堂場瞬一 『ロング・ロード 探偵・須賀大河』 ― 2024/08/09
「ロング・ロード」だと「長い道」と思ってしまいますが、「LONG」ではなくて「WRONG(間違った)」なので、お間違いなくww。
須賀大河は36歳、元弁護士の私立探偵。190㎝の長身なので、人目につきやすく、よくスポーツは何をしていたのと聞かれる。
高校では将棋部で、大学では司法研究会と答えると、嫌な顔をされる。
ある日、大学の同級生で巨大IT企業「ZQ」の社長、春山遼太郎から十二年ぶりに連絡を受ける。
社内に怪文書が出回ったので、調べて欲しいというのだ。
春山は社外にも社内にも大きなトラブルはないという。
大河はひょんなことで出会ったITコンサルタントの真野由祐子に頼み、会社の廊下に監視カメラを設置してもらう。
上手く犯人の画像を手に入れることができるが、写っていたのは男らしい人物だが、顔はわからない。
しばらくして犯人が金を要求してくる。
大河は警察に相談するようにアドバイスするが、春山は頑なに警察の介入を拒否する。
大河は金を持っていき、金を取りに来た犯人を捕らえようとするが、逃してしまう。
諦めたのか、犯人からの連絡が途絶え、春山は犯人がわからないままに調査を打ち切るが、大河は独自に調べていく。
するとZQ創業直後から勤めていた営業部員が殺される。
一体春山は何を隠しているのか。
大河は春山の過去を探っていく。
残念ながら、相変わらずしょうもない話を書いているなという感じです。
「ハメット、チャンドラー、ロス・マクドナルドの系譜に連なる、正統派私立探偵小説」とか「ハードボイルド」とか、書いてて空しくなりませんか。
大河君(といいたくなるほど)、良い子なのはわかります。でもそれだけです。
彼よりも出てくる女性群の方が魅力的です。
堂場さんの作品に登場する女性はあまり魅力のある人が少ない傾向にありますが、今回は違います。
ITコンサルタントの真野由祐子やZQ社長室長の伊佐美真梨、人気女優で春山の恋人の遊佐莉子の三人は素敵な女性です。特にわたしは真野さんが気に入りました。
彼女たちに比べると、春山なんてクソみたいな男です(失礼)。
今回は堂場さんの理想の女性が書かれているのでしょうかねww。
シリーズ化すると面白くなるのかもしれないので、次に期待ということで。
日本にハードボイルドは似合わないと思うのはわたしだけでしょうかねw。
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