パトリシア・コーンウェル 『烙印』2019/03/30



毎年1回12月に発売される「検屍官シリーズ」の最新作。
いつからかわかりませんが、読むたびにがっかりします。
買うのを止めればいいのに、がっかりしたのを忘れてまた買って読んでしまいます。
今回も検屍局長のケイが検屍をする場面はなかなか始まりません。
検屍の場面が好きなんですけどねぇ。

気の合わない妹がボストンに来るという日、夫との夕食に急いでいたケイにマリーノから連絡がきました。
何者かが警察に電話をし、ケイが人前で大喧嘩をしていると言っていたというのです。
最近、変なメールが届いていました。
そいつが電話をしたのか?何かが起こりそうな予感。
夫との食事の最中に呼び出しが・・・。
チャールズ川沿いに女性の死体が見つかったというのです。
その日、偶然2回、出会った女性ではと思いながらマリーノと共に現地へ行くケイ。
死体は雷にでも打たれたかのような状態でした。

この頃、検屍よりもケイと彼女の周りの人々との関係に重きが置かれているのですね。
このシリーズの面白さはそういうものではないのですが。
ケイの人間関係のゴタゴタとか心配事なんかに興味はないですわ。
そろそろこのシリーズも終わりにしてもいいようです。
邪悪なあの女も悪いことはもうできなさそうですもの。

「検屍官シリーズ」は初期のものが面白いのでおすすめです。
それにしてもいつからこんなになってしまったのかしら?