アガサ・クリスティ 『スタイルズ荘の怪事件』&『ゴルフ場殺人事件』2022/09/04

私、アガサ・クリスィの作品をまともに読んだことがありません。
有名なものは読んだと思います。でも、それほど面白いと思わなかったのか、続けて読まなかったのです。
この頃読むミステリー作品でクリスティが取り上げられているので、読んでみることにしました。
ミス・マープル・シリーズはドラマで見たので、ポアロ・シリーズを読むことにしました。(ポアロはPrime Videoでは無料で観られないのです)

まず、ポアロとはどんな人なのか、本の中から抜粋して書いてみます。
エルキュール・ポアロはベルギー警察の元刑事で、イギリスに亡命しました。
刑事時代は抜群の勘のよさを発揮して、当時の難事件を次々と解決して名をあげました。
背丈は五フィート四インチ(162㎝ぐらい)そこそこの小男で、物腰は堂々としており、頭の形は卵のようで、いつも小首をかしげており、興奮すると目が緑色に輝き、口髭は軍人風にぴんとはねあがっています。
置物の位置がずれていたり、埃がたまっていたり、服装が乱れているのは彼にとっては拷問と同じで、直さずにはおられないようです。
”秩序だて”と”体系ずけ”が彼の神で、具体的な証拠にはさほどに重きを置かず、本当の仕事は小さな灰色の脳細胞ですると言っています。

ポアロの相棒というべきヘイスティングズは、ロイド保険協会に勤めた後、第一次世界大戦に参加し、傷病兵となります。
ポアロがイギリスに来てからの最初の友人らしいのですが、友人になったきっかけは書かれていません。
ヘイスティングズは一応英国紳士らしいのですが、女性に対してロマンがあるようで、美人に弱く、惚れっぽく、勘違いが多いです。
推理力はそなわっていないようで、ポアロの側にいるだけで、何の役にもたっていないですわww。


まず最初はポアロが登場する一番最初の作品『スタイルズ荘の怪事件(The Mys-
terious Affair at Styles)』を読みました。

一ヶ月の疾病休暇をあたえられたヘイスティングズはたまたま友人のジョン・カヴェンディッシュと再会し、子どものころに泊めてもらったことのあるスタイルズ荘で休暇をすごしたらどうかと誘われる。
喜んで行ってみると、20歳年下の男と再婚したジョンの義母エミリーが急死する。二人の医師たちは検視解剖が必要だと言う。
ヘイスティングズはジョンに、ポアロにこの事件の捜査を依頼するように勧める。

私の”灰色の脳細胞”がポンコツだからか、ヘイスティングズ同様、全くポアロが何を考えているのかわかりませんでしたし、犯人もわかりませんでした(恥)。


原題は『The Murder on the Links』。なのに何故『ゴルフ場殺人事件』なのか?死体がゴルフ場予定地にあったから付けただけなのでしょうね。
この事件当時、ヘイスティングズはポアロといっしょにロンドンに住んでいたようです。

ある日、ポアロのもとに南米国の大富豪ポール・ルノーから手紙が来る。
そこには命が危険にさらされているので、助けに来て欲しいと書いてあった。
ポアロとヘイスティングズは早速ルノーの住むフランスのジュヌヴィエーヴ荘へと赴く。
駅に着いても迎えの車はなく、タクシーでジュヌヴィエーヴ荘まで行くと、警察がいて、ルノーが今朝殺されたと告げられる。
ポアロはパリ警察のジロー刑事と協力しあって調査をすることになるが、ジローはポアロに対してライバル意識バリバリで、非協力的だった。

これまた私には全く犯人の予想ができなかったです、笑。犯人は意外な人でした。
ヘイスティングズは相変わらず役立たずでしたが、結婚相手を見つけたようです。
ポアロは恋のキューピット役もするんですね。

二作品を読んで、予想とは違い、ポアロが意外とお茶目なおじさん(おじいさんなのかな?)でした。
ポアロ物はトリックとか犯人を推測するよりも(してもわかんないので、笑)、ポアロが突発的に何をして何を話すのかとかヘイスティングズとの会話とかを楽しんで読んでいった方がいいみたいです。
クリスティはポアロを書くことにうんざりしていたそうですが、長篇は33作もあるので、出版された順番で読んでいこうと思います。

<今日のわんこ>


土日になるとパパがいるので、弟は午前中から起きてジッとパパを観察しています。


兄はパパがいてもいなくても、マイペースです。

今日、パパは結婚披露宴でスピーチするので、練習していました。
犬たちは気になってしょうがないみたい。
ママはパパが披露宴でコロナ感染するのではないかと心配しています。

「ママ、心配しすぎですよ」by わんこたち