馳月基也 『拙者、妹がおりまして 4&5』2025/06/25



知り合いからフクロウの写真をもらいました。
北海道に住むカラフトフクロウではないかと思います。
可愛いですね。


『拙者、妹がおりまして 4』
4月に入り、白瀧家にとんでもないお客が訪れた。
それは勇実の昔の女、おえんだった。
おえんは勇実よりも一回り以上も年上の女で、六年前に千紘の手習いの師匠である井手口家の百登枝から紹介された書物問屋、翰学堂で写本の仕事を始めた時に出会った。
おえんは今、行くところがないから、白瀧家に置いてもらえないかと言う。
しかし、おえんと勇実のただならぬ関係に気づいた千紘は、おえんに対しひどい態度を取る。そのためおえんは二度と勇実の前に姿を見せないという言葉を残して去っていく。

六月になり、勇実の筆子の鞠千代が家の蔵から出てきた短刀の由来を知りたいと言ってくる。龍次が剣術仲間の伝手を使い、水心子正秀に目利きを頼んでやることにする。
その五日後、鞠千代は手習所からの帰り道で何者かに襲われ、かどわかされる。
その場に落ちていた手紙に左文字の短刀を寄越せと書いてあった。
勇実たちは鞠千代を助けに行く。

七月に入り菊香の弟の貞次郎が龍次と勇実のところにやって来る。
姉に五十過ぎの書院番士の男との縁談が来たと言うのだ。
菊香は縁談を受けると言っているらしい。
勇実はどうするのか。

『拙者、妹がおりまして 5』
千紘と将太が祝言を挙げたばかりの幼馴染みの梅之助とおちよに会いに行った時に、おえんが梅之助の家の質屋にやって来る。
千紘はこっそりとおえんの後を追い、おえんが沢姫屋という旅籠に勤めていて、長屋に拾い子と住んでいることを知る。

おえんが拾った子はひどい怪我をしていて、壱と名乗った。彼は龍次と勇実のことを知っているようだった。
ある日、おえんのところにやくざ者がやって来る。壱はその男を刺し殺し、浅草新鳥越町のおえんが前に勤めていた料理茶屋に向う。
おえんから頼まれ、山蔵親分が勇実たちを呼びに来る。
一体、壱とは誰で、茶屋で何をするつもりなのか・・・。


勇実も二十三歳なら女性と何かあってもおかしくないのですが、妹としては嫌なんでしょうねww。
千尋と龍次の間も、勇実と菊香の間も、何も進展がありません。
特に勇実と菊香は今のままで行くと、勇実が振られて終わりになりそうです。
菊香の心の中には伺いしれない暗闇があります。
それを勇実がどうにかできるのでしょうかね。

5巻目に実在する刀工の水心子正秀が出てきます。
私は刀剣女子でないので彼のことは知りませんでしたが、読んで彼と刀剣について少し知ることができました。

意外と(失礼)面白いので、10巻まで読もうと思います。

コメント

_ ろき ― 2025/06/26 21時42分04秒

フクロウの写真、そのお友達が撮ったの?可愛いですね。
日本に来ました、蒸し暑っつい!!

千紘さん、手ごわい小姑になりそうですね。お兄さんに悪い虫がつかなくていいけど、つかなすぎは問題か?

_ coco ― 2025/06/27 07時13分18秒

ろきさん、日本は蒸し暑いでしょ。この頃北海道も暑いから、お体気をつけてね。

千紘自体にも悪い虫がつきません。男は影のある女性が好きかも。

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