ニタ・プローズ 『メイドの推理とミステリー作家の殺人』 ― 2026/01/08
『メイドの秘密とホテルの死体』から四年後のお話です。

モーリーはいまや五つ星ホテル<リージェンシー・グランド・ホテル>のメイド主任となり、メイド研修生のリリー・フィンチに仕事を教えている。
世界的に名を知られるベストセラー作家、J・D・グリムソープが、改修されたばかりの<グランド・ティールーム>で重大発表を行うことになる。
モーリーは支配人のミスター・スノーから采配を任された。
ところがグリムソープがスピーチを始めた、その時に、彼は急に倒れて絶命してしまう。
因縁の女刑事スタークが再度現れる。
どうもスピーチ前に飲んだお茶に毒が仕込まれていたようで、お茶を供したリリーが疑われる。
「責められるのはいつもメイド」であることを知るモーリーは、リリーのために事件を解決しようと思う。
実はモーリーはグリムソープのことを知っていた。
おばあちゃんが彼の屋敷でメイドとして働いていたのだ。
あれから四年が経ち、モーリーの成長には目覚ましいものがあります。
恋人のファン・マヌエルと一緒に暮らし、アンジェラという友だちもでき、後輩を指導し、スタークにも互角に太刀打ちできるようにまでなっています。
まあ、たまに変なことを口走ってしまいますがご愛敬です。
今回の目玉は、現在とモーリーとフローラおばあちゃんの過去が交互に描かれているところです。
つくづく思うのは、おばあちゃんは本当にいい人だなぁということです。
最後までモーリーを信じてくれているんですもの。
彼女はモーリーに「希望の光を灯す方法を見つけてくれた」人です。
おばあちゃんの言葉がモーリーの生きるよすがになっています。
例えば、「一歩ずつ踏みだす。それがこの世でどこへ行くにもたどり着くための唯一の方法」。「表紙で本を判断してはいけません」などなど。
やっとスタークがモーリーの良さに気づくところがいいですね。
今回はメキシコに行っていて活躍できませんでしたが、彼氏のファンとちょっと危ない友人のアンジェラ、これからモーリーの片腕になりそうなリリー、そして刑事のスターク。この四人と他のホテルの面々がそろえば、怖い物なしですねww。
最後にミスター・ブレストンの言葉を載せておきます。
「孤独と虚しさ、その穴を埋めるために溜め込む。恐ろしい病だが簡単な治療法がある」(中略)「思いやり。辛抱強い耳。暖かい腕。(中略)」
またモーリーに会えて、とっても嬉しいです。
もっと嬉しいことに、昨年の四月に三作目『The Maid's Secret』が刊行されていたようです。
あらすじを見てみると、アラ、モーリーは昇進し、私生活でもいいことが起こったようです。その上、おばあちゃんが残した物が…。
おばあちゃんには隠されたことが沢山ありそうです。
翻訳される前に読みたいけれど、円安のためペーパーバッグでも高いのよ。
翻訳を待つしかないかしら…。
そうそう、おばあちゃんがクッションに刺繍した言葉はいろいろな説がありますが、「二ーバーの祈り(The Serenity Prayer)」と言って、アメリカの神学者、ラインホルド・ニーバーが作ったものと言われています。
「God, grant me the serenity
to accept the things I cannot change,
courage to change the things I can,
and wisdom to distinguish the one from the other.」
単語が少し違っているものやもっと長いものもあるので、本を見ないとどれなのかわかりませんが、一応載せておきます。
コメント
_ ろき ― 2026/01/09 04時13分59秒
_ coco ― 2026/01/09 07時13分40秒
ろきさん、今年もよろしくお願いします。
アサブロ、もうダメかも。少しはマシになったけど、それでも時間がかかります。ストレスだわ〜。ろきさんが来てくれるから、ろきさんのブログのアップがわかったけど、これからはマメに見に行きますね。
モーリーの人生がいい方向に向かっていて、読んでいてもほっこりします。
フローラおばあちゃんみたいな人がどの家庭にもいると、世界中の子供たちが幸せになるんですがね。
アサブロ、もうダメかも。少しはマシになったけど、それでも時間がかかります。ストレスだわ〜。ろきさんが来てくれるから、ろきさんのブログのアップがわかったけど、これからはマメに見に行きますね。
モーリーの人生がいい方向に向かっていて、読んでいてもほっこりします。
フローラおばあちゃんみたいな人がどの家庭にもいると、世界中の子供たちが幸せになるんですがね。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://coco.asablo.jp/blog/2026/01/08/9829162/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
モーリーは立派にメイド主任の役目をはたしていてすごいですよね。私にはできないわ。
おばあちゃんの存在が良かったですね、一生の支えになりそう。
辛い立場にいる小さい子全員にこういう人がついていれば良いんですが。