朝井まかて 『どら蔵』2025/10/21



「どら蔵」こと寅蔵は、大阪の道具商「松仙堂」のドラ息子だが、店の跡を継ぐには主家の骨董商「龍仙堂」で七年間丁稚奉公を勤めねばならない。
しかし、目利きにちょっとした自信のある寅蔵はとんでもないヘマをしてしまい、修行は頓挫し、それを知った父親に勘当される。
大阪にはいられなくなった寅蔵は江戸に行くことにする。

なんとか江戸に辿りついた寅蔵はひょんなことから道具屋「白浪屋」の親分、権兵衛に拾われ、一日中、屑や欠片を拾い歩く毎日。

ある日、親分に連れていかれた先で、無謀にも入れ札をしてしまい、勝ったはいいが、蔵の中は一つを除いて屑ばかり。
その結果、寅蔵は権兵衛に三十三両もの借金をしてしまう。

寅蔵は権兵衛に借金を返すまでこき使われる運命か。

権兵衛に富山の薬売りの共をさせられるが、その時に義太夫の竹本桃之助と出会ったことから寅蔵の運が変わっていく。

関西人と関東人は違う人種(?)と言われていますが、寅蔵の口のよく回ること。
なんでも一言、言わずにおれないという性格で、江戸の人たちは飽きれます。
大阪人の知り合いはいますが、寅蔵ほどではないんですけど、実際はどうなんでしょうね。

意外と(失礼)人のいい寅蔵が江戸の狡猾な人たちにコケにされながらも、頭を働かせ、目利きの骨董商として成長していきます。
知らなかった富山の薬売りや骨董屋の世界が垣間見られるお話です。
400ページ以上の厚い本ですが、半分を過ぎた辺りから俄然面白くなりますので、我慢して読んでみてください。
寅蔵以外の登場人物たちがいいキャラなので、シリーズになってもいいぐらいです。ひょっとしてシリーズ化しようと思って最後がああなのかな。


<今朝のわんこ>
兄はいつも朝食が終わるとママの寝床にきます。(というかママが連れてきます)


ママが本を読んでいると、いつの間にか寝ています。
でも、背中を向けると、わざわざ起きてママのところまで来ます。
ママが眠くなり二度寝しようとすると、起こしに来ます。迷惑なのですがぁ。