兄犬、生後1ヶ月の頃 ― 2022/09/01
いらない物を捨てようと思って整理していると、ペットショップから貰った兄犬の生後一ヶ月の写真が見つかりました。

この写真はブログにも載せてあります。
6月12日がお誕生日ですから、一ヶ月ちょっとの頃です。
今はどうかわかりませんが、ペットショップに生まれて間もないのに連れてこられたのですね。

同じ日に撮った写真です。

これはショップの中で撮ったみたいです。
毛が今よりも濃く見えます。

約三ヶ月後にわが家に来た頃の兄犬です。
大分変わっています。

10歳になった今日の兄犬です。
幼い頃の面影がありますね。
弟はブリーダーさんの家で生後三ヶ月まで母親と兄弟と一緒に育ちました。

(生後三ヶ月なのに、ふてぶてしい顔をしていますww)
そのため他の犬は平気です。寄って行くと、相手の犬が嫌がりますが、笑。
兄は生後一ヶ月でペットショップに連れてこられたので、他の犬が苦手で、よく吠えます。
犬を飼おうと思ったら、ペットショップよりもブリーダーの所で育った犬の方がいいと思います。
あ、それから、仔犬の時から元気のいい犬(または落ち着きがないというww)はうちの兄犬みたいになっちゃうので、気をつけてください。
夫が元気な犬がいいと言って選んだのが、兄犬です。
弟は抱くと私にしがみついて離れなかったので、選んだのですが…。
手がかからない、大人しい犬がいいと思ったら、仔犬の時から落ち着いている犬がいいと思いますよw。
それにしても犬はすぐに大きくなっちゃいますねぇ。
逸木裕 『風を彩る怪物』 ― 2022/09/02
題名を見ると、ホラーかと思うかもしれませんが、全く違います。
オルガンに魅せられた人たちの物語です。

プロのフルーティストを目指し音大を受験し、失敗した名波陽菜は、姉の暮らす自然豊かな奥瀬見でしばらく過ごすことにする。
陽菜は出場したコンテストで、自分より遙かに個性も才能もある者たちの存在に気づき、打ちひしがれ、それ以来フルートを吹いていると唇や手が震え、まともに演奏できなくなっていた。
十歳上の姉、亜希は二年前に突然奥瀬見に引っ越し、カフェをやっている。
ホルンを吹く亜希は室内楽をやっていて、フルートの人が転勤でいなくなったので、陽菜を呼んだのだ。
カフェの手伝いをしている時に、「音」が聞こえて来た。
音を辿っていくと、そこにオルガン工房があった。
陽菜の耳の良さを知ったオルガン制作者の芦原幹は陽菜に<奥瀬見アイリスホール>から発注されたオルガン製作を手伝ってくれないかと頼む。
しかし幹の娘の朋子は、頑なに陽菜を拒む。
二人は衝突を繰り返す。
そんな中、思わぬ訃報が…。
果たしてオルガンは完成するのか。
オルガンとはパイプオルガンのことです。
日本ではあまり馴染みのないパイプオルガンですが、ヨーロッパではたいていの教会にパイプオルガンがあります。
信徒でなくても、教会でコンサートが行われることがあり、パイプオルガンを聞くことができます。
もう何十年も前に訪れたベルギーで、たまたま入った教会でパイプオルガンの練習に遭遇したことがあります。ヨーロッパでは日常的にオルガンが聞けるのかもしれませんね。
私はオルガンをコンサートホールや教会でしか聞いたことがなく、オルガンの音を自然の中の音と結びつけて考えたことがないので、オルガンの音が自然の音を模すということに驚きました。
とても厚い本ですが、余すことなくオルガンの魅力が書かれた、フルーティストとオルガンビルダーを目指す少女たちの成長譚です。
オススメです。
アガサ・クリスティ 『スタイルズ荘の怪事件』&『ゴルフ場殺人事件』 ― 2022/09/04
私、アガサ・クリスィの作品をまともに読んだことがありません。
有名なものは読んだと思います。でも、それほど面白いと思わなかったのか、続けて読まなかったのです。
この頃読むミステリー作品でクリスティが取り上げられているので、読んでみることにしました。
ミス・マープル・シリーズはドラマで見たので、ポアロ・シリーズを読むことにしました。(ポアロはPrime Videoでは無料で観られないのです)
まず、ポアロとはどんな人なのか、本の中から抜粋して書いてみます。
エルキュール・ポアロはベルギー警察の元刑事で、イギリスに亡命しました。
刑事時代は抜群の勘のよさを発揮して、当時の難事件を次々と解決して名をあげました。
背丈は五フィート四インチ(162㎝ぐらい)そこそこの小男で、物腰は堂々としており、頭の形は卵のようで、いつも小首をかしげており、興奮すると目が緑色に輝き、口髭は軍人風にぴんとはねあがっています。
置物の位置がずれていたり、埃がたまっていたり、服装が乱れているのは彼にとっては拷問と同じで、直さずにはおられないようです。
”秩序だて”と”体系ずけ”が彼の神で、具体的な証拠にはさほどに重きを置かず、本当の仕事は小さな灰色の脳細胞ですると言っています。
ポアロの相棒というべきヘイスティングズは、ロイド保険協会に勤めた後、第一次世界大戦に参加し、傷病兵となります。
ポアロがイギリスに来てからの最初の友人らしいのですが、友人になったきっかけは書かれていません。
ヘイスティングズは一応英国紳士らしいのですが、女性に対してロマンがあるようで、美人に弱く、惚れっぽく、勘違いが多いです。
推理力はそなわっていないようで、ポアロの側にいるだけで、何の役にもたっていないですわww。

まず最初はポアロが登場する一番最初の作品『スタイルズ荘の怪事件(The Mys-
terious Affair at Styles)』を読みました。
一ヶ月の疾病休暇をあたえられたヘイスティングズはたまたま友人のジョン・カヴェンディッシュと再会し、子どものころに泊めてもらったことのあるスタイルズ荘で休暇をすごしたらどうかと誘われる。
喜んで行ってみると、20歳年下の男と再婚したジョンの義母エミリーが急死する。二人の医師たちは検視解剖が必要だと言う。
ヘイスティングズはジョンに、ポアロにこの事件の捜査を依頼するように勧める。
私の”灰色の脳細胞”がポンコツだからか、ヘイスティングズ同様、全くポアロが何を考えているのかわかりませんでしたし、犯人もわかりませんでした(恥)。

原題は『The Murder on the Links』。なのに何故『ゴルフ場殺人事件』なのか?死体がゴルフ場予定地にあったから付けただけなのでしょうね。
この事件当時、ヘイスティングズはポアロといっしょにロンドンに住んでいたようです。
ある日、ポアロのもとに南米国の大富豪ポール・ルノーから手紙が来る。
そこには命が危険にさらされているので、助けに来て欲しいと書いてあった。
ポアロとヘイスティングズは早速ルノーの住むフランスのジュヌヴィエーヴ荘へと赴く。
駅に着いても迎えの車はなく、タクシーでジュヌヴィエーヴ荘まで行くと、警察がいて、ルノーが今朝殺されたと告げられる。
ポアロはパリ警察のジロー刑事と協力しあって調査をすることになるが、ジローはポアロに対してライバル意識バリバリで、非協力的だった。
これまた私には全く犯人の予想ができなかったです、笑。犯人は意外な人でした。
ヘイスティングズは相変わらず役立たずでしたが、結婚相手を見つけたようです。
ポアロは恋のキューピット役もするんですね。
二作品を読んで、予想とは違い、ポアロが意外とお茶目なおじさん(おじいさんなのかな?)でした。
ポアロ物はトリックとか犯人を推測するよりも(してもわかんないので、笑)、ポアロが突発的に何をして何を話すのかとかヘイスティングズとの会話とかを楽しんで読んでいった方がいいみたいです。
クリスティはポアロを書くことにうんざりしていたそうですが、長篇は33作もあるので、出版された順番で読んでいこうと思います。
<今日のわんこ>

土日になるとパパがいるので、弟は午前中から起きてジッとパパを観察しています。

兄はパパがいてもいなくても、マイペースです。
今日、パパは結婚披露宴でスピーチするので、練習していました。
犬たちは気になってしょうがないみたい。
ママはパパが披露宴でコロナ感染するのではないかと心配しています。
「ママ、心配しすぎですよ」by わんこたち
「アガサ・クリスティ ねじれた家」を観る ― 2022/09/05
クリスティずいている訳ではないのですが、映画を観てから本を読んだので、載せておきます。
最初に小説と映画で変わっているところを大雑把に書いておきます。
小説では主人公のチャールズ・ヘイワードは外交官でソフィアのフィアンセです。
しかし映画では外交官を辞めて、私立探偵になっていて、ソフィアとは別れています。
ロンドン警視庁の副総監である父は映画では何者かに殺害されています。
小説ではレオニデス家の長男はロジャーで次男はフィリップですが、映画では長男、フィリップ、次男、ロジャーというように変わっています。
後はどうぞ映画と本の両方を読んで確かめて下さい。
映画のポスターではイーディス役のグレン・クローズが真ん中にいて主人公のように見えますが違います。重要な役柄ではありますけどね。
右奥のイケメン君が一応主人公です。

私立探偵のチャールズ・ヘイワードのところに、昔カイロで一方的に別れを告げられた元カノのソフィア・デ・ハヴィランドが現れる。
彼女はギリシャ人の大富豪、アリスティド・レオニデスの孫娘で、心臓発作で亡くなったとされている祖父の死が他殺ではないかと疑い、チャールズに調査を依頼しにやって来たのだった。
探偵事務所の経済状態を鑑み、仕方なく依頼を引き受けたチャールズは、ロンドン警視庁に行き、副総監であった父の元同僚を訪ね、捜査状況を訊く。
遺体からはエゼリンが検出されていた。糖尿病だったレオニデスはインスリンを注射していたので、何者かが薬をすり替えた可能性があった。
チャールズはレオニデス家を訪れ、家族から話を訊いていくことにする。
館にはレオニデスの先妻の姉、イーディス、後妻のブレンダ、長男フィリップとその妻マグダと三人の子(ソフィア、ユースティス、ジョセフィン)、次男ロジャーとその妻クレマンシー、家庭教師のローレンス・ブラウン、そしてナニーが暮らしていた。
チャールズは一人一人話を訊いていくが、どの人物も一筋縄ではいかない手強い相手だった。
やがて次の殺人が起る…。
レオニデス一家の誰もが「ねじれた」性格のようですが、映画ではそれほどでもなかったです。「ねじれた」というよりも、エキセントリックな感じと言った方がいいかな…。
意外なことから犯人が判明しちゃうんですけど、まさかこの人が犯人ではないわよね…と思っていた人が犯人で、後味が悪かったです。
動きの少ない映画で、ちょっと退屈なところもありましたが、お屋敷の豪華さを見て楽しんでいると、最後にグレン姐さん、決めてくれます。
オススメという映画ではないですが、クリスティってどんな感じかなと知りたい方、見てもいいかも。
中山七里 『作家刑事 毒島の嘲笑』 ― 2022/09/06
作家でありながら刑事でもあるという、毒島真理のシリーズ第三弾。
彼は週に一回、警視庁の刑事技能指導員として登庁し、それ以外の日は作家家業に勤しんでいるようです。

エー、表紙の絵は誰?雰囲気からして絶対に毒島ではないと思いますが。
中山さんがOK出したということは、彼の中では毒島ってこういう感じなのですかね…?
1.「大いなる」
保守系出版社改新社が放火された。左翼の犯行を疑った警視庁公安一課の淡海奨務は捜査を開始する。
現場で同期の高千穂と話していると、出版関係に詳しいという刑事技能指導員の毒島がやって来る。一見、親しげで温厚そう。淡海は毒島から保守系出版社についてレクチャーを受けるが、なり行き上、毒島と行動を共にすることになってしまう。
その後<急進革マル派>を名乗る組織が犯行声明を出す。
2.「祭のあと」
改新社に放火した犯人は逮捕できたが、彼は<急進革マル派>など知らない、単独犯だと言い張る。
淡海は誰が犯人に左翼思想を植え付けたかを探るために、彼の生活範囲圏内を当たろうとするが、上手い手が浮かばず悩んでいた。
ところが、供述した内容を教えに毒島に会いに行くと、なんと毒島はその場所から招待されていたのだ。
当日、出版社の社員のフリをして淡海は毒島のお供をする。
しかし、そこでも殺人が…。
3.「されど私の人生」
淡海が有楽町で行われている集会に参加中の左翼運動家でプロ市民の鳥居拓也を監視していると、なんと毒島が演説を始める。
それは<鶴民>で働く女性の過労死に関する集会だったが、毒島の興味は過労死ではなく、女性が飛び降り自殺をしたということだった。
しばらくすると、また<鶴民>で働く女性が自殺をした。
淡海は毒島から連絡を受け、現場に向かう。
4.「英雄」
淡海は<急進革マル派>がマスコミ各社のHPに沖縄県名護市キャンプシュワブで抗議行動を実施するという書き込みをしたため、沖縄に出張っていた。
淡海が抗議行動を監視していると、なんとそこに毒島が現れる。次に書くものの取材に来たというのだ。と、そこに火炎瓶が投げられる。
別の日、淡海がキャンプシュワブのゲート前で監視していると、毒島がまた現れる。彼は前回演説をしていた作家・瑞慶覧万平の近況を調べていたという。
機動隊がデモ隊を排除しようとした時、参加者が鉄パイプで作られたプラカードを使用したことをきっかけに、戦闘が始まってしまう。
最終的に機動隊が警杖を使い、鎮圧するが、瑞慶覧万平が首の骨を折られて死んでいた…。
5.「落陽」
淡海が鳥居のマンションを監視していると、またまた毒島が現れる。
近く衆院議員選挙が行われる予定で、プロ市民の鳥居が何らかの行動を起こすのではないかと思われている。淡海がその日に鳥居は秋葉原に行ったと話すと、毒島は何を買ったのか気にする。
公示日に鳥居は九段下の高級レストランで共民党廣瀬賢人候補の選挙参謀梅野と会い、廣瀬候補の街頭演説の日程表を貰っていた。何故敵陣山縣候補のではないかと疑問を持つ毒島。
やがて鳥居のゴミから、鳥居が爆破テロを計画していることがわかる…。
毒島の主義は、犯罪捜査は徹頭徹尾論理的でなければならない。感情は邪魔。興味はあくまでも事件解決。解決しちゃったら、それでお終い。手柄はいらない。欲しけりゃやるよ。
なんか人をおちょくっているような感じですが、怒ったら負けですわね、笑。
今回はそれほど彼の毒舌が生かされていないようで、ちょっと物足りなかったです。
その上、内容が左翼とかテロとかなので、最後のどんでん返しには驚きましたが、前作よりも楽しめなかったです。
初めて毒島シリーズを読む方にはお勧めません。
一作目の『作家刑事毒島』か二作目の『毒島啓治最後の事件』を読んでみてください。
「ヒロシのぼっちキャンプ シーズン1&2」を観る ― 2022/09/07
Prime Videoで面白いものがないかと見ていると、約20年前に「ヒロシです…」でブレイクしたヒロシさんのソロキャンプ動画が目にとまりました。
彼が今はソロキャンパーとして再びブレイクしているということを聞いていたので、どういう感じでキャンプしているのか興味があったので、観てみることにしました。
この番組はBS-TBSで放送されていたのですね。

番組のオープニングではヒロシが愛車のスズキ・ジムニーを運転しています。
ジムニーって軽自動車なのにオフロード四輪駆動車なんですね。凸凹道ではお尻が痛くなるようです。
残念ながらジムニーは番組途中で故障してしまい、シーズン2からお出ましはありません。バイクかレンタカーになってしまいました。
使われている音楽がとてもいいです。配信版なので、オープニングではニック・キングスウェルの曲「Like Sleep」が流れています。
ヒロシの服装は、何故かいつも頭に白手ぬぐい(金髪を隠すためらしい)、Tシャツの上に古着屋で500円ぐらいで買ったネルシャツ、そしてグリップスワニーというメーカーのコットンパンツです。
気に入った美容院に行った時は最後まで白手ぬぐいをしませんでしたが、笑。
寒くなると、ドカジャンと言われている防寒コートを着ています。
焚き火をするので、着る物は基本コットン製みたいです。
化学繊維のダウンなんか着ていると、火が飛んできて、穴があくようなので、これからキャンプする人は気をつけてくださいね。
コットンかウールが良いみたいですよ。
キャンプ地に近付くと、必ず食材を買うために地元のスーパーに行きます。
ヒロシは食事にはこだわりません。
昼食に市販の弁当やそうめんを茹でただけだったり、カップラーメンの時もあります。
夕食もご飯を炊いて、肉を焼くだけとか、レトルトカレーに野菜とか肉、うどんなどを入れたり、鍋にしたりとあまり手をかけません。
シーズン2は少し豪華になりましたが、それでも大したものを作っていません。
本人も言っていますが、地の物に興味がないのです。
とにもかくにも「肉!」。
海に行っても肉を食べますし、富士宮市に行っても焼きそばなんて食べません。
徹底していますね。
キャンプ場に入ると、早速、居場所を探します。
とにかくぼっちになれるところで人工物が見えない、彼の美意識にかなった場所を探します。

シーズン1ではハンモックを使い、シーズン2ではテントを張りました。
ハンモックって寝やすそうですね。蚊帳付きだったり、雨の日はタープを使ったり、寒ければ中に寝袋を入れたりと、便利そうです。
居場所が決まれば、焚き火をするため、薪拾いに出かけます。
キャンプ場で焚き火ができるかどうか、できるなら直火が可能か焚き火台使用かを確かめておかなければなりません。
焚き火台があるなんて知りませんでした(恥)。
ヒロシはキャンプ場に落ちている木切れを拾ったり、焚き火をした後に残されている薪をもらったりします。
意外と沢山落ちているものですね。
薪拾いが終わると、焚き火をするために、木を細い物から太いものまで順番に並べていきます。もちろん木を切って、焚き火しやすい大きさにしていきます。
この頃は直火が出来るところが少ないようです。
着火するには色々なやり方があります。
着火剤を使ったり、麻ひもとファイヤースターターを使ったり、火打ち石と火打ち金、チャークロスを使ったり…。
チャークロスは自分でも作れるようなので、番組内の作り方を観てから挑戦するのもいいかも。
ヒロシの萌えは、焚き火とオイルランタン。
彼が愛用しているランタンはフューアーハンドの276ジンクで、ledランプはスノーピークのたねほおずき。
キャンプをしなくても、ledランプは避難生活をするときに役立ちそうです。
オイルランタンを色々な場所に置いて楽しむヒロシは、アラフィフのおじさんですが微笑ましいです。
見ていて気になったのが、49歳の誕生日にお酒を飲み出したことです。
焼酎をちょっとしか入れていませんが、無理に飲まなくても良いんじゃないですかぁ。
番組の中で心に残った言葉があります。
2つの道のうちから1つを選んだ時に、ヒロシは「自分が正解だと思わないと、やりきれないでしょ」と言ったのです。
誰でも違う道に行けば…と思いがちですが、彼の言うように「正解」だと思えれば、悔いはなくなりますよね。
そういえば、トイレはどうしていたのでしょうか。
人のいない所にいるので、トイレまで遠そうですが。
女性なら一番気になるところですよね。
ぶっちゃけ言っちゃいますけど、見始めはヒロシの話し方や言葉遣い、話す内容が嫌いでした。
ところがシーズン2ぐらいになると、それほど気にならなくなりました。
ヒロシも始めは無理をしていたのでしょうかね。
そう思ったのは番組中に、YouTubeに「ヒロシちゃんねる」があり、登録者数が 100万人を超えたと言っていたので、探して見てからです。
「ヒロシキャンプ」のソロキャンプのものを見たのですが、余計な話はなく、静かにキャンプするヒロシが写っていました。
そうそう、驚いたのが、料理です。
小麦粉を捏ね、ナンのようなものを作っていたんですよ。
こんな手間のかかるものを今までは作っていなかったのに、笑。
まな板まであるではないですか。
話は戻って、「ヒロシのぼっちキャンプ」ではテレビ局の人がいるので、タレントのヒロシとして頑張っていたんですね。
私としてはヒロシちゃんねるの話の少ない、BGMのないソロキャンプの方がいいですわ。(テレビ番組は音楽がいいので、捨てがたいですが)
とにかくどちらも景色が綺麗です。私は特に川の近くのキャンプが好きです。
見ているうちに心地よくなって、ソファで寝てしまうのが玉に瑕ですがwww。
ヒロシが好きでも嫌いでも、どうでもいいので(ゴメン)、綺麗な景色を見たい方にはオススメです。
<今日のおやつ>
「ザッハトルテ ブラン」です。写真が悪いので、あまり美味しそうではないですが。

白いザッハトルテは珍しいので、頼んでみました。
私はこの頃、甘いチョコレートが苦手になってきました。
美味しいのですが、上にかかったチョコが私には甘過ぎました。
朝井まかて 『落花狼藉』&『残り者』 ― 2022/09/09

傾城屋西田屋の女将の花伃は、幼い頃親に捨てられ、西田屋の主である現在の夫、甚右衛門に拾われ、遊女としてではなく、娘分として育てられた。
幼い頃は乱暴者の鬼花伃として恐れられ、誰も嫁にもらってはくれず、甚右衛門が妻とした。
甚右衛門は吉原を「売色御免」の町にするために奔走していた。
やがてその願いは認められ、甚右衛門が町の総名主となり、吉原は作られる。
しかし次々と難題が…。
遊女たちの色恋沙汰、陰で客を取る歌舞伎の踊り子や湯女の存在、二度の大きな火災、幕府からの土地引き渡しと吉原移転…。
花伃は夫を支えようとするが…。
吉原が誕生してから花伃が亡くなるまでの吉原の悲喜こもごもと共に、武士の時代から商人の時代に移る様子も描かれています。

徳川家に江戸城明け渡しが命じられ、明日が引き渡しという時、大奥の女たちに天璋院から退去命令が出される。
呉服之間に奉公するりつは御針の始末のことが気にかかり、戻ってしまう。
そこに天璋院の猫「サト姫」を探しているという御膳所の御仲居、お蛸が現れる。
お蛸と一緒に猫を探すうちに、長持に隠れていた御三之間のちかを見つける。
ちかは天璋院は必ず城に戻ってくると思って隠れていたのだ。
手柄欲しさに、ちかも猫探しに参加する。
やっとサト姫を捕まえたが、籠に入れた方がいいということで、三人は籠を求めて天璋院の部屋に行く。
するとそこに天璋院に仕える御中臈のふきと静寛院宮付の呉服之間に勤めるもみぢがいた。
行きがかり上、りつともみぢは腕競べをすることになる。
やがて女達五人は江戸城引き渡しを秘かに見届けてから、退去することにする。
急に会社が潰れましたから、あなたがたは好きにしてくださいなどと言われたら、どうしたらいいのか困りますよね。
読みながら大奥に勤めていた女性たちが、その後どういう人生を歩んでいったのかに思いをはせました。
江戸時代の初期と終焉のお話です。
それぞれに関わる女たちがどういう思いでいたのかを考えさせられました。
興味のある方は読んでみて下さい。
映画「ディア・エヴァン・ハンセン」を観る ― 2022/09/10
ミュージカルの「ディア・エヴァン・ハンセン」が映画になりました。
主演がミュージカルでも主人公を演じたベン・プラット。
2014年21歳の時からエヴァン・ハンセンを演じてきて、映画では28歳になります。
ベンの演技が悪いというわけではありませんが、10代の初々しい新人を主人公にしてもよかったんじゃないかなと思いました。

17歳のエヴァン・ハンセンは社交不安障害を患っており、セラピーに通っていました。
夏休みに州立公園で自然保護官の見習いをしていた時に木から落ちて腕を骨折したエヴァンでしたが、彼のギプスにサインをしてくれる友だちさえいません。
しかし何を血迷ったのか、友だちでもないのに、コナー・マーフィーがサインをしてくれました。
セラピストに自分への手紙を書くように指示され、学校の図書館で印刷を待っていると、コナー・マーフィーがやって来て、手紙を見られてしまいます。
その手紙にはエヴァンが秘かに心を寄せているコナーの妹のゾーイのことが書かれており、それを読んだコナーは激怒し、手紙を持って行ってしまいます。
誤解を解いて、手紙を返してもらおうとコナーを探しますが、見つかりません。
校長から呼び出されたので行ってみると、コナーの両親のラリーとシンシアがいて、あの手紙を見せられます。
コナーが命をたち、ポケットにこの手紙が入っていたというのです。
彼らは手紙を遺書だと思っていました。
シンシアはギプスに書かれたコナーのサインを見て、エヴァンが親友だと勘違いをし、エヴァンを夕食に誘います。
夕食に行くと、妹のゾーイはエヴァンからのメールが1つもないことを不審に思っているようでした。
コナーは麻薬依存症でドラッグ回復施設に入っていたことがあり、切れやすく暴力的なので、学校では鼻つまみ者として扱われ、友人はいませんでした。
妹のゾーイでさえ、コナーとのいい想い出なんてないと言いはなちます。
ラリーとシンシアはエヴァンという親友がいたことに救いを求めていたのです。
エヴァンは真実を告げようとしますが、シンシアは聞き入れません。
仕方なくエヴァンは話を合わせました。
いつしか腕を折った時に一緒にいたことになってしまいます。
このなにげなくついたウソが、エヴァンを悩ませることになります。
困ったエヴァンは友人に頼んで、メールまででっち上げてしまい、ウソにウソを重ねていきます。
そんな頃、学級委員のアラナからコナーの追悼式でスピーチをして欲しいと頼まれます。
その後アラナから、「コナー・プロジェクト」を立ち上げ、クラウドファンディングをしたいというメールをもらいます。コナーが好きだった果樹園を甦らせるというのです。
アラナと話していると、彼女もエヴァンと同じように社交不安障害で悩んでいることがわかります。
エヴァンはコナーの家族に「コナー・プロジェクト」のことを話しに行きます。
そうすると、シンシアはエヴァンをコナーの部屋に連れて行き、コナーのネクタイを渡して、これをつけてスピーチをして欲しいと頼みます。
追悼式の日のエヴァンのスピーチがネットに上げられ、どんどん拡散されていき、エヴァンは一躍時の人になります。
スピーチのおかげで、エヴァンはゾーイと付き合うようになり、マーフィー家で暖かく迎えられ、家族同然に扱われるようになり、エヴァンは束の間の幸せを噛みしめます。
エヴァンは母のハイディと暮らしています。
看護師をしているハイディは忙しく、いつも帰りが遅く、エヴァンと話す余裕さえない状態です。別れた父親に連絡しても、この頃無視されます。
家に来たゾーイにエヴァンは大学進学のために奨学金付きのエッセイコンテストに優勝しなければならないことを話しました。
エヴァンがマーフィー家の夕食に行くと、驚いたことにハイディも招かれていました。
そこでコナーのために用意していたお金をエヴァンの学費に使って欲しいと言われ、ハイディは激怒し、資金援助を断ります。
家に帰り、エヴァンはハイディに初めて本心を告げます。
「彼らは僕を病気だとは思っていない。お母さんにとって僕はお荷物で、邪魔者なんだ」
ハイディは「あなたはかけがえのない存在、人生で最高の宝物よ。ただ余裕がないの」と話しますが…。
そんな頃、エヴァンはアラナから本当にコナーの親友だったのかと聞かれます。
メールには6月に腕を折ったと書いてあるのですが、本当は9月だったのです。
アラナの疑惑を解くために、エヴァンは手紙を見せてしまいます。
なかなかお金が集まらないことに焦ったアラナは、他の人には絶対に見せるなとエヴァンに言われていた手紙をネット上に公開してしまいます。
ネットは大荒れ。
コナーが自殺したのは両親が原因ではないかとまで言われ始めます。
心配になってゾーイに会いにいくと、ラリーとシンシアは喧嘩を始めます。
その姿を見たエヴァンは、ついに真実を告白します。
そしてマーフィー家は自分がこうあって欲しいという理想の家族だったと告げ、去っていきます。
マーフィー家は真実を公表しませんでした。
そのためコナーの自殺の原因だとして責められ続けていました。
いたたまれなくなったエヴァンは動画を撮り、snsで真実を公表しました。
エヴァンは、前と同じように一人ぼっちになります。
しかしエヴァンは今度はコナーのことを知ろうと努力します。
彼の好きだという本を読み、コナーのことを知っているらしい人にメールを送り、彼のことを教えて欲しいと頼みました。
そうすると、コナーと同じ施設にいたデレクという子が、コナーがギターを持ち歌う姿が写っているビデオを送ってくれました。
エヴァンはビデオをコナーの家族やアラナたちに送りました。
ある日、エヴァンはゾーイに呼び出されます…。
実は私、勘違いをしていました。
このミュージカルは「ハイスクールミュージカル」みたいな青春真っ只中の明るい学校生活を描いたものだと思っていたのです。
見始めてびっくり。ぼっちのエヴァンと狂犬みたいなコナー、生意気そうなゾーイが出てくるんですものぉwww。
現代のアメリカ社会のダークな一面を描いた作品だったのですね。
歌詞をちゃんと見てみるべきでした(恥)。
これから見ようと思う人は、重いテーマのミュージカル映画だと思って見てくださいね。
アガサ・クリスティ 『アクロイド殺し』&『ビッグ4』 ― 2022/09/11
ポアロ・シリーズの三作目と四作目を読みました。

『ゴルフ場殺人事件』でシンデレラと結婚したヘイスティングズは、アルゼンチンに行ってしまい、ポアロは淋しがっています。
ヘイスティングズがいないので、今回の語り手はキングズ・アボット村の医師ジェームズ・シェパードになりました。
彼は村のことなら何でもお見通しの姉のキャロラインと一緒に住んでいます。
村には二つ、大きなお屋敷があります。
そのお屋敷の一つ、キングズ・パドックに住んでいるフェラーズ夫人ともう一つのお屋敷、ファインリー・パークに住んでいるロジャー・アクロイドが結婚するのではないかと村では噂になっています。
ある日、フェラーズ夫人が、睡眠薬ヴェロナールの過剰摂取で亡くなります。
シェパード医師が呼び出されましたが、手のほどこしようがありませんでした。
その日、シェパードは相談したいことがあると、アクロイドから夕食に招かれます。
その頃、シェパードの隣の家、からまつ荘にポロット氏という外国人が引っ越ししてきました。
カボチャの栽培に興味があるという、引退した理容師みたいな男です。
シェパードが庭でタンポポの根を抜いていると、カボチャが飛んできました。
ポロット氏がカボチャに腹を立て、投げ飛ばしたんだとか。
恐ろしや~。
カボチャのことがきっかけとなり、シェパードとポロット氏は仲良くなり、彼からアクロイドの姪のフローラと亡妻の息子のラルフが婚約したと聞き出します。
ファインリー・パークに行き、食後、アクロイドから話を聞きくと、フェラーズ夫人が夫のアシュレーを毒殺したと告白し、すべてを知っている人物から脅迫され、大金をまきあげられていたとのこと。
アクロイドはその人物が自分の家庭内にいるのではないかと疑っていました。
シェパード夫人は亡くなってしまいましたが、アクロイドは何か彼宛に書き置きを残したにちがいないと確信していました。
そこに郵便物が届きます。
その中にフェラーズ夫人からの手紙があり、アクロイドは一人で読むと言ったので、シェパードは家に帰りました。
その夜、シェパードにアクロイドが殺されているのが発見されたという電話がきました。
急いでファインリー・パークに行くと、いたずら電話だということがわかります。
アクロイドが無事かどうか確認しに行くと、扉には鍵がかけられており、名前を呼んでも返事はなく、ドアを壊して部屋に入ると、アクロイドは背後から刺されて亡くなっていました。
次の日、シェパードの家にフローラがやって来て、いっしょにからまつ荘に行って欲しいと言います。
シェパードが理容師だと思っていた男は、有名な私立探偵のエルキュール・ポアロだったのです。
シェパードは成り行きからポアロの助手として、いっしょに捜査することになります。
意外な犯人で、全く予想できませんでした。

ヘイスティングズ、再登場。
彼がいないと、ポアロ・シリーズもつまんないですね。
ヘイスティングズはフランスで用件を片付け、一年半ぶりにロンドンに帰ってきました。愛する妻は南米に置いてきました。
ポアロを脅かそうと、帰国のことは内緒にしています。
今やポアロの名声は高まり、コンサルタントとしてあちこちから依頼が来ています。
ポアロのフラットに行くと、これから南米に、それも一時間後に、行くと言います。
アメリカの石鹸王エイブ・ライランドからリオの大会社をめぐる大がかりな詐欺行為の調査を依頼されたのです。
話をしていると、寝室に誰かがいる様子。
ドアが開き、埃まみれの憔悴した顔の男が現れました。
彼はどうも話ができないようです。
紙切れと鉛筆を渡すと、「4」という数字を書きなぐり、しばらくしてから、リー・チャン・イェンは”ビッグ4”の知力を代表する、ナンバー・ワンと呼ぶにふさわしい男、ナンバー・ツーはドルの符号で代表されるアメリカ人で富の力の代表、ナンバー・スリーはフランス人女性、地下の世界の魔女の一人らしい、ナンバー・フォーは殺し屋…とつぶやきました。
とりあえず、彼をフラットに寝せておき、ヘイスティングズはポアロをサウサンプトンまで見送りに行くことにします。
しかし、列車が信号で一時停車したとき、ポアロはいきなり列車から飛び降りるように命じます。
きわめて巧妙な手段によって、自分が厄介ばらいされるところだったと言うのです。
仕組んだのは、ビッグ4と呼ばれる国際的犯罪組織の天才的犯罪者たち。
フラットに戻ると、男は窒息死の兆候を見せ、死んでいました。
そこにハンウェルの精神病院から来たという介護士が現れます。
死んだ男は病院に二年収容されていたと言います。
彼は死体を引き取る手配すると言って帰っていきました。
その数分後にやって来たジャップ警部は死んだ男は秘密情報部員のメイアリングだと断定します。
彼は五年前にロシアに行ったきり、消息が知れなくなっていたのです。
メイアリングは危険を察し、部屋にあった時計を四時にしていました。
精神病院に問い合わせると、脱走した患者はいないそうです。
介護士と言っていた男はナンバー・フォーの殺し屋なのか…。
このことを発端に、ポアロとビッグ4の生死を賭けた対決が開幕します。
相変わらずのポアロとヘイスティングズ。
彼らの友情は素晴らしいのですが、ヘイスティングズは素直なので顔にすぐに出てしまうからって、ポアロは何でも秘密にし過ぎです。
可哀想なヘイスティングズ。何回騙されたことか。
ビッグ4はあまり怖く思えませんでした。
今と比べると行けないのでしょうが、戦い方がちゃちですわ。
ポアロと戦うよりも、彼を組織に入れ、自分たちの味方にした方がよくないですかぁ、笑。
ヘイスティングズ、妻を南米に置いてきぼりにして大丈夫?
そろそろロンドンに帰ってこようよ。
ポアロ・シリーズはミステリーというよりも、ポアロとヘイスティングズの二人のかけあいを楽しむお話に思えてきました。
続けて出版された順番に読んでいきますわ。
篠田節子 『長女たち』 ― 2022/09/13

3つの長女たちのお話。
「家守娘」
島村直美は離婚歴ありの四十女。年下の彼氏と別れたばかり。
家には骨粗鬆症の母がいて、「認知症」が始まったみたいだ。
専門医のところに連れて行こうとするが、見抜かれて連れて行けない。
嫁いだ妹に相談すると、直美に反論し、説教を始める始末。
やがて母は孫のユキの幻を見て会話をするようになる。
やっと病院に連れて行くが、医師は「受け入れてください」と言うばかり。
母の妄想は進み、罵詈雑言を吐くことが多くなる。
とうとう直美は仕事を辞めざるおえなくなる。
ある日、直美は父が認知症だという新堂という男と出会う。
彼から誘われて飲みに行くようになると、母は新堂とのつき合いに気づき、交際を止めるように言い始める。
そして恐れていたことが起る…。
「ミッション」
頼子は亡くなった母の担当医、園田の人柄に惹かれ、仕事を辞め、国立医学部に入学をし、医師になった。
園田がヒマラヤの麓の村で事故死をしたと聞き、彼の後任としてその村に赴く。
だが、頼子が村人たちのためによかれと思ってすることが、ことごとく拒絶される。人の命への認識が根本的なところで異なっているのだ。
頼子は自分の無力感に打ちひしがれるのだった。
「ファーストレディ」
慧子の母は糖尿病を患っている。それなのに、何度言っても甘い物を食べのを止めない。糖尿病だとわかっても、自分の生活をかえようとはしない。
そんな母のために慧子は就職を諦め、母の生活管理を引き受けたというのに、母は感謝もせず、意に染まないことがあると、罵倒を浴びせかける。
父は医師で、地元で行政関係の委員や、医師会やロータリークラブの役員までやっており、公人としての生活が忙しい。
使いものにならない母の代わりに「ファーストレディ」としての役割も慧子が果たしている。
しかし、家に縛られた生活にも限界が来ている。
母を殺してしまう前に、家から逃げ出さなければ、と思う慧子だったが…。
篠田さんの小説を読むたびに、暗澹たる思いになります。この本は特にそうです。
どの母親も娘に対して容赦がない、毒親です。
娘は自分のものだから、自分の面倒をみることは当たり前という感覚なんでしょうね。
ゾゾッとしました。
極めつけは、腎臓まで寄越せですからねぇ。
そういえば、イギリスのエリザベス女王は最後の公務をして2、3日後にバルモラル城で亡くなりましたね。
日本だったら病院に入れられ、スパゲッティ状態にされ、延命されるのではないでしょうか。
ヨーロッパでは寝たきり老人がいないといいますし、日本と死生観が違うのでしょうね。
私自身は親の介護をしなくてすみましたが、これから、いいえ、今、している人もいることでしょう。
この本を読むと、身につまされるかもしれませんね。
篠田さんの絶妙な描写に恐れ入りました。
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