三浦しをん 『ゆびさきに魔法』 ― 2025/01/04

月島美佐はネイリスト。
専門学校の友人と二人でネイルサロンをやっていたが、四年前に独立し、弥生新町駅前の富士見商店街にある築五十五年の職住一体の二階建ての長屋で『月と星』というネイルサロンを営んでいる。
売上げは安定していて、それなりに常連客がつき、予約が取りにくくなっているので、もう一人ネイリストを雇いたいと思っている。
ある日、長屋の隣の居酒屋「あと一杯」の大将、松永が巻き爪に苦しんでいるのを知る。
「あと一杯」のことは気にはなっていたが、松永がネイルに偏見があるようなので、挨拶だけはするが、店には入ったことがなかった。
行きがかり上、松永の巻き爪の施術をしてやると、彼といっしょにいた女性、大沢星絵が無職のネイリストであることがわかる。
星絵は月島のお店で働かせて欲しいと言い出す。
星絵は独創的なセンスを持っているが、基礎技術が少々足りない。
でも、人とのコミュニケーション能力に優れている。
酒を呑むと記憶を失うことが玉に瑕。
鍛えると上手くなると見込んだ月島は彼女を雇うことにする。
月島と星絵は気が合った。
月島は星絵を雇ってから心身ともにゆとりができた。
たまに星絵と楽しく「あと一杯」で飲むこともある。
しかし、だんだんと月島は星絵がこのまま自分のところにいては彼女の才能を生かせないのではないかと思い始める。
そのため月島は星絵を友人の星野にあずけることにするが…。
臭いが嫌でネイルをしたことがないのですが、人がしているのを見て、いいなぁと思いますが、自分の無骨な手を見て悲しくなります。
今は年のせいか、爪を伸ばすと割れます。爪のお手入れ、どうしたらいいのか未だにわかりません。
そうそう、巻き爪を手術しました。
ネイルサロンで巻き爪まで処置してくれるというのは知りませんでした。
ネイルは綺麗な有閑マダム的な女性向きと思っていました。
しかし、この本を読むと、そうではないことがわかります。
ネイルってこんなに奥深かったんだと知らない世界を知ることができました。
でも、ネイルサロンへは…行けないわww。
この本はネイリストのお仕事の本です。
でもね、ちょっと長かった。
一体、どういう終わり方をするのだろうと思いました。
まあ、何も事件の起らないお話でいいんですけどね。
とにかくしをんさんのネイル愛が満載です。
表紙も素敵です。(図書館ではブックカバーフィルムを貼っているので、キラキラが見えなくて残念)
ネイルについて深く知りたい方、読んで見て下さい。
<今週の外食>

公園に行けないので、その代わりに朝食を食べに行きました。
ついでに、年始めの贅沢もしました。

苺パフェです♡。
苺はそんなに甘くはなかったですが、美味しかったです。
ここのパフェは甘すぎないのがいいですね。
コメント
_ ろき ― 2025/01/04 23時08分30秒
_ coco ― 2025/01/05 07時19分10秒
ろきさん、ネイルもアートですね。
ネイリストは国家資格ではないですが、技能検定試験があるようです。理美容師のように、公衆衛生についても学んでいるんじゃないかしら。
この前、爪用のオイルをつけてみたのですが、全く変わりがなかったです。
年を取ると爪まで栄養が行かないのか?
ネイリストは国家資格ではないですが、技能検定試験があるようです。理美容師のように、公衆衛生についても学んでいるんじゃないかしら。
この前、爪用のオイルをつけてみたのですが、全く変わりがなかったです。
年を取ると爪まで栄養が行かないのか?
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私も爪に負担がかかりそうなのでネイルはめったにしませんが、芸術的な仕上がりを見るとプロはすごいなと思います。
どんな分野も、奥は深いものですね。
そのうち、むしろ爪を丈夫に健康にするネイル液なんかも出そう。