診察に行く ― 2025/06/10
普通のアジサイもいいなと思うこの頃です。

あまり病院に行ったことを書かなくなりましたが、変わり映えしないので書かなくなったのです。
久しぶりに書いてみましょう。
内分泌科も眼科も三カ月に1回なので、重なると面倒です。
今月は歯のチェックとクリーニングまで入ってしまいました。
歯の方は下の前歯に歯石がつきやすいので、4ヶ月ごとに来て下さいで終わりました。
原発性アルドステロン症で通っている内分泌科では、行くたびに痩せなさいといわれるだけです。
前に痩せた時は、何も言わなかったのにねぇ。
その時、「よく痩せましたね」などと大袈裟に褒められると、今も続いていたかもしれませんわ(嘘よww)。
主治医はそばに看護師さんがいると愛想がいいのですが、いないと怖いです。
これから死ぬまで通うとなると、会いたいと思える医師に診てもらいたいと思うのはいけないことなのでしょうか。
眼科は以前の病院に戻りました。
コロナ禍で歩いていける近所の病院内の眼科にしばらく行っていましたが、毎年医師が変わりました。
研修医あがりらしい医師ばかりに当たり、二人の女医さんたちはよかったのに、今年の男性医師がイマイチでした。
今の主治医には、左目にも右目にも白内障があるが、左目の方が進んでいる、そのうち手術が必要になると言われました。
若い医師たちには白内障のことは言われていませんけど、気づいていなかったのかしら?記憶が定かではないですが、一番最初の医師に言われてたかも。
眼圧が低いと白内障になりやすいそうです。
白内障に目薬は必要ないのかと聞くと、世界で目薬をさすのは日本とドイツ(?)ぐらいだそうです。
二~三十代からサングラスをかけていたんですけど、無駄だったのかしら。
それともしていなかったら、今頃は手術になってた?
眼圧は手術をした左目が12で、緑内障ではないけどキサラタンをさしている右目が23です。右目は高眼圧症でしょうね。
狭い範囲の視野検査をしましたが、変わらず左目の視野はひどいです。
MD値がー23ぐらいですから。(ちなみにー12から末期でー30は失明らしいです)
今のところ進行が止まっているので、このまま死ぬまで変わらないことを祈っています。
視力検査も変わりがないのですが、この頃、見難いと思うことが増えています。
老眼と白内障のせいでしょうか?
仕事をしている時には思わなかったのですが、辞めると医療費が高いと思うようになりました。
クリニックと病院では、クリニックの方が安く感じます。
病状に変わりがないなら、毎回検査する病院よりも普通のクリニックでいいかなと思いますが、近所にいい内科のクリニックがないのです。探そうかしら。
<先週の外食>
久しぶりに美容師さん、お薦めのイタリアンを食べに行って来ました。
なかなか予約が取れないということだったのに、二日前でも取れたのは何故かしら。

前菜に肉系と魚介類系、そしてハモのスパゲッティ。

メインは魚にしました。
残念ながら、お料理が油っぽく、胃がもたれました。
新鮮なお野菜が食べたいと思う私でした。
たまにはこんな時もありますよね。
次は美味しいお蕎麦を食べに行きたいです。
砥上裕將 『11ミリのふたつ星』 ― 2025/01/29
『7.5グラムの奇跡』に続く、視能訓練士野宮恭一シリーズの二作目。

不器用で細かい仕事が苦手な野宮恭一は北見眼科医院で働く視能訓練士。
「第1話 さまよう星」
野宮は喫茶店「ブルーバード」のマスター、三井さんに頼まれて、日曜日にイベントの手伝いをしに行った。
マスターの三井さんと店で働くピアニスト兼ウェイターの門村さんは緑内障で、それぞれ重度の視野の欠損がある。
そのため医療従事者として予測ができない何かが起った時のサポート役を頼まれたのだ。
開店より少し早く、母親と幼稚園児くらいの女の子がやって来た。
女の子は灯ちゃんといい、門村のピアノのファンで早くピアノを聞きたかったらしい。
何気なく見ているうちに野宮は女の子の目が何かおかしいと気づく。
次の日、病院に来てもらい診察すると、交代性の斜視と診断される。
片目で世界をとらえているため、立体視ができないのだ。
四歳二ヶ月だというので、できるだけ早く訓練や治療をする必要がある。
専門の治療を行っている大学病院を紹介しようとするが、母親は通院は現実的に難しいと言う。
そこで野宮は自分でも無謀と思うことをやる決心をする。
自分が灯ちゃんの訓練をやろうと。
「第2話 礁湖を泳ぐ」
通勤途中に野宮は横断歩道にいる少年が目に入る。
信号が青に変わったのに、立ち止まったままで、彼は通りがかった男性に信号が青かどうか聞いていた。彼は視覚障碍者だ。
野宮が手助けしようと思った時には、彼はいなくなっていた。
その日の午後の診療が終わろうという時に、横断歩道で見かけた男の子が小学校の教員に連れられて来る。電信柱にぶつかったというのだ。
男の子は渉君といい、先天性の眼疾患で、少しずつ視野が欠損しているが、治療法はない。
母親は小学校の間は地元の学校に通わせることを希望しているという。
北見医師は野宮と二人で渉君の学校での様子を見に行くのを許可してもらいたいと学校に申し出る。
「第3話 向日葵の糖度」
役に立つことがあるからと野宮が広瀬先輩からもらった『キラニャン』のペンライトは重宝している。
ある日、左目が赤いカーテンがかかったみたいで見えないという女性がやって来る。彼女は『キラニャン』を描く雲母という漫画家だった。
彼女の診断結果は糖尿病網膜症。
彼女は自分は健康だと言い張り、このまま治療をしないと失明すると言われても信じようとはしない。
レーザー治療をしようと言われても、仕事があるから、目が少しでも見えにくくなるような手術はしないと言う。
マッチョな看護師、剛田が雲母を説得する。
「第4話 チェリーレッドスポット」
北見眼科医院では社員旅行としてグランピングに行った。
野宮も参加するが、夜中に天体の撮影をする丘本さんを手伝うことになる。
バーベキュー後、丘本さんと山頂に行くと、前に会ったことのあるオジサンが撮影をしていた。
ところが急にオジサンが倒れたような音がしたので、大丈夫かと聞くと、右目が突然、見えなくなったと言う。
どうも動脈閉鎖が起ったらしい。
携帯の電波が入らないので、急いで下山して、救急車を呼ぶことにする。
「第5話 11ミリのふたつ星」
野宮は久しぶりに実家に帰った。
家族のみんなは彼がまともに働けていることが疑わしいみたいだ。
親族たちと外食に出かけたときに、野宮は従弟で高校生の大輔がスマホでゲームをずっとしているのが気になった。彼の目に気になるところがあったのだ。
野宮は大輔に自分が投げたボールを50回連続して受け取れたらお小遣いをやると言ってやってみる。すると、元野球部員だというのに、大輔はボールを捕れない。
何度も投げ返すが、捕れない。
大輔はスマホ内斜視になっていたのだ。
前回の本の中に出て来た緑内障の門村さんが会社を辞め、ピアニストをしながら喫茶店で働いているんですね。
三井さんといういい人と出会えてよかったですね。
北見眼科医院みたいに地元に根付いた病院があるのは羨ましい限りです。
地方にある病院だからでしょうか。
患者も医療従事者も地元の知り合いというのはいいですよね。
このお話ではそのことが上手く活かされています。
緑内障やら糖尿病網膜症、斜視などという一生付き合っていかなくてはならない病気ではありますが、周りのサポートを得て、希望を持って生活していけるのですもの。
このお話のような世の中であって欲しいと思います。
斜視について、よく知りませんでした。
この本を読んで、斜視は放っておいてはいけないものだということがわかりました。
幼いお子さんがいらっしゃる方は第1話が参考になります。
子供の場合は三歳から訓練を始めることが望ましいそうですので、注意してください。
三歳児健診で斜視であることを見逃せられることがないといいですね。
スマホ依存症という言葉があるぐらい、街中や電車の中でスマホをいじっている人が沢山います。
目に悪いと言われていますが、視力が落ちるぐらいかなと思っていたら、そうではないのですね。
スマホ内斜視についてはネットで調べられます。
面倒な方はこちらをご覧下さい。
ぶっちゃけ、北見眼科医院のような眼科は現実にはないと思った方がいいでしょう。
個人病院で斜視の子の訓練をやってくれる視能訓練士なんていないでしょう。
それに眼科医が自分の患者の子の様子を見に学校に行くなんていうこともないでしょう。
時間もお金もかかることですからねぇ。
でも、どこかにそんな視能訓練士と眼科医がいてくれたらいいなぁと思います。
あくまでも細やかな望みですけどww。
本の中から心の残った言葉を書いておきます。
スバル360という古い車が好きな北見先生の言葉です。
「私はね、そういうのが好きなんだよ。何か駄目でもね、それでいいんだ。駄目って悪いことばっかりじゃないよ。ゆっくりでも、頑張ってまっすぐに進んでいるようなものがいいと思うんだよ。急がなくてもいいと思ってね。皆が急ぐから私はゆっくり行こうと思って。だから車も速くないのが好きなんだ」
「上手くいかない道のりってのは、ごめんなさいも増えるけれど、ありがとうも増えるからね。なんでも自分一人でできるようなものだと、周りとの関わりも気薄になっちゃうからね」
前作の『7.5グラムの奇跡』を読んでいなくても大丈夫です。
気になるお話があったら、読んでみて下さい。
詳しくはここに書いていませんが、灯ちゃんのことから次々に人と人とが繋がっていきます。
砥上さんの優しい世界が私は好きです。
C.A.ラーマー 『ライルズ山荘の殺人』 ― 2024/12/13
早いもので、もう12月。今年が終わろうとしていますね。
年を取ると、ホント、一年が早く過ぎていきます。
特に12月は健診やら歯医者、眼科に行かなければならなくて忙しいです。
眼科は前の主治医のところに戻りました。
手術をした左目は真ん中が見えないので、正常に見える高眼圧症の右目は、何かあってからでは遅いので、今から眼圧を下げておくといいとのことです。
目薬もミケランよりも効き目の強いキサラタンを点すように言われました。
左目に白内障があるとは言われていたのですが、右目も軽い白内障があると言われました。だから眩しいのかしら。
白内障にならないように、緑内障がわかった三十代からサングラスをするようにしていたのに。
目の老化ですね。悲しいですわ。
色々と検査をしたのに、前の病院よりも治療費が安かったです。
原発性アルドステロン症の方も病状の変化はないので、普通のクリニックに通った方がいいかもしれません。
今後の暮らしのことを考えて、無駄な経費を削るようにしていきたいものです。
オーストラリア・ミステリ。
「マーダー・ミステリ・ブッククラブ」シリーズの四作目。

<マーダー・ミステリ・ブククラブ>はメンバーが減ったので、新メンバー募集公告を新聞に出した。
初期メンバーは五人。
ブッククラブの主宰者で編集者のアリシア・フィンリーと彼女の妹でウェイトレスでシェフの卵のリネット・フィンリー、ヴィンテージ古着ショップのオーナーのクレア・ハーグリーヴス、シドニー博物館の学芸員のペリー・ゴードン、そして図書館員のミッシー・コーナー。
新しいメンバーは四人。
バルメインの野外上映会で起った事件で出会ったフローことフローレンス・アンダーウッドとロニーことヴェロニカ・ウェステラ。
新聞のメンバー募集にいち早く申し込んで来たサイモン・クリートとメンバーは八人だというのに、しつこく何度も電話を掛けてきて、仲間に入れて欲しいと懇願したブレイク・モロー。
九人のメンバーが集まった初めての読書会に選んだのが、人里離れた山奥の風光明媚な土地に九十年前に建てられた<ライルズ山荘>で、課題書はクリスティの『そして誰もいなくなった』。
山荘は過去にタイムスリップしたような優雅な内装で、改修工事が始まる前にブッククラブが格安で貸しきりで使える。
山荘にはヴェイルという支配人とジョーン・フラナリーという料理長の二人しかいない。
ヴェイルによると、今季はかなり乾燥していて、森林火災の心配があるという。
四十五年前に山火事が起り、山荘の狩猟ツアーの案内人が命を落としたという。
次の日、フラナリーもヴェイルも見当たらない。
何やら嫌な雰囲気だ。
≪支配人室≫でアリシアが見つけたのは、冷たくなったヴェイルだった。
元看護師のロニーによると、ヴェイルは毒殺ではないかという。
元看護師のロニーによると、ヴェイルは毒殺ではないかという。
外部に連絡をしようとしたが、電話回線は切れており、ネットもつながらない。
携帯の電波も届かない。
山を下ることのできる乗り物はブレイクのベンツしかない。
町に行っているというフラナリーはいつまで経っても帰って来ない。
ブッククラブのメンバーたちはブレイクがベンツで救援を要請しに行った後に、山の中腹で火災が起っているのに気づく。
三日目の朝、地下の貯蔵室を見つけたペリーは貯蔵室で亡くなっているフラナリーを見つける。
山荘に十一人いたのに、残るは八人。
二つの殺人と森林火災の恐怖にブッククラブの面々はどう対処するのか。
この本の題名は『When There Were 9』です。
そうです。クリスティの『And Then There Were None』のオマージュなんです。日本語の題名ではわからないですね。
アリシアは想像力のたくましい人で、常に頭のなかは「めまぐるしいパニック映画さながら」だそうです。
例えば車が普通に道路を走っている場面では、アリシアの目には「狂人が歩道に乗り上げて歩行者たちを轢き殺す場面」が見えるそうです。
かなり変わった人ですね。「大丈夫?」と訊きたくなりますwww。
このシリーズは七巻目まで発売されています。
五巻目は「The Widow on the Honeymoon Cruise」です。
四巻目で仲良くなったクレア・ハーグリーヴスとサイモン・クリートは結婚し、グレートバリアリーフを巡る新婚旅行クルーズに参加します。
そのクルーズ中に殺人事件が起こり、船の持ち主のサイモンがアリシアの恋人のリアム・ジャクソン警部補に相談し、マーダー・ミステリ・ブッククラブが乗り出すようです。
「マーダー・ミステリ・ブッククラブ」シリーズの順番
②『危険な蒸気船オリエント号』
③『野外上映会の殺人』
④『ライルス山荘の殺人』
一年に一回の検査 ― 2024/10/17
秋を思わせるキンモクセイが咲き、いい匂いがしていますね。

旅行の後、ゲロ臭くなった兄ですが、食い意地だけはいつも通りありますww。
兄は少し耳が聞えなくなっているように思います。
人間も犬も老化しています。
わんこたちはこれと言って持病がないのですが、ママはあります(泣)。
原発性アルドステロン症で、一年に一回、CTとホルモン検査をしています。
原発性アルドステロン症を知らない方のために、簡単にどういう病気が説明しますと、腎臓の上にある副腎が出しているアルドステロンというホルモンが過剰に分泌され、高血圧や血液中のカリウムの低下を引き起こす病気です。
副腎は腎臓と同じように二つあり、左右どちらかの副腎がアルドステロンを過剰に分泌しているのなら手術適用になりますが、両方の場合は薬を飲み続けなければなりません。
治療をしないでいると、血圧が上170以上、下100以上などというとんでもない値になり、脳卒中や心不全などの合併症を起こしやすくなります。
血液検査ではアルドステロンとレニン活性を調べました。
この検査では朝食を抜き、30分、ベッドに寝て安静にしてから採血します。
何もせず、ベッドに寝ているのは辛いのですが、もっといやなのがルートを取られることです。
昨年は上手い看護師さんだったのですが、今年は血管の中をグリグリされ、痛くて、後で青丹ができました。
毎回同じところで採血するので、血管が固くなっていて、刺しずらかったそうです。来年の人には絶対に違うところに刺してもらいます。
原発性アルドステロン症の人のアルドステロンとレニン比は200以上あります。
私の原発性アルドステロン症は軽い方で、アルドステロンとレニン比は昨年、297で、今回、493でした。
CTで見た副腎の腫瘍の大きさや形には変りはありませんでした。
昨年まで気にならなかったのですが、今回は検査費用にびっくりしました。
CTと血液検査で9000円ちょっとだったのです。
昨年もそうでしたっけ?医療費、値上がりしました?
薬もジェネリックか新薬かで負担額が変わるということを薬剤師さんが言っていました。
私の飲んでいる原発性アルドステロン症の薬(ミネブロ錠2.5㎎)はジェネリックがなく一錠91.6円で、血圧の薬のアムロジピン錠2.5㎎は10.1円です。
ミネブロ、結構高いですねぇ。
働いている時は気になりませんでしたが、この頃、医療費が気になります。
とにかく、持病はない方がいいのですが、私の場合、なんで副腎に腫瘍ができたのかがわからないので、避けようがありません。
もっと医学が進歩したらわかるのかもしれませんが、私の命が尽きてしまいそうです。
今できることは、少しでも痩せて、血圧を低くすることぐらいですかね。
暑いので出不精していたら、フィンランド旅行で2㎏痩せたのに、2㎏太ってしまいました。
少し涼しくなったので、出来るだけ外に行き、動きます。そして、太りそうなものを少しにし、野菜を多く食べるようにしますわ。
目標、6㎏減。
できるかなぁ…。

「ママ、ぼくが太ったら、おやつをへらすのに、なんでママは太ったのに減らさないのですか」 by 兄わんこ
アララ、怒られてしまいました。
わかりました。ママのおやつも減らします。
「そうして下さい。その代わりにぼくのおやつはマシマシで、お願いします」
ちゃっかりした兄ですww。
麻見和史 『無垢の傷痕 本所署<白と黒>の事件簿』 ― 2024/09/17
朝の九時頃、通りを歩いていると、さっき会ったばかりの柴犬が歩道に横たわって寝ていました。
どうしたのかと思ったら、そばにいた飼い主が、「起きなさい」と一生懸命言っています。暑くて歩くのが嫌になったのかもね。
飼い主さんには悪いけど、かわいい寝姿でしたwww。
さて、懸案事項だった眼科は前の病院に戻ることにしました。
戻れるかなと心配しながら電話をすると、大丈夫でした。
一生ものの病気(緑内障)ですから、病院に行くのが苦痛ではダメですよね。
心安らかに暮らしていけるように、ストレスをできるだけなくすようにしようと思います。病院に行くのもストレスですもの。
そうそう、眼科で視野検査をした後に、視能訓練士さんに「視野検査をするのがとても上手いですね。ひとつも押し間違えがありません」と感心されました。
わたしゲーム感覚で検査をしていますし、何十年もやってますものwww。

「白と黒」って何かと思ったら、大した意味がなかったです。
「白」こと警視庁本所署刑事課の刑事、白石雪乃は元看護師という異色の経歴を持つ。
「黒」こと同じく本所署刑事課の刑事、黒星達成は名前のコンプレックスから超ネガティブ思考の持ち主。
この「白と黒」がコンピになり、事件を捜査し、解決していくという内容です。
シリーズになるとは思いますが、まだ二作目は出ていません。
「星の傷痕」
墨田区江東橋の廃ビルで男性が倒れていると通報がある。この男性は二階から階段を転落して死亡したものと見られた。
遺体にはアスタリスクマークのような傷が三箇所つけられていた。
黒星は雪乃とコンビを組み、「鑑取り班」に所属して捜査を進めことになる。
「美神の傷痕」
墨田区錦糸一丁目で女性の遺体が見つかり、白黒コンビは現場に駆けつける。
被害者は首を絞められた後、薄刃の刃物で胸を傷つけられたようだ。
白黒コンビは被害者の夫で美容外科医の夫に話を聞きに行く。
「罪の傷痕」
大衆食堂に昼飯を食いに行った黒星は近くでアパートを経営している男性から相談を受ける。彼のアパートの男が行方不明だというのだ。
いっしょにアパートに行ってみると、内縁の妻に押し入れの段ボール箱に入っていたという凶器と書き置きを見せられる。
上司の三好班長から白黒コンビで調べるようにと指示される。
「嵐の傷痕」
雪乃は先月から何か個人的な悩みを抱えているようだ。黒星は自分でよければ相談に乗ると言ったが無視されている。
そんな時に交通課の仙道警部補から、東駒形一丁目の路上で起きた轢き逃げ事件を捜査してもらいたいと頼まれる。
被害者の弟が、兄が何かトラブルを抱えていて、それが原因で殺害されたのではないかと言っているというのだ。
白黒コンビ、また三好班長から無茶ぶりされる。
「火焰の傷痕」
本所一丁目、隅田川緑道公園で爆破が起った。白黒コンビはすぐに駆けつける。
二日で解決しろという三好にいいようにこき使われる。
防犯カメラに怪しい男が映っていたので本庁に問い合わせると、その男はかつての爆弾魔だということがわかる。アパートの中を調べ、関係者に聞き込みを行うが…。
黒星君、君はあまりにもネガティブ過ぎるよ。
そんなことではモテませんよ。アラ、セクハラになるかしら。
主に元看護師の雪乃さんの閃きで事件が解決しています。
短編なので、サクサクとお話が進んでいくのが小気味良いです。
軽く、直ぐ読めるミステリをお望みならどうぞ。
病院は疲れる ― 2024/06/20
今週は歯医者、眼科、内分泌科と通院し、もう病院に行くのは嫌だという気持ちになりました。
どの病院も家から30分以内で通えますけど、なんでしょうね、病院には悪い気が漂っているのでしょうかね、疲れます。
コロナ禍で家の近くに変えた眼科は、大学病院から派遣される医師が1~2年毎に変わるので、どうしようかと思い始めました。(今回の三人目の医師が…)
前の主治医のところに戻るか、その病院の常勤医師に変えてもらうか、1~2年毎に変わるのをよしとし我慢するか。
一生病院に通う身としては、気のあう主治医ならいいのですが、そういうのを望むのは無理みたいだし…。
医者に通うのがストレスになってますわ、笑。
ストレスが溜まったら、ワンコです。

歯磨きとブラッシングをした後、兄はソファに居座ろうとします。(ちなみに歯磨き、ブラッシングは毎日です。やらないと犬も歯周病になりますし、毛玉がつきます)
ママがもう部屋に帰ろうよというと、こういう風にソファにへばりつきます。

絶対に動こうとはしません。
この「ナンですか、ぼく、帰りませんよ」という絶対に目を合わせない、この表情が憎たらしい、いいえ、可愛いですww。
この前、このワンコはママのベッドの上で吐きました。
しばらく悪いことをしたと反省していましたが、今はすっかり忘れて、甘えています。
<今週のお届け物>

スウェーデンのtehuset JAVAの紅茶です。
アールグレイローズとルイボス・ルバーブ・クリーム。
この頃、ルイボスティーに凝っているので、飲むのが楽しみです。
世界緑内障週間 ― 2024/03/06

眼科に行って「世界緑内障週間」のポスターがあるのに気づきました。
「世界緑内障週間」は2008年から始まり、3月の上旬の一週間、世界中で様々なイベントや啓蒙活動が行われるのだそうです。
日本では「ライトアップinグリーン運動」が2015年から全国の公共施設や診療所、病院などで行われているようです。
わたしは緑内障患者でありながら、全く知りませんでした。
エレベーターを降りてすぐのところに、グリーンの明かりをつけ、ポスターが展示してあったので気づいたのです。
新潟では下記の施設でライトアップが行われるようです。

2017年のポスターに全国のライトアップの写真が載っていました。

東京の公共施設では、今のところ、鉄鋼ビル(地下フロア)と渋谷セルリアンタワー、渋谷ヒカリエで行うようです。
東京都庁でグリーンライトアップをしているらしいので、見てみたら、アララ、「東京都知事選挙の投票用紙の色にちなんで緑色にライトアップ」しているそうですwww。
緑内障に40歳以上で20人に1人、60歳以上で10人に1人、80歳以上で6人に1人がなっています。
年を取ってから見えないと、転倒しやすくなりますから、目は大事です。
緑内障の怖いところは、見えないところを見える目で補ってしまうところです。
気づいたら、視野が欠けていた、なんてことがありますから、たまに片目で見てみるといいでしょう。
ネットでもチェックできるので、「緑内障チェック」とかで検索してみてください。
(検索が面倒な人は ココ(緑内障セルフチェック)をクリックしてみてね)
<参考>
世界緑内障週間 日本版
World Glaucoma Week 世界版
仕事で頑張る若い女性のお話(文庫本) ― 2024/01/13
原発性アルドステロン症の診察で内分泌科に行ってきました。
年末、食べ過ぎたため、1~2㎏太り、中性脂肪が増えてしまい、主治医がめちゃ怖かったですww。
12月に健康診断をしたのですが、腎臓の機能を表すeGFRの値が若干低く、軽度の腎機能障害があるかもと指摘されていたので、そのことを言うと、今飲んでいる薬でそういうことが起るのだそうです。
薬を減らすとeGFRの値は高くなるけど、それでは血圧が上がってしまうので、仕方ないそうです。
知りませんでしたわ。
原発性アルドステロン症の方で腎臓の機能低下がある方、そういうことだそうですので、ご参考までに。

『ユリイカの宝箱 アートの島と秘密の鍵』 一色さゆり
桜野優彩は家の都合で高校を卒業してから画材店に就職した。しかし、画材店は半年前に店じまいをしてしまう。絶望感に襲われた優彩は、友人から仕事の誘いはあったが、その仕事は自分には無理なんじゃないか、本当に自分のやりたいことなのか考え始め、袋小路にはまってしまう。
そんな頃、梅村トラベルという見知らぬ旅行会社からアートの旅への招待状が届く。担当者の志比桐子に問い合わせてみると、新しくアートの旅行を企画する予定で、モニターとして参加し、サービスの感想や改善点についてのアンケートに答えるだけで、旅費のほとんどを負担してくれるのだとか。優彩は思い切って参加することにする。
行き先は「現代アートの聖地」、瀬戸内海に浮かぶ直島。
旅の終わりに優彩は桐子から一緒に働らかないかと誘われる。それだけでも驚きなのに、優彩と桐子は優彩が小学校の頃に会ったことがあるというのだ。
優彩は梅村トラベルで働くことにするが、桐子のことは思い出せない。
一方、桐子と巡るアートの旅は、人生に迷う人に寄り添い、前へ進もうと優しく誘ってくれるものだった。
一色さんは原田マハさんとは違った角度からアートを描いています。
この本では、アートは難しく考えることはない、自分自身と向き合うことだと教えてくれます。
アートは優彩に「自分の可能性を削っていたのは、他でもない自分自身」であり、「壁だと思い込んでいた境は、じつは、つぎの世界への入り口かもしれないのだ」と気づかせてくれました。
アートに関する印象に残った言葉をいくつか書いておきます。
「アート鑑賞って、基本的に誰にとっても、ユリイカの連続だと思うんです」
(注:「ユリイカ」とはギリシャ語の『わかった』)
「民藝では、美しいものは特別な人だけが生みだすものではなく、無名の職人の手仕事にも宿っているという考えがある」
「アートは決して、日常とかけ離れたものじゃない」
「アートって、自分の人生を見つめ直すきっかけをくれるから。道に迷ったときに光を照らしてくれる存在」
ちなみに彼女たちがお客様と訪ねた美術館は、直島の地中美術館、京都の河合寅次郎記念館、安曇野の碌山美術館、佐倉のDIC川村美術館です。
私は地中美術館とDIC川村美術館に行ったことがあります。どちらもお勧めです。
実はとても碌山美術館に行きたくなり、電車の時刻表を見たり、松本のホテルを探したりして、旅行日程を作ってしまいました。暖かくなったら、一泊二日の予定で行ってきますわ。
是非桐子たちとアートの旅へ行ってください。
『上毛化学工業メロン課』 奥乃桜子
瓜原はるのは上司、坂上の命を受け、『上毛高分子化学工業株式会社 赤城第二工場』に異動になる。工場は見渡す限り荒れた畑の中にある物置みたいな二つのプレハブ小屋で、入り口に『メロン課』と書いてある。まさかここ?なんとそこは問題社員を集めた「追い出し部屋」だったのだ。しかし、社長賞をとった、はるのの憧れの先輩で天才研究員と言われた南がいるはず。だが、南はパワハラ上司に逆らい左遷され、今や酒浸りだという。彼らは三年以内にメロンを収穫しないと首だと言い渡される。はるのはなんとかしてみんなをやる気にさせ、メロンを栽培しようとするが、前途多難。
なんとも情けない南と何があっても挫けない、前向きなはるのとの対比が面白かったです。パワハラ上司、室谷、最悪。会社の権力争いっていうものは…溜息。
できすぎ感はありますが、お仕事の本としては面白いですよ。
メロンは栽培がとっても難しいんですって。知りませんでした。
メロン農家さん、いつもありがとうございます。もう少し価格が下がれば、もっと食べますけどww。
『わたし定時で帰ります。3 仁義なき賃上げ闘争編』
定時帰りをモットーとする東山結衣は残業をしたがる若い部下、本間に悩まされていた。二週間前に仙台支店が炎上し、それを鎮めるために結衣の婚約者である種田晃太郎と甘露寺勝が仙台に行き、彼らの代わりとして仙台支社から来たのが平のディレクターの本間とサブマネージャの塩野。会社から残業削減指令が出ているにもかかわらず、本間と塩野谷は残業は仙台では当たり前だという。それでは収まらないのが結衣。本間から残業代がないと生活が苦しいという話を聞き、仙台支所の実態を探っていくと、思ってもいなかった事実が発覚する。定時帰りを死守するために、給料アップを目指し、結衣は人事評価制度の改革を提案するが…。
一方、結衣と晃太郎の結婚は仙台支社の炎上が収まらず、棚上げとなる。
はたして晃太郎との結婚はどうなるのか。
いろいろと問題山積のネットヒーローズ株式会社です。といってもこの会社だけの話ではないですよね。
生活残業や創業メンバーと中途採用の扱い、世代間の給与格差などの問題がわかりやすく書かれた作品です。
出世する気になった結衣がどこまでやるのか、楽しみです。
簡単に読める、面白い本ですので、お暇な時にどうぞ手に取ってみてください。
花房観音 『シニカケ日記』 ― 2023/12/15
花房観音さんのことは前の職場の人にお勧めの本を聞いた時に知りました。
試しに読んでみてびっくり。あまり人に勧めるような本ではないなと思いました。
今、男性が女性に勧めたらセクハラになるのかな?
この本はどこかのネットの書評に載っていたので、読んでみました。

花房さんは五十一歳の時に死にかけました。
あまり身体の調子がよくないけど、更年期だと思って放っておいたら、ある日、バスの中で気分が悪くなります。
急いで次のバス亭で降りたら動けなくなり、乗車する客を整理する係の人が救急車を呼んでくれ、無事病院に運ばれました。
心不全だったそうです。
転んでもただでは起きない人で、自分の経験を「51歳緊急入院の乱」と名づけて幻冬舎Plusに連載したのを基に書いたのが、この『シニカケ日記』です。
40歳以降の女性は身体の調子があまりよくなくても、仕事や育児などで忙しく、病院にも行かず、更年期だわなんて思って我慢していますよね。
私も職場の健康診断や首の手術で入院した時に、血圧が高いと言われても、家で測るとそうでもないからと放っておきました。
体調はマジにずっと悪かったです。でも首の手術のせいだと思っていました。
後に原発性アルドステロン症を発見していただき、ありがたかったです。
そのままにしておいたら、心筋梗塞や脳出血などを起こしていたかも…。
何事にも運、不運があるんだなと思います。
みなさん、体調がよくない状態が続いたら、面倒でも病院に行って調べてもらいましょう。不調の原因が見つかるかもしれませんから。
花房さんも言っています。
「「なんかしんどいなぁ」
言うてる場合ちがいますよ。
今すぐ病院行ったほうがいいですよ」
「今、気づいた不調は
きっとずっと前からはじまってる」
私はいつ死んでもいいからとか言っていても、コロリと死ねたらいいのですが、そうでないことが多いです。
「限られた人生。
自分をいじめるのは
もうや~めた」
花房さんが言っているように、やめましょうよ。
救急車で運ばれた時のことやら、入院した時のことなど、参考になることがあると思います。
私は健康だから関係ないわなどと思わないで、いつシニカケるかわかりませんから、その時に冷静に対処できるように、備えておくために、読んでもいい本です。
本を買ってくれと花房さんが言っています。
(私は図書館で借りてしまいましたがwww)
参考になる本ということで、次の本を紹介しているので、ここでも紹介しておきます。
後で私も読んでみようと思います。
村井理子 『更年期障害だと思ってたら重病だった話』 中央公論新社
村井理子 『兄の終い』 CCCメディアハウス
門賀美央子 『死に方がわからない』 双葉社
<今日のわんこ>
弟がにわとりの奥さんと遊びました。

後ろの汚いものは気にしないでください。
奥さんはお高いだけあり、まだ音が出ます。このシリーズ、他のも欲しいのですが、どこのメーカーのかわかりません。

弟の歯をものともせず、とても丈夫です。

こうやってハウスに持っていくのが困ります。
こういう時はおやつ作戦です。
おやつを出す音が聞えると、奥さんを置いて出てきます。

鳥のささみの燻製を置いて、マテをします。

燻製の後はチュール。寒くなり水をあまり飲まないので、チュールで水分補給です。
わんこたちはチュールが大好きです。
なんのアレルギー? ― 2023/11/09

イチョウの木が色づいてきています。
来週からいよいよ寒くなってくるようですね。
今まで暑すぎたので、なんか嬉しくなります、笑。
公園に行くようになってから目が赤くなることに気づき、眼科医にアレルギー性結膜炎だと言われたので、マルチアレルゲン検査をしてもらいました。
ところが、36項目がすべてクラス0、すなわちアレルギーなし。
心配していた犬、猫アレルギーがないのはいいのですが、イネ科植物花粉(五種類)、雑草花粉(五種類)にもアレルギーがないのです。
おかしいわぁ。
公園の草以外に目が赤くなる原因がないのですが。
医師によると、アレルゲンを全部調べているわけではないし、アレルゲンがはっきりとわかる人の方が少ないんですって。
食物アレルギーが一番危ないのだそうです。
私もたまに口の中に水疱らしきものができることがありますから、食物アレルギーもありそうですが、自分で何を食べたのか思い出せないですわ(恥)。
医師はアレルギーの専門医ではないので、新橋にあるアレルギーの専門病院を教えてくれましたが、私の場合、目が赤くなって、たまに痒いのと、鼻が軽くグズグズするぐらいなので、専門医にはまだかからなくていいと思います。
公園に行くときには事前に抗アレルギー薬(ビラノア錠)を飲んでいくといいと言われ、薬を処方してくれました。
目薬のアレジオンと一緒に手元に置いて、適時使用しようと思います。
アレルゲンがわからなくて、なんかスッキリとしませんねぇ。
はっきりとわかっているのは造影剤のアレルギーぐらいです。
これは命に関わるので、何かあった時にわかるようにしておこうと思いますけど。
<今日のもらい物>

緑色のものは何だと思います。「ハヤトウリ」って言うんですって。
この前キウイをいただいた方からもらいました。
家の庭で育てているのだそうです。
ネットで食べ方を調べると、ハヤトウリの皮を剥いて細く切って、唐辛子と一緒にめんつゆにつけおきしてから食べると美味しいんだとか。
早速やってみますわ。
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