直島翔 『恋する検事はわきまえない』2026/03/13

『転がる検事に苔むさず』の続編で、六つの短編集。


「シャベルとスコップ」
倉沢ひとみは三月一日付で区検浅草分室から鹿児島地検へ異動となる。
浅草分室の最後の日、指導官だった久我周平から猫のおばあさんの刑事責任能力に疑問が出てきたため、不起訴にすることになりそうだと言われる。
そのきっかけが「シャベル」と「スコップ」だった。

「ジャンブルズ」
任官三年目で鹿児島地検に異動した倉沢ひとみはベテラン事務官の中迫から県内水面漁業対策会議の案内状を渡されたので、会議に出席した。いつもは代理が出席するらしい。倉沢はシラスウナギの密漁問題の責任者だといわれ、ついついハッタリをかませて、密漁の摘発に全力を尽くすことを約束すると言ってしまう。
どうする倉沢。

「恋する検事はわきまえない」
三十年近く前、東京地検特捜部初の女性検事となった常盤春子は着任早々、下水道事業の五社談合事件を任された。
東亜テック産業を代表する「幹事」だという平社員の民谷康一を尋問していると、押しかけてきたのが民谷の幼馴染の魚屋のけんちゃん。
彼に言われた「あんた、間違っているよ」が春子の耳に残った。

「海と殺意」
おととし久我は福岡地検小倉支部に赴任した。
中央署の暴力団情報専任の捜査官、池崎と飲み仲間になり、地検の仲間に疎んじられながらも、暴力団関係者の事件に首を突っ込むことになる。

「健ちゃんに法はいらない」
墨田署向島交番に勤める有村誠司は防犯教室のために墨田区の保育園に行き、魚屋の長谷川健介と出会い、彼に色々と振り回される。
児童虐待疑惑、蕎麦屋への嫌がらせの摘発、グルメサイト本社への乗り込み、被疑者の防御権の行使、そして恋路の邪魔w。
一体、健ちゃんって誰なのか?

「春風」
久我は東京地検本庁、特捜部長席からの電話を受ける。
前回は検察内の陰湿な権力争いに巻き込まれる合図となったが、今回は…?

「シャベル」と「スコップ」が東日本と西日本では違うものを指すことを知っていましたか?
私は知りませんでした。
同じ日本でも東と西では違うことが多いですね。

俳句を詠む私立医大法医の川口教授とか双極性障害の池崎刑事、意外と隠された乙女チックなところがありそうな常盤春子とか、面白いメンバーが登場しましたが、何といっても法律にやたら詳しい魚屋の健ちゃんが、あっさりと主役をかっさらっていきましたww。
久我さん、暗いものねぇ。奥さんと娘に負けてますわ。
鹿児島へ行った倉沢は、有村とは切れていないみたいで、結婚はあるのか?

三作目は臨時に特捜検事となった久我が活躍するようですね。
今年は是非久我検察官シリーズを書いて欲しいです。


<今週のおやつ>


カフェタナカのクランチ・キャラメルショコラ。
キャラメルだからか、齧ると柔らかくて、私は固いと思っていたので、騙された気分です。

咳のために薬を飲んでいるからか味覚が変で、食べるのが楽しめません。
先月から2キロほど痩せています。
ダイエットにはいいけれど、そろそろ咳も止まって欲しいです。

コメント

_ ろき ― 2026/03/14 02時06分28秒

検事さんて全国異動すごいんですね。
双極性障害で刑事とは大変、あまりストレス溜めないようにしないと。

>「シャベル」と「スコップ」が東日本と西日本では違う
知らんかった。英語とオランダ語から来ているそうで。

_ coco ― 2026/03/14 06時34分28秒

検事は2〜3年毎に異動するらしく、本人もついて行く家族も大変です。住めば都とは言いますが。

西日本と東日本は同じ日本でも違うのよね。今の季節の桜餅も違うしね。
何故か北海道の桜餅は関西風の道明寺だったような。

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