米澤穂信 『倫敦スコーンの謎』 ― 2026/05/14
<小市民>シリーズの六冊目。
前回、このシリーズも終わりだとか書いていますが、間違いでした。
まだ番外編として続くようです。

小市民を目指し互恵関係を結んでいる小鳩常悟朗と小佐内ゆき。
彼らがいかに小市民を目指そうが、隠されている謎を見つけ、解いてしまおうという衝動はいかんともしがたい。
「桑港クッキーの謎」
小鳩は新聞部の堂島健吾から小佐内を紹介してくれないかと頼まれる。テレビ局から、今年のサンフランシスコ・ビエンナーレの黒熊賞を受賞した船戸高校出身の美術家縞大我の絵が高校にないかと聞かれ、探すと美術室で見つかった。その絵に関することで相談があるというのだ。
「羅馬ジェラートの謎」
この前の借りを返すために小鳩は小佐内を連れて彼女の好きなジェラート屋の二号店があるショッピングモールに行った。そこでジェラートを食べているときに、あるお客の行動が気になる。
「倫敦スコーンの謎」
二年生になって間もなく、調理実習の授業があった。班ごとでアフタヌーンティーを用意することになっていたが、小佐内の班のスコーンだけが生焼けだった。彼女によると手順は合っていたという。だが、何故失敗したのか?
「維納ザッハトルテの謎」
毎年六月下旬、舟戸高校では名のある卒業生を招いて講演会を開いている。今年は造形作家の縞大我が招かれることになっていたが、講演会を中止しろという脅迫状が届いたという噂が生徒間に出回る。
講演会の二週間前には縞からオブジェが送られて来る。壊れると困るので、美術室に展示することになるが、講演会前日に起こった地震のせいで、オブジェが損壊してしまう。しかし、講演会当日、オブジェにはキズ一つなかった。
何故なのか?そして脅迫状とオブジェの損壊は関係があるのか?
どの謎も私には考えつかないものでした。
日常にはたぶん、私なんかの想像もつかないような謎が溢れているのでしょうね。
現実に小鳩君と小佐内さんのような高校生がいたら、たぶん怖がられて、みんな遠巻きにするでしょうね。
彼らがいかに隠そうとも、彼らの好奇心と自分たちだけが知っているという奢りは
隠せませんわ。
<この頃読んだ気になる漫画>
ついでに漫画のことも載せていきます。
秀良子の『ニシオギ奇譚』は中央線にある西荻駅がなくなったけれど、架空の町ニシオギは存在していて、何故かそこで暮らしている人たちがいるという不思議なお話。本当にそうなったら怖いですねぇ。
漫画には関係ない話ですが、今は土日休日に高円寺、阿佐ヶ谷、西荻窪に中央線は停まりませんが、昔は荻窪や吉祥寺にも停まらなかったようです。
色々と調べていて知ったことですが、杉並三駅問題なんてあるんですね。
私は杉並三駅よりも武蔵小金井、東小金井、武蔵境の三駅が…と思ったことがありますけどww。
人の感じ方も様々ですね。
もう一冊は、槇村さとるの『ダンシング・ゼネレーションsenior』です。
簡単にいうと、50代更年期真っ盛りの女性編集者が仕事の都合で社交ダンスを習うことになって…というお話です。
社交ダンスは見るのが好きですが、自分ではやってみようとは思いません。
だって体力が必要で、あんなウェア、着るのが恥ずかしいわぁ。
漫画世代も高齢化しているので、漫画も若者だけに向けて描くのではなくなっているのでしょうね。
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