麻見和史 『無垢の傷痕 本所署<白と黒>の事件簿』2024/09/17

朝の九時頃、通りを歩いていると、さっき会ったばかりの柴犬が歩道に横たわって寝ていました。
どうしたのかと思ったら、そばにいた飼い主が、「起きなさい」と一生懸命言っています。暑くて歩くのが嫌になったのかもね。
飼い主さんには悪いけど、かわいい寝姿でしたwww。

さて、懸案事項だった眼科は前の病院に戻ることにしました。
戻れるかなと心配しながら電話をすると、大丈夫でした。
一生ものの病気(緑内障)ですから、病院に行くのが苦痛ではダメですよね。
心安らかに暮らしていけるように、ストレスをできるだけなくすようにしようと思います。病院に行くのもストレスですもの。

そうそう、眼科で視野検査をした後に、視能訓練士さんに「視野検査をするのがとても上手いですね。ひとつも押し間違えがありません」と感心されました。
わたしゲーム感覚で検査をしていますし、何十年もやってますものwww。



「白と黒」って何かと思ったら、大した意味がなかったです。
「白」こと警視庁本所署刑事課の刑事、白石雪乃は元看護師という異色の経歴を持つ。
「黒」こと同じく本所署刑事課の刑事、黒星達成は名前のコンプレックスから超ネガティブ思考の持ち主。
この「白と黒」がコンピになり、事件を捜査し、解決していくという内容です。
シリーズになるとは思いますが、まだ二作目は出ていません。

「星の傷痕」
墨田区江東橋の廃ビルで男性が倒れていると通報がある。この男性は二階から階段を転落して死亡したものと見られた。
遺体にはアスタリスクマークのような傷が三箇所つけられていた。
黒星は雪乃とコンビを組み、「鑑取り班」に所属して捜査を進めことになる。

「美神の傷痕」
墨田区錦糸一丁目で女性の遺体が見つかり、白黒コンビは現場に駆けつける。
被害者は首を絞められた後、薄刃の刃物で胸を傷つけられたようだ。
白黒コンビは被害者の夫で美容外科医の夫に話を聞きに行く。

「罪の傷痕」
大衆食堂に昼飯を食いに行った黒星は近くでアパートを経営している男性から相談を受ける。彼のアパートの男が行方不明だというのだ。
いっしょにアパートに行ってみると、内縁の妻に押し入れの段ボール箱に入っていたという凶器と書き置きを見せられる。
上司の三好班長から白黒コンビで調べるようにと指示される。

「嵐の傷痕」
雪乃は先月から何か個人的な悩みを抱えているようだ。黒星は自分でよければ相談に乗ると言ったが無視されている。
そんな時に交通課の仙道警部補から、東駒形一丁目の路上で起きた轢き逃げ事件を捜査してもらいたいと頼まれる。
被害者の弟が、兄が何かトラブルを抱えていて、それが原因で殺害されたのではないかと言っているというのだ。
白黒コンビ、また三好班長から無茶ぶりされる。

「火焰の傷痕」
本所一丁目、隅田川緑道公園で爆破が起った。白黒コンビはすぐに駆けつける。
二日で解決しろという三好にいいようにこき使われる。
防犯カメラに怪しい男が映っていたので本庁に問い合わせると、その男はかつての爆弾魔だということがわかる。アパートの中を調べ、関係者に聞き込みを行うが…。

黒星君、君はあまりにもネガティブ過ぎるよ。
そんなことではモテませんよ。アラ、セクハラになるかしら。
主に元看護師の雪乃さんの閃きで事件が解決しています。
短編なので、サクサクとお話が進んでいくのが小気味良いです。
軽く、直ぐ読めるミステリをお望みならどうぞ。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://coco.asablo.jp/blog/2024/09/17/9717454/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。