M・W・クレイヴン 『キュレーターの殺人』2022/09/20

ワシントン・ポー・シリーズの三作目。


ワシントン・ポーはクリスマスが心底嫌いだ。
それなのにクリスマス・イブの日、友人でもあり同僚でもあるマチルダ・”ティリー”・ブラッドショーに、直属の上司であるステファニー・フリンのベビーシャワーに連れてこられる。
そこに呼び出しが…。

クリスマス・イブの日、カーライルのジョン・ブル運輸の管理事務所で、シークレットサンタのプレゼントのマグカップから指が二本出てきた。
マグカップの側面には”#BSC6"と書かれていた。

クリスマス当日、聖ルカ教会で、洗礼盤の中央に切断された指が二本置かれていた。
賛美歌ボードにA4サイズの紙が一枚はさんであり、紙には”#BSC6"の文字が書かれていた。

ボクシングデーには、ホワイトヘイヴンにある<フィスキンズ・フード・ホール>のデリカテッセンのカウンターの真ん中に二本の指が置かれていた。
”#BSC6"と書かれたA4の紙がプラスチックの値札に折り込まれており、店の防犯カメラに殺人犯の姿が写っていた。

ポーは検死をエステル・ドイルに依頼する。
エステルによると指は三人の被害者、女性二人と男子一人、から切断されたもので、二本の指のうち一本は生前に、別の一本は死後に切断されていて、それぞれ切断方法が異なるという。

犯人は三つの犯行現場すべてにもぐり込んでいた。
三人の被害者の遺体が次々と見つかり、身元が明らかになっていくが、三人の共通点はなかなか見つからない。

一人の被害者の自宅付近の現場検証をしているときに、ポーはひらめく。
新しい手がかりが得られたと思われたが…。

ポーの推理が冴えますが、一つ解けたかと思うと、次と、息つく暇もないくらいに謎が次々と出てきます。
そして最後に明かされる真実が恐ろしかったです。
気色の悪いことが出てきますので、そういうのが嫌いな人は読まない方がいいかも。
ポーとティリーのコンビは安定してきました。
ティリーのすっとぼけたような常識のなさがなくなってきて、普通の人になってきつつあるのが残念ですけどww。

本の中に出てくるオンラインのチャレンジ型殺人ゲームというのが気になりました。2015年頃ロシアで、2017年頃にはアメリカで流行したようです。
日本ではそれほどマスコミでは取り上げられていなかったようですが、実際はどうなのでしょうね。

ワシントン・ポー・シリーズは後二冊、『Dead Ground』と『The Botanist』が出版されているようで、翻訳が待たれます。
オススメのシリーズですので、まだ読んでいない方は一作目の『ストーンサークルの殺人』から読んでみてください。

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