M.C.Beaton 『DEATH OF A CAD』2023/03/16

ヘイミッシュ・マクベス・シリーズの二巻目を英語で読んでみました。
たぶん翻訳され、出版されるのは来年。
アガサ・レーズン・シリーズでお馴染みなので、読みやすい…かな?


「cad」というのは下劣な男のことです。

ヘイミッシュが心痛める状況になります。
というのも、彼が心を寄せている地主の娘プリシラ・ハルバートン・スマイスが婚約者を連れてロックドゥに帰って来たのです。

23歳のプリシラはロンドンでファッションエディターのアシスタントをしていました。
たまたま劇中のファッションについての記事を書くことになり、行った先で出会ったのが人気劇作家のヘンリー(Henry Withering)。
出会った日に彼に食事に誘われ、その一週間後にプロポーズ。アラ、早すぎませんかぁ。
実はプリシラは両親から早く結婚するようにプレッシャーをかけられているだけではなく、お見合いまでさせられ、辟易していました。
そういう時にプロポーズされ、彼なら親が喜ぶと思い、ついついプロポーズを受けてしまったのです。

プロポーズの一週間後、プリシラとヘンリーは車でスコットランドのロックドゥに向かいます。
婚約を喜んだプリシラの両親がハウスパーティを開くからです。
スコットランドの屋敷に近付くにつれ、ヘンリーはだんだんと車に乗っているのに飽きてきて、いらいらしてきます。
彼が思うことと言ったら、結婚したら、プリシラには車の運転はさせず、ズボンもはかせないぞとか、途中で出会った村の知り合いとプリシラの話が長過ぎる、ヘイミッシュとプリシラが楽しそうに話しているのが気にくわないとかろくでもないことばかりです。
ヘイミッシュとプリシラの仲が良いのがよっぽど面白くなかったのか、プリシラがヘイミッシュをパーティに招いたことを、屋敷に着くとすぐに告げ口します。
かわいそうにプリシラは親に怒られて、ヘイミッシュに断りの連絡をしなければならなくなります。(行き違いがあって、ヘイミッシュはパーティに参加するんですけど)
こんな男のどこがいいんだか。

ハウスパーティには、田舎ですから、だいたい招かれる人は決まっています。
その中の一人、ピーター・バートレットはとんでもない男です。
女たらしで有名で、プリシラの友人として招かれた二人の女性、ジェシカとダイアナと関係があったのです。
真相は、ジェシカがダイアナから婚約者のピーターを奪い取ったんですが、すぐに捨てられましたけどね。
今回はこの二人、隙あらばプリシラからヘンリーを奪い取ろうと思ってやって来ました。
ピーターは二人がパーティに参加すると知るとすぐにベッドに誘い、二人は誘いに乗っちゃうんですから、スコットランドの上流階級も乱れているわねwww。
ピーターはすごいですよぉ。
一晩にこの二人とベラという熟女と関係しちゃうんですもの。

ピーターは女に手が早いだけではなく、賭けでズルをしようとしたり、ここには書きませんがパーティの招待客すべてに嫌われることをやっているようで、「cad」そのものです。

狩猟中に亡くなったと思われるピーターの死体が見つかり、ストラスベイン警察からブレア警部がやって来て、またヘイミッシュを外しますが、彼の横柄な態度が人々の怒りを買います。
そのため彼の上司のチャルマース警視正が現れ、ブレアを外します。
チャルマースはピーターの死は事故ではなく、殺人であると突きとめたヘイミッシュを捜査に加えます。

さて、誰がピーターを殺したのでしょうか。
そしてプリシラはヘンリーと結婚してしまうのでしょうか。

若い箱入り娘のプリシラに男を見る目がないことは責められませんよね。
プリシラの父親はプリシラがヘイミッシュを憎からず思っていることを知っていますが、身分の違う男に娘をやりたくない。
だからといって、人気の劇作家だというだけでよくわかりもしない男に娘を嫁がせるのもねぇ…。

終わりよければすべてよしとは言えない終わり方でした。
ヘイミッシュの悩みも尽きないようです。

このシリーズはヘイミッシュの飼犬のタウザーが可愛いので、読んでいるみたいなもんです。


テレビドラマになっていたらしく、ヘイミッシュとタウザーはこんな感じらしいです。タウザー、モジャモジャでかわいい、と思ったら、ドラマでは違う名前で犬種がウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアですって。本では犬種がわからないとなっていましたが。
ヘイミッシュはスコットランド出身の若きロバート・カーライルが演じています。見てみたいので、Prime videoでやってくれないかしら。

三巻は読むのを止めようかと思ったら、kindleで275円です。
安いので買ってしまいました、笑。
このシリーズ、何巻まであるのかしら?32巻までは見つけたんだけど…?
全部読むかどうかはまだ未定です。

「プラン75」を観る2023/02/28



2025年、若者が老人を襲撃するという事件が立て続けに発生していた。
老人が増えすぎたしわ寄せが若者にきていると、恨みに思っての犯行だ。
国会では75歳以上の老人が死を選択することができるという制度<プラン75>が可決される。
テレビでは<プラン75>のCMが流れ、街中に<プラン75>を推進する広告が…。

角谷ミチは78歳。夫と死別し、ホテルの清掃員をして生計を立てている。
ミチの住んでいる部屋は立ち退きを迫られている。
そんな中、高齢の清掃員が勤務中に倒れたことから、ホテルは高齢者の雇用を止めることにし、ミチたち高齢者は全員解雇されてしまう。
不動産屋に行くが高齢を理由に断られ続け、やっと貸してもらえると思ったら、家賃を二年分先払いするという条件だ。
仕事も見つからず、やっと夜の交通整備の仕事が見つかるが、高齢のミチにはきつい。

マリアは生まれつき心臓の悪い娘の手術費用を稼ぐために、単身フィリピンから日本に来て、介護職員をしている。
仲間から<プラン75>の関連施設を紹介され、働くことにする。

岡部ヒロムは市役所の<プラン75>の申請窓口を担当している。
ある日、彼のところに長年音信不通だった叔父が<プラン75>の申請にやって来る。

にっちもさっちもいかなくなったミチは<プラン75>に申し込む。
ミチのところに死を選んだ高齢者をサポートするコールセンターのスタッフ瑤子から連絡が来る。話し相手ができ喜んだミチは彼女に様々な話をする。
しばらくしてミチは、会うことは禁止されているのだが、黙っていればわからないからと、瑤子にあるお願いをする。
昔夫とデートをしたボーリング場に一緒に行ってくれと。

最後の通話で、瑤子はやめることもできると告げるが、ミチの決意は揺らがなかった。

ミチは<プラン75>の施設に向かう。
同じ日、ヒロムは寝坊をしてしまったという叔父に頼まれ、車で施設まで送っていく。
叔父を引き留めることができず、帰ろうとするヒロムだったが、途中で思い返し、施設まで戻るが…。

近頃「老人は集団自決しろ」などという発言が炎上していました。どういう意図で言ったのかわからないので、ここでは論じませんが、この発言を支持する人は少なからずいるのではないでしょうか。
ひょっとすると<プラン75>のような制度が近い将来できないとはいえないと思います。
老人は生きていく価値がないという社会が生きやすいかどうか考えてみるといいと思います。「老人」が様々な言葉で置き換わっていくでしょうね。

80歳を超える倍賞千恵子さんがすっぴんに近い姿で出てきて驚きました。
彼女の演技を観たことがなかったのですが、ミチという身寄りがなく不遇ではあるけれど、芯の一本通った人をうまく演じていたと思います。
若い頃よりも好きかも。

色々と考えさせられるオススメの映画です。
今ならamazonのプライム・ビデオで観られますので、観たい方は会員になって観てみてください。

「アガサと殺人の真相」を観る2022/11/13



大田黒公園ではまだ緑だったイチョウの葉がここでは散っています。
日当たりの違いかしら?


兄が水を飲んでいるところを撮ろうとすると、弟が割り込んできました。
弟はいつも兄の邪魔をして、水を独り占めしようとする悪い子ですww。


1926年12月にアガサ・クリスティは11日間失踪しました。
その間に彼女がどこにいて、何をしたのかはわかっていません。
あなたならどんなことを想像をしますか?
それをドラマにしたのが、この「アガサと殺人の真相」です。


1926年12月、アガサ、36歳。

アガサは執筆に行き詰まり、シャーロック・ホームズ・シリーズで知られているアーサー・コナン・ドイルに相談に行く。
アーサーはゴルフをしており、アガサは無理矢理ゴルフをやらされ、やっとスランプの時にしたことを教えてくれる。それはゴルフ場の設計だという。

書斎で離婚を言い出した夫と言い合いをしている時に、秘書のカルロがメイベル・ロジャースという元看護師が面会しに来ていると告げる。
彼女はアガサに六年前に友人のフロレンスが殺された事件の謎の解明を依頼する。
アガサは断るが、メイベルは資料を置いていく。

アガサはアーサーの助言通りにゴルフ場の設計をしてみようと思い、専門家のところに行くが、女に設計はできないし、設計の依頼は来ないとすげなくされる。

その夜、書斎の絨毯の染みを取っていると、メイベルが置いて行った資料が目に入り、アガサは読んでみる。
事件に興味を持ったアガサは早速メイベルに会いに行き、詳しい話を聞き、依頼を引き受けることにする。

アガサは架空の大富豪ダワー氏の遺産相続を口実に、事件の容疑者たちを屋敷に招くことにする。
アガサは法廷代理人のメアリ・ウェストマコットに、メイベルはダワー氏の家政婦に扮することにする。
容疑者は五名:いとこのランドルフとフロレンス殺しの元容疑者のトラビス・ピッグフォード、患者を殺しかけた看護師ダフネ・ミラー、帰還兵でフロレンスが亡くなる前に会いに来ていたザキ・ハナッチ、フロレンスが殺された日に会いに行く予定だったローズ夫人。
ダフネには父親のウェイドが、ローズ夫人には息子で元従軍牧師のフランクリンが着いて来ていた。

アガサはまずダフネたちと面談をする。
その時にウェイドの言った言葉からアガサは彼をフロレンス殺しの犯人だと断定。他の容疑者たちにはダフネが遺産の大部分を相続すると告げる。
ところがウェイドが殺される。
やってきたディックス警部補はクリスティ女史が行方不明のため、彼女の捜査に五千人の警官がかり出されているので、人出が足りなく、三人しか来られなかったと言う。

果たしてアガサはフロレンスとウェイドを殺した犯人を見つけ出せるのか。

謎の11日間にアガサが殺人事件の犯人捜しをしていたというのは、面白い発想ですね。
それにしても彼女を探すために五千人もの警察官が動員されたなんて、本当のことなのでしょうか。
それほどクリスティは有名だったのでしょうか。今なら考えられないですよね。

アガサを演じていたルース・ブラッドリーは特に眼鏡をかけて変装した姿が可愛かったです。変装になっていたのかどうか、疑問ですけどね。
だってディックス警部補にすぐに見破られていましたから、笑。
アガサが犯人を間違えたりするのもよかったです。

暗いシリアスな映画だと思って観ましたが違いました。
茶目っ気のあるアガサが観たい方は是非ご覧になってください。

シリーズで他に「アガサとイシュタルの呪い」と「アガサと深夜の殺人者」があるようです。アガサ役が毎回違うそうですよ。

「ナイル殺人事件」を観る2022/10/26

「オリエント急行殺人事件」の次にケネス・ブラナーが監督・主演をした「ナイル殺人事件」を観ました。


初っぱなから戦争の様子が出てきます。
ここでポアロの髭の秘密と、写真の女性が現れます。
農民になるはずだったポアロは世界中に知られる探偵となったようです。

ポアロはエジプトで休暇を楽しんでいました。
ピラミッドを眺めながらお茶を楽しもうとすると、誰かがピラミッドの上で凧をあげています。
お茶を台無しにされたと怒るポアロでしたが(ポアロってスイーツ好きでしたっけ?)、なんとそれは親友のブークではありませんか。
ブークは母親と友人の結婚式に招かれてエジプトに来たそうです。

ポアロはブークに連れられ、ホテルで行われる結婚披露パーティに行きます。
するとそこに現れた花婿(サイモン・ドイル)と花嫁(リネット・リッジウェイ)はポアロが六週間前にサロメ・オッターボーンのパフォーマンスを楽しんでいたクラブで見かけた男女でした。
しかし花嫁が予想とは違っていました。
しばらくして、真っ赤なドレスを着た女、ジャッキーが現れます。
彼女はクラブで最初にサイモンと踊っていた、サイモンと結婚するはずの女でした。
どうやらサイモンはジャッキーから相続で大富豪になったリネットへと乗り換え、それからジャッキーは彼らにストーカー行為をしているようです。
ジャッキーの登場でリネットは動揺し、退席します。

リネットたちはポアロにジャッキーをどうにかして欲しいと頼みますが、ポアロと話したジャッキーは止める気はないようで、ピストルをポアロに見せます。

リネットはジャッキーを振り切るために、招待客たちと共にS.S.カルナック号に乗り込み、観光を続けることにします。
しかし、またもやどうやって嗅ぎつけたのかジャッキーが船に乗り込んできます。

その夜、悲劇は起ります…。
サイモンとジャッキーは口論をし、ジャッキーはサイモンの脚を撃ってしまいます。
そして翌朝、頭を撃ち抜かれたリネットが見つかり、彼女のネックレスが盗まれていました。

結婚式の招待客で船に乗っていたのは6名。
リネットの幼馴染みで財産管理人のアンドリュー・カチャドリアン、リネットの名付け親で後見人のマリー・ヴァン・スカイラー、マリーの看護師のミセス・バワーズ、パーティでパフォーマンスするように呼ばれたサロメ・オッターボーン、サロメの姪でマネージャーでもあるリネットの同級生のロザリー・オッターボーン、リネットにプロポーズをしたことのある医師のウィンドルシャム。
この他船にいたのは、花婿のサイモンとジャッキー、そしてリネットのメイドのルイーズ・ブールジェ。(ブークと彼の母親は除外よ)
一体この中の誰が犯人なのか…。

クリスティのポアロではなく、ケネス・ブラナーのポアロと思って観るといいんじゃないでしょうか。
豪華絢爛たる客船や大仰な演出は観る価値がありますよ。
わたしは原作の『ナイルに死す』は読んでいないので、十分に楽しめました。
第三弾もケネス・ブラナーが監督して作るようです。
原作は『ハロウィーン・パーティ』、舞台は第二次大戦後のベネチア。
楽しみですね。

「オリエント急行殺人事件」を観る2022/10/22

本を読む前に映画を観てみました。といっても一度読んでいるので、原語で読もうと思っていますが、どうなることか…。


ケネス・ブラナーが監督、主演です。
そのため本のポアロとはちょっと違います。
髭がとても立派で、髭を生やす理由は二作目の「ナイル殺人事件」で明らかになります。
どうもポアロにはカトリーヌという看護師の彼女がいたようです。
映画では最後の方に大立ち回りがありますが、原作のポアロはもっぱら灰色の脳細胞を働かせるだけですよね。
朝食に食べる卵の大きさがそろわないと食べないという迷惑な客です(笑)。
卵を取ってくる子どもが可哀想。
食べ物と言えば、スイーツに目がないようです。他人のケーキを少しもらって食べるんですから。
そうそう、相棒のヘイスティングズは残念ながら登場しません。

エルサレムで窃盗事件を解決し、イスタンブールに到着したポアロは友であるブークと偶然、再会する。
ブークは国際寝台車会社の重役をしており、急遽ロンドンに帰らなければならなくなったポアロのためにオリエント急行の乗車券を融通してくれることになる。
冬になると乗客は減るというのに、何故かポアロの乗ったオリエント急行は満室だったが、ブークの采配でポアロは一等席に乗れる。

翌日の朝食後、富豪で悪徳美術商であるラチェットがポアロに話しかけてくる。彼は命を狙われているので、ポアロに護衛を頼みたいと言うが、ポアロは断る。(この時にポアロはケーキを少しもらうのよ)

その夜、列車が雪崩により脱線し、救助隊が来るまで乗客たちは列車の中に閉じ込められることになる。

朝になり、ラチェットの朝食を運んで来た執事がノックするが、ラチェットは出てこない。
ポアロが鍵を壊し、室内に入ると、ラチェットは死んでいた。
12ヶ所を刃物で滅多刺しにされており、犯行は0時から2時頃だという。
ポアロはブークに警察が来るまでに犯人を探して欲しいと頼まれる。

列車にはポアロがフェリーで見かけた家庭教師のメアリ・デブナムと医者のアーバスノットが乗っていたが、何故か二人は親しくないと言う。
他の乗客はラチェットの秘書のヘクター・マックィーンと執事のエドワード・ヘンリー・マスターマン、未亡人のハバード夫人、宣教師のピラール・エストラバドス、大学教授のゲアハルト・ハードマン、犬連れのドラゴミロフ侯爵夫人とメイドのヒルデガルデ・シュミット、、自動車のセールスマンのビニアミノ・マルケス、ダンサーのルドルフ・アンドレニ伯爵と妻のエレナ、そして車掌のピエール・ミシェル。この13人、全員にアリバイがある。
さて、ポアロはこの13人の中から犯人を捜し出せるのか。

ハバート夫人役のミッシェル・ファイファーは年を取っても美しいですねぇ。
セルゲイ・ポルーニンは初めて映画に出演したというのですが、あまり出番がなくて残念。短気な役柄なので、ソンをしているかも。
ジョニー・デップは品性が下劣な野郎の役がぴったりでしたわ。
ケネス・ブラナーのポアロは…わたしはあまり好きではないです。
犯人当ての場面の朗々と声を張り上げるところがもろシェークスピア俳優で、あまりかわいげとか茶目っ気がないポアロです。

本を読んでいたので、犯人はわかりましたが、それでなければわからなかったと思います。
最後をどう思うのか、人それぞれでしょうね。
犯人を推理するというよりも、豪華なオリエント急行の内装や俳優たちの衣装とかを楽しむ映画だと思いました。

「刑事ヴァランダー シーズン4 ザ・ファイナル」を観る2022/10/02

いよいよ最後のシーズンです。


<シーズン4>
第一話:「白い雌ライオン」
クルトは南アフリカで行われる国際警察会議での講演を頼まれ、南アフリカを訪ねる。
その頃、ケープタウンでスウェーデン女性が行方不明になり、彼女の夫は捜査に不満を持ち、警察署に抗議に来ていた。クルトは彼をなだめるように頼まれる。
彼女は福祉センターに教科書を取りに行って行方がわからなくなっていた。
夫からその福祉センターまでの地図をもらい、クルトは地図を見ながら福祉センターに行ってみる。
そうすると、地図が間違っており、女性は間違った場所に行ってしまったことがわかる。

第二話:「愛の形」
ある夜、車を探していたクルトはバイクに乗った三人の男に頭を殴られる。
それ以来、目がかすんだり、ボーとしたり、約束を忘れたりするようになる。
娘のリンダはシリア人とは別れたらしく、別の人と結婚をし、娘が一人いる。クルトは保育所まで孫のクラーラを迎えに行ったり、いっしょに遊んだりして、いいおじいちゃんになっている。
娘との仲も元に戻ったようだが、義理の息子と彼の父は刑事であるクルトのことをあまりよく思っていないようだ。

クルトの父親が入居していた老人ホームで認知症の女性が行方不明になった。
七年ぶりにホームに行ったクルトはその女性を見つけ、彼女から女性が死んでいるのを教えられる。
亡くなった女性の家に行くと、何者かが押し入った形跡があり、娘が行方不明になっていた。どうも女性はバイカーたちとトラブっていたらしい。

第三話:「失われゆくもの」
クルトは弾の入った銃をレストランに置き忘れたため、停職処分になっている。
医師から若年性アルツハイマーなので、周囲に伝え、準備をするように言われる。

ある日、急に娘がやって来て、日曜の朝から夫のハンスの父、ハーコンが行方不明になっており、警察は型どおりの捜査しかしないので、クルトに助けを求めた。
クルトはハーコンの妻、ルイースに会いに行くが、夫が行方不明にもかかわらず、彼女の態度はそっけなく、不自然だった。

ハーコンの友人のステン・ノルランダーがクルトに会いたいというので、会いに行く。
ステンはハーコンがプーチンが潜水艦をスウェーデン領海に送り込んでいるのをこのまま放置しておくと事故を招き、1980年代の領海侵犯のようになると気にしていたといい、ハーコンは殺されたのかとクルトに尋ねる。
その夜、クルトはハーコンの机の中に隠されていたテープを見つける。
そのテープには1980年代のソ連潜水艦の領海侵犯事件についての議論が録音してあった…。


南アフリカでは女性刑事と何かあるのではと期待していたら、全くありませんでした。彼女はクルトの趣味ではなかったのですね。
第二話では、「リガの犬たち」で出会ったピアニストのバイバがやって来て、クルトと束の間の逢瀬を楽しみます。
そのままいっしょに暮らすのかと思ったのですけど。
最後まで女性に縁のないクルトでした、笑。

最終話でクルトが若年性アルツハイマーだと判明します。
記憶が定かではなくなりつつあるのを感じながらも、クルトはハーコンとルイース夫婦の間の秘密を暴いていきます。
そして最後は、娘リンダが…。

思っていた通りに重苦しい最後でした。
ステンが言っていましたが、国民の六割が鬱って本当でしょうか?
住むなら北欧よりも、もっと太陽の光の溢れた場所が良くなりました。

次に何を見ようかしら…。 

「刑事ヴァランダー シーズン3」を観る2022/09/30



シーズン3から出演者が少し変わっています。
マグナス役のトム・ヒドルストン君と署長役の女性がいなくなっています。

第一話:「弔いの庭」
シーズン2の第三話で出会った花屋の女性、ヴァンニャと彼女の息子と暮らすため、クルトは浜辺の近くの家を買います。
ユッシという犬を飼い、平和な生活を営むことが出来ると思ったら、とんでもないことが起ります。
まず浜辺に女性の遺体が流れ着きます。
同じ頃、フェリーから女性が海に落ちたと言う通報があります。
そして、犬のユッシが庭で骨を見つけます。
家に仕事を持ってこないようにしようと思っていたのに、案の定、クルトは仕事に熱中してしまい、家に帰らなくなってしまいます。

第二話:「リガの犬たち」
ヴァンニャが出て行ったらしく、クルトの自堕落な生活が戻っています。
イースタの海岸にゴムボートが漂着します。その中にスーツを着た2人の男が死んで横たわっていました。拷問された痕があり、タトゥーからロシア人マフィアだと思われました。ユーロポールにタトゥーの写真を送ると、遺体はラトビアから来たことがわかり、首都のリガからカルリス・リエパ中佐がやって来ます。
彼によると二人は彼の情報提供者でした。
リエパはリガに帰りますが殺され、リガ警察はクルトにリガに来て協力して欲しいと言ってきます。
クルトはリガへ向かいます。

第三話:「罪の贖い」
公務中に頭を殴られ、意識不明になっていた同僚のフーグルンドはリハビリに励むまで回復しました。
フーグルンドを見舞った夜、娘のリンダの幼馴染み、アンナ・ヴェステンが突然クルトの家にやって来ます。彼女は父親が亡くなってから混乱しており、その日は特に異常な状態でした。アンナはクルトが彼女の母親の電話番号を探している間にいなくなってしまいます。
そんな中、地理学者の女性が行方不明になります。
クルトが彼女の家で見つかった地図の場所に行ってみると、十字架らしきものが置いてあり、その下に埋められた焼死体が…。


せっかくいい女性が見つかり、家庭のようなものを持てたのに、クルトはまた同じことをしてしまい、ヴァンニャとも別れてしまったようです。
どうしようもない人ですね。
犬はヴァンニャの息子のために飼ったのに、置いていったのですね。
クルトが帰らないときは餌をどうしているのかしら、なんて考えてしまうのは犬を飼っているからね。うちの犬たちだったら糞尿をまき散らし、嫌がらせをしちゃうわ、笑。

「リガの犬たち」ではラトビアで駆けずりまわっていたクルトでしたが、ラトビアってバルト三国の一つで、本はソ連崩壊直前に書かれたようで、その時の様子がよく描かれていると思いました。

人気のない荒涼とした景色がなんとも言えないドラマです。
北欧にいると鬱になりそう。
人気もないところに家を買うなんて、人のいるところしか住んだことのない私には考えられません。

このシリーズはシーズン4で終わりのようです。
どういう終わり方をするのか、楽しみです。たぶんスッキリとはしない終わり方でしょうね。
そろそろヴァランダー・シリーズの二作目「リガの犬たち」を読み始めますわ。

<今日のおやつ>
ダイエットをしてるというのに、ついつい頼んでしまう、美味しそうなスイーツです。
「ビジュー・ド・グラッセ・フリュイルージュ」と言います。


前に頼んだ「ビジュー・ド・グラッセ ベルガモットフロマージュ」の方が好きです。
ラクトアイスなので、カロリーがそれほど多くないと思ったら、植物油脂を添加していて、植物油脂にはトランス脂肪酸が含まれていることがあるんですって。
気をつけなくてはね。

「刑事ヴァランダー シーズン2」を観る2022/09/27



BBCのヴァランダー・シリーズは理由はわかりませんが、本の出版順ではありませんのであしからず。

<シーズン2>
第一話:「殺人者の顔」
  本では第一作目です。
農家の老夫婦が何者かにより襲われ、通報でクルト・ヴァランダーたちが駆けつける。
夫は亡くなっており、妻は瀕死の状態で、クルトに何かを告げようとしていた。
クルトはfで始まる語を言おうとしていたと思うが、「農民」か「外国人」か他の語か確信が持てなかった。しかしどこからか「外国人」ということが漏れてしまう。

その頃、娘のリンダがシリア人の医師とつき合い始め、とまどうクルト。
一方、老人ホームに入ったクルトの父はホームから逃げ出す。
家に帰りたいと言うので家に帰すと、理性を失い、狂ったように家の物を燃やしていく。

第二話:「笑う男」
公務で容疑者を殺してしまったクルトは、自責の念に苛まれ、休暇を取って浜辺のゲストハウスで過ごしていた。
そこに古い友人である弁護士のステンがやって来る。
彼の父親が交通事故で亡くなったが、その死に不審なところがあるので、クルトに捜査して欲しいと頼みに来たのだ。
ロックされているはずの車の鍵が床に落ちていたのだという。
断るクルトだったが、ホテルの女主人は彼に家に帰ってその問題を解決してこいと言って追い出す。(彼女とクルトの関係は…?)
家に帰ると電気は通っていないし、電話も繋がらず、携帯さえ使えなくなっていた。公衆電話からステンに電話するが、留守電だった。
署に行くと、ステンの秘書がいて、ステンが首を吊って亡くなった、クルトを最後の希望だと言っていたと責められる。
クルトはまず車から調査を始める。

第三話:「五番目の女」
クルトの父は老人ホームで死ぬのは嫌だと言い出す。
そのため父の望み通りに家に戻すことにする。

署に戻ると、灯油を運ぶトラックの運転手がいて、エリクソンという客の家に何度行ってもいないので、おかしいと言う。
クルトが彼といっしょにエリクソンの家に行き、調べてみると、エリクソンは落とし穴に落ち、串刺しになって死んでいた。
同じ頃、花屋の床に血痕が見つかったと連絡が入る。
花屋のオーナーは二週間半前からアフリカに行っているというが連絡がつかないらしい。


とうとうクルトの父親が亡くなってしまいました。
最期まで気持ちがすれ違ったままでした。
二人の間に何があったのか、最後までわかりませんでした。本を読むとわかるのでしょうかね。
意外と孫娘は祖父の死にきちんと向き合ったけど、息子は親の老いる姿を見たくないのか、親に会いに行かないですね。
孤独なクルトに相手を探すように言う父の気持ちを、クルトはわかったかな。

今回は移民問題や臓器売買、そしてDVと社会問題を扱っていました。
相変わらず暗いトーンで、死体もグロいわぁ。

とりあえずドラマの方を先に観てから原作を読むことにしました。


<今日の美味しいもの>


小布施堂の栗おこわです。
栗の大きいこと。200gありますが、栗が大きいので、ご飯はそれほど多くないです。

「刑事ヴァランダー シーズン1」を観る2022/09/25

ヘニング・マンケルの刑事ヴァランダー・シリーズ一作目の『殺人者の顔』を読んでから気になっていたシリーズを、2008年からBBCが放映していたというので観てみました。
主演はケネス・ブラナー。さえない中年姿に驚きました。
でもさすがシェイクスピア俳優。演技は上手いです。

一話が約一時間半もあり、最初は飽きるんじゃないかと心配でしたが、面白くて引き込まれていき、長く感じませんでした。
撮影はスウェーデンでしたらしいです。


<シーズン1>
第一話:「目くらましの道」
クルト・ヴァランダーは妻と別居中。お互いに新しいお相手が出来たら離婚することになっている。たまに娘のリンダと会うが、なんとなく気まづい雰囲気。
父親は画家で、認知症が発症している。新しい彼女と暮らしている。
父とは仲がよくなく、会うのを避けているのをリンダによくなじられている。
仕事がすべてという一人暮らしの生活は滅茶苦茶で、荒んだ様子がうかがえる。

ある夏の日、クルトは電話で呼ばれ、ひまわり畑に行く。
そこには一人の少女がいて、クルトが「警察だ」と言ったとたんに、焼身自殺をする。目の前で燃える少女を見て、ショックを受けるクルト。
追い打ちをかけるように、次の殺人事件に呼び出される。
元法務大臣が斧で頭を殴られ死亡し、頭皮の一部が切り取られていた。
彼のまわりをうろついていた記者によると、彼は売春婦に暴力を振るったが、カネで片を付けていたという。文化人を気取って芸術品にも手を出し、裕福な蒐集家と交流を持っていたそうだ。

次の殺人が起る。被害者は画商で、同じ凶器で、同じ傷、同じように頭皮が切られていた。
妻と娘に話を訊くが、娘は何故か警察に反感を持っているようだった…。

第二話:「混沌の引き金」
16歳と18歳の少女がタクシードライバーに暴力を振るったとして逮捕される。
金銭目的だと年上の少女ソニアが自供したが、わずかな額だった。
何か隠していると思うクルト。
そんな頃、広場のATMの前で死んでいる男が見つかる。心臓発作と思われたが、健康診断では20歳の心臓と言われたという。

タクシードライバーが亡くなり、ソニアを尋問しに行くと、彼女は留置所から脱走していた。
父親からヨーナスというボーイフレンドのことを聞き、クルトは会いに行く。

妻に新しい相手ができたと知ったクルトを心配して、リンダは勝手にお見合いサイトにクルトを登録する。そうすると、早速返信が来たという。
写真を見て、その気になるクルト。

ATMの男の元妻に話を訊くと、心臓発作ではないと言い切る。
彼は第三世界のアフリカを救うために力を注いできた。
前に進むために真実を知りたいと言う。

ソニアの行方は依然としてわからず、ヨーナスがいなくなる。

第三話:「友の足跡」
クルトとカッレ・スヴェートベリは港で密輸犯の車を探している。クルトはそんな仕事にあきあきして、帰ろうとすると、飲みに誘われる。
クルトがカッレに休日のことを聞くと、彼は私生活と仕事と切り替えるのが難しい時があると答える。
クタクタに疲れていたクルトはカッレを置いて家に帰る。

次の日、署に夏至祭の前日から娘が行方不明だと訴えている母親がやって来る。
友だちと三人でピクニックに行き、その2、3日後にヨーロッパを旅すると書いた絵葉書が届いたという。
前にもカッレが母親から話を聞いていたようだ。
クルトに何か言いたそうなカッレだったが、クルトは気にせず、仕事を続ける。

その夜、娘が来て、クルトは彼女の文字が行方不明になっている娘の字と似ていることに気づく。
クルトは他の友だちの親からも話を聞くことにする。
同僚のアン=ブリットがカッレに電話してもずっと留守電になっていると言ってくる。
心配になったクルトはマグナスと共にカッレの家に行く。
カッレは頭を撃たれて死んでいた。

クルトはカッレが何かを打ち明けたそうにしていたのを思い出す。
近親者と話すと、彼がクルトのことをよく話していたという。
クルトは自分がカッレの私生活のことを何も知らなかったことに気づいて忸怩たる思いをする。
彼の部屋に行き、家宅捜索をすると、絵の裏に女の写真が隠されており、机の中に行方不明になった娘たちの写真があった。
いとこと会うと、カッレにルイーズという別れた彼女がいたと教えてくれる。

そんな中、行方不明になっていた三人の男女の遺体が見つかる。


アメリカや日本の刑事って二人組で行動するのですが、クルトはいつも一人で行動していますね。いいんでしょうか。
スウェーデンではあまり凶悪な殺人事件がないからでしょうか。
そうそう、スウェーデンは銃社会ではないと思っていたら、スウェーデンだけではなくノルウェーやフィンランドでも銃の所持が認められており、銃の保有率が高いんですって。
そのわりにアメリカのように銃の乱射事件などが起らないのは何故でしょうね。
でも銃器による殺人は少なくても、銃による自殺率が高いそうです。

気になったのはスウェーデンの若者たち。
福祉国家だから幸せかと思っていたら、病んでますねぇ。

第三話でクルトは日頃の不摂生がたたって糖尿病発症。
困ったおっさんですwww。
人気者らしい、マグナス・マーティソン役のトム・ヒドルストン君はぼやくといつもクルトに遮られて、かわいそうでした、笑。
むさいケネスよりも彼にもっと活躍して欲しかったわぁ。
車のVOLVO、欲しくなりました。

荒涼としたスウェーデンの風景と一人駆けずりまわる崩壊寸前のおっさんがマッチしたドラマでした。
「ボッシュ」も好きですが、このシリーズもお気に入りになりました。
続けて観ていきますわ。

映画「ディア・エヴァン・ハンセン」を観る2022/09/10

ミュージカルの「ディア・エヴァン・ハンセン」が映画になりました。
主演がミュージカルでも主人公を演じたベン・プラット。
2014年21歳の時からエヴァン・ハンセンを演じてきて、映画では28歳になります。
ベンの演技が悪いというわけではありませんが、10代の初々しい新人を主人公にしてもよかったんじゃないかなと思いました。


17歳のエヴァン・ハンセンは社交不安障害を患っており、セラピーに通っていました。
夏休みに州立公園で自然保護官の見習いをしていた時に木から落ちて腕を骨折したエヴァンでしたが、彼のギプスにサインをしてくれる友だちさえいません。
しかし何を血迷ったのか、友だちでもないのに、コナー・マーフィーがサインをしてくれました。

セラピストに自分への手紙を書くように指示され、学校の図書館で印刷を待っていると、コナー・マーフィーがやって来て、手紙を見られてしまいます。
その手紙にはエヴァンが秘かに心を寄せているコナーの妹のゾーイのことが書かれており、それを読んだコナーは激怒し、手紙を持って行ってしまいます。
誤解を解いて、手紙を返してもらおうとコナーを探しますが、見つかりません。

校長から呼び出されたので行ってみると、コナーの両親のラリーとシンシアがいて、あの手紙を見せられます。
コナーが命をたち、ポケットにこの手紙が入っていたというのです。
彼らは手紙を遺書だと思っていました。
シンシアはギプスに書かれたコナーのサインを見て、エヴァンが親友だと勘違いをし、エヴァンを夕食に誘います。

夕食に行くと、妹のゾーイはエヴァンからのメールが1つもないことを不審に思っているようでした。
コナーは麻薬依存症でドラッグ回復施設に入っていたことがあり、切れやすく暴力的なので、学校では鼻つまみ者として扱われ、友人はいませんでした。
妹のゾーイでさえ、コナーとのいい想い出なんてないと言いはなちます。
ラリーとシンシアはエヴァンという親友がいたことに救いを求めていたのです。
エヴァンは真実を告げようとしますが、シンシアは聞き入れません。
仕方なくエヴァンは話を合わせました。
いつしか腕を折った時に一緒にいたことになってしまいます。
このなにげなくついたウソが、エヴァンを悩ませることになります。
困ったエヴァンは友人に頼んで、メールまででっち上げてしまい、ウソにウソを重ねていきます。

そんな頃、学級委員のアラナからコナーの追悼式でスピーチをして欲しいと頼まれます。
その後アラナから、「コナー・プロジェクト」を立ち上げ、クラウドファンディングをしたいというメールをもらいます。コナーが好きだった果樹園を甦らせるというのです。
アラナと話していると、彼女もエヴァンと同じように社交不安障害で悩んでいることがわかります。

エヴァンはコナーの家族に「コナー・プロジェクト」のことを話しに行きます。
そうすると、シンシアはエヴァンをコナーの部屋に連れて行き、コナーのネクタイを渡して、これをつけてスピーチをして欲しいと頼みます。

追悼式の日のエヴァンのスピーチがネットに上げられ、どんどん拡散されていき、エヴァンは一躍時の人になります。

スピーチのおかげで、エヴァンはゾーイと付き合うようになり、マーフィー家で暖かく迎えられ、家族同然に扱われるようになり、エヴァンは束の間の幸せを噛みしめます。
エヴァンは母のハイディと暮らしています。
看護師をしているハイディは忙しく、いつも帰りが遅く、エヴァンと話す余裕さえない状態です。別れた父親に連絡しても、この頃無視されます。
家に来たゾーイにエヴァンは大学進学のために奨学金付きのエッセイコンテストに優勝しなければならないことを話しました。

エヴァンがマーフィー家の夕食に行くと、驚いたことにハイディも招かれていました。
そこでコナーのために用意していたお金をエヴァンの学費に使って欲しいと言われ、ハイディは激怒し、資金援助を断ります。
家に帰り、エヴァンはハイディに初めて本心を告げます。
「彼らは僕を病気だとは思っていない。お母さんにとって僕はお荷物で、邪魔者なんだ」
ハイディは「あなたはかけがえのない存在、人生で最高の宝物よ。ただ余裕がないの」と話しますが…。

そんな頃、エヴァンはアラナから本当にコナーの親友だったのかと聞かれます。
メールには6月に腕を折ったと書いてあるのですが、本当は9月だったのです。
アラナの疑惑を解くために、エヴァンは手紙を見せてしまいます。

なかなかお金が集まらないことに焦ったアラナは、他の人には絶対に見せるなとエヴァンに言われていた手紙をネット上に公開してしまいます。
ネットは大荒れ。
コナーが自殺したのは両親が原因ではないかとまで言われ始めます。
心配になってゾーイに会いにいくと、ラリーとシンシアは喧嘩を始めます。
その姿を見たエヴァンは、ついに真実を告白します。
そしてマーフィー家は自分がこうあって欲しいという理想の家族だったと告げ、去っていきます。

マーフィー家は真実を公表しませんでした。
そのためコナーの自殺の原因だとして責められ続けていました。
いたたまれなくなったエヴァンは動画を撮り、snsで真実を公表しました。

エヴァンは、前と同じように一人ぼっちになります。
しかしエヴァンは今度はコナーのことを知ろうと努力します。
彼の好きだという本を読み、コナーのことを知っているらしい人にメールを送り、彼のことを教えて欲しいと頼みました。
そうすると、コナーと同じ施設にいたデレクという子が、コナーがギターを持ち歌う姿が写っているビデオを送ってくれました。
エヴァンはビデオをコナーの家族やアラナたちに送りました。

ある日、エヴァンはゾーイに呼び出されます…。

実は私、勘違いをしていました。
このミュージカルは「ハイスクールミュージカル」みたいな青春真っ只中の明るい学校生活を描いたものだと思っていたのです。
見始めてびっくり。ぼっちのエヴァンと狂犬みたいなコナー、生意気そうなゾーイが出てくるんですものぉwww。
現代のアメリカ社会のダークな一面を描いた作品だったのですね。
歌詞をちゃんと見てみるべきでした(恥)。

これから見ようと思う人は、重いテーマのミュージカル映画だと思って見てくださいね。