ラーシュ・ケプレル 『鏡の男』2024/03/05

スウェーデン・ミステリ。
ヨーナ・リンナ・シリーズの八作目だと知らずに買って、読んでしまいました。
読み進んでいくうちに、もう読むのを止めようとまで考えました。でも、頑張って最後まで読みましたけど。
こんなにも残酷で、暴力的で、気持ちの悪いミステリは今まで読んだことありません(たぶん)。


天文台公園で若い女性の死体が見つかる。
彼女はジャングルジムで、まるで処刑されたように首を吊られていた。
現場に駆けつけたスウェーデン国家警察国家犯罪捜査部捜査官のヨーナ・リンナは遺体の顔を見て驚く。
それは五年前に何物かに誘拐され、行方不明になっているヤンヌ・リンドだった。

遊び場に向いている監視カメラはないが、現場に向かって歩いていたり、立ち去ったりする人の姿は確認できた。
カメラに映っていた目撃者は、黒いラブラドールを散歩させている男、マルティン。彼は五年前に娘を事故で亡くして以来、精神を病んでいるという。
マルティンは被害者の写真を見て、殺したのは自分だと言ったのにもかかわらず、その後になにも思い出せないという。

ヨーナは催眠術を試みる。

マルティンの妻のパメラは犯人から脅迫を受け、養子に迎えようとしていたミアという少女が誘拐される。

はたしてヨーナはミアを見つけ出せるのか…。

ここまで読んでもどこにも気味悪いところはないと思ったあなた、それは間違いです。ここには書きませんが、本の中に出てくる誘拐された少女はものすごく酷い扱いをされていて、絶対に読むと目を覆いたくなりますよ。
このシリーズは女性たちが酷い目に遭うというのが定番なのですか?

この本だけではヨーナってどんな人なのかわかりません。
何か事件に関わり、酷い目にあって、精神が病みそうになったらしいということはわかります。
最後に出てくるサーガという女性とヨーナの関係はなんなんでしょう。
他の本の紹介文を読むと、捜査のパートナーみたいですね。
彼女、精神的におかしくなって、精神科病棟に隔離でもされているのかしら?
そうそう、最後のヨーナのターミネーター的活躍もお約束なの?
不死身かwww。
エログロが好きな方、どうぞお読み下さい。面白いみたいですよ。
(こんなところにこういう場面いるか、ということがあります、笑)

気になったのが、ヨーナの目の色のことは警察関係者の間で有名なのでしょうか?
「あなたの目の色について、みんなの話していることはほんとなんですね」と鑑識の女性がヨーナに言います。
「氷を思わせるヨーナの灰色の目」って書いてありますけど、何か目にあるのでしょうか。

なんだかわかりませんが、わたし、四作目の『砂男』をkindleで買っています。
本の説明にヨーナ・リンナ・シリーズの何作目とか書いていない、もしくは、わたしが見ていないから、買ってしまったのかな?
どうしましょ。読むのがいっぱいあるから、置いておきましょうか、笑。