堂場瞬一 『夢の終幕 ボーダーズ2』2024/05/06

ボーダーズ・シリーズの二作目。


前回は警視庁SCU(特殊事件対策班)の八神佑が主人公でしたが、今回は一番の若手、最上功太が主人公です。
SCUは「どこが担当するかはっきりしないような事件を扱う警視総監直轄の特殊な部署」です。
なんと使える車が二台とバイク一台。
指揮車のトヨタ・ランドクルーザー(510万~)と移動用のルノー・メガーヌRS(599万~)、そしてバイク、KTMアドベンチャーR(157.5万~)。
車のことを知らないので何とも言えませんが、普通よりも少し高いお値段でしょうか?

最上が中央道でKTMを走らせてから一服していると、八神佑から電話が来る。
『フリーク・アウト・シアター(FOT)』という人気のエモ・ポップ・バンドのメンバー四人と運転手、マネージャーの六人が、長野でライブがあり、東京に戻る予定だったのが、帰って来ていないという。
バンドメンバーの車は八王子インターで降りてから、行方不明になっていた。
最上は新宿にある彼らの事務所の『アフターマス』で八神たちと合流することになる。

実は最上は工業高校の時にバンドでギターを弾いていたが、実習中に工作機械に巻き込まれて左手の薬指を骨折してしまい、プロになってステージに立つという夢を諦めていた。
そんなことから彼が主導を取ることになる。

FOTに関する情報を収集していくが、明確な手がかりは見つからない。
そんな時に、青梅市の梅郷の林道でバンドのマネージャーが遺体で発見される。
殺人事件の方は捜査一課が捜査し、SCUはバンドメンバーの捜索を引き続き行うことになる。
そこに運転手が現れ、保護される。
バンドメンバーと一緒に小屋に監禁されていたという。

行方不明なっていたバンドメンバーが見つかり、デビュー前にバンドを辞めさせられていた村上という男が捜査線上にあがる。
しかし、バイクで大阪へ行ったという村上はが山梨県の林道で遺体となって発見される。
SCUはここで引き上げることになる。

次にSCUは結城が個人的に相談を受けたという代議士の関係者の脅迫事件を担当することになるが…。

なんかSCUって中途半端な感じがしますね。
そういう役割だということはわかっていても、八神ではないですが、物足りなく感じます。
なんにも関係なさそうな事件が最後に繋がっていって、エンディングを迎えるというのが、このシリーズのパターンのようですね。
そうそう、合間に美味しそうなご飯が出てきて、どこのお店か探したくなりました。新橋にあるサンドイッチのお店はどこかしら。
カレーは刑事に取って、飲み物みたいなものねww。
前に読んだ堂場さんの本では食べ物がそんなに気にならなかったのだけど、「検証捜査」シリーズやこのシリーズでは色々とお店が出てきて、捜査同様(以上かも・笑)に気になります。

最後にまた結城さんが…。彼は本当に謎です。
最上君がギターを弾く日を楽しみにしています。
その場面を是非このシリーズ中に書いて下さいね。

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