサポートが終わりますが、どうしていますか。
私のパソコンは古いらしく無料でアップデートできません(泣)。
それで仕方なく、パソコンを買いに行きました。
今は古いパソコンを使って書いているのですが、二回、文が消えてしまいました。
windows11にしていないから、嫌がらせをされているのかwww。
そんなことはないでしょうが、セットアップをするのが面倒です。
頑張ります。


<今週のおやつ>
おやつはいつも買っていますが、この頃、紹介するのを忘れています。


これは有名な池上本門寺土産「ごまのお店 いい友」の「ごまおはぎ」です。
普通のおはぎは丸いですが、ここのは棒状なのですね。
金ごま(粒あん)と黒ごま(こしあん)です。
店舗限定販売だそうです。
いただき物で、美味しかったです。ありがとうございました。

岩井圭也 『追憶の鑑定人』2025/10/13

パソコンは無事に使えるようになりましたが、今は古いパソコンを使っています。
新しいパソコンが古いマウスを認識してくれないので、マウスが使えず面倒なのです。
わんこたちの写真等をどうしようかと考えています。
思い出にUSBメモリなどに入れて保管しておきましょうか。
パソコンはすぐに廃棄しないのでゆっくりとやっていきます。

「最後の鑑定人」シリーズの三作目。
ドラマになっているのは知りませんでした。
藤木直人が主人公の土門誠で、助手の高倉柊子が白石麻衣だとか。
私のイメージとは違います。


「交感原理」
土門鑑定所代表、土門誠は弁護士の相田直樹から鑑定の依頼を受ける。
八月下旬に都内の保険代理店に勤める水原佳南絵という女性が、二月に元夫の寺井信一を殺害したと言って警察に出頭してきた。
遺体は供述どおりに多摩の山林で見つかったが、頭部がなかった。
寺井は三年前から水原のストーキングをしていたというので、情状酌量を求めるためにストーキングの形跡を集めたいというのだ。
土門の調査から意外な事件の真相が浮かび上がってくる。

「雑踏に消ゆ」
土門誠と元治大学の研究室で同期だった<株式会社ネクストウェザー>の代表取締役社長の鳥飼創一から紹介された、S市が主催している二月の花火大会の最中に起こった雑踏事故の予備調査の依頼を受ける。
音声から思いもかけないことがわかる。

「見知らぬ水底」
大田署の管轄区内の京浜運河のコンクリート護岸で男性の遺体が発見された。
遺体は五十八歳の会社役員、室田誠治のもので、死因は溺死と診断されたが、自宅と会社が多摩地区で、亡くなる前の行動が不明だったことから、大田署強行犯捜査係は刑事事件の可能性も視野に入れて捜査することになる。
トライエージ検索では薬物を常習していた形跡は見つからなかったが、社員の証言からその可能性があり、大田署の刑事、都丸勇人は土門鑑定所に尿や血液の分析を依頼する。

「灰色の追憶」
土門誠と元治大学の研究室で同期だった協和大学理学部分子遺伝学研究室の教授、猪狩愛が、研究室の隣の納戸からの火災で急性一酸化炭素中毒になり入院する。
納戸にあったモバイルバッテリー内部のリチウムイオン電池が出火元と考えられた。
猪狩は一旦退院するが、容体が悪くなり、再び入院する。
警察は出火が深夜であることから内部の犯行で、猪狩が自ら火を放ったのではないかと疑い始める。
土門は「私が信じるのは客観的事実のみです」とはいうが・・・。

今回は土門の母校、元治大学理学部生命科学科研究室の同期の三人が出て来ます。
<株式会社ネクストウェザー>の代表取締役社長の鳥飼創一と協和大学理学部分子遺伝学研究室の教授、猪狩愛、そしてある特殊な仕事をしている窪俊吾。
彼らの間には強い絆があり、未だにその絆は強いままです。
土門はこの三人にどれほど救われたことでしょう。
羨ましいです。

犬が雑踏事件で亡くなった唯一の被害者と聞いて奮起する助手の高倉さんが面白いです。まずいハーブティーも健在ですww 。

<シリーズの順番>
③『追憶の鑑定人』(本書)