柴田よしき 『私立探偵・麻生龍太郎』 ― 2026/08/05
麻生龍太郎シリーズの三作目で『聖なる黒夜』の後日談。

警視庁捜査一課の警部だった麻生は警察を辞め、今は私立探偵をしている。
下町の古い雑居ビルに事務所兼住宅を借り、調査事務所を開いている先輩たちから半端な仕事をまわしてもらっている。
「OUR HOUSE」
麻生の先輩から紹介された女がやって来た。取り壊す予定の家の庭に三十年前に埋めたタイムカプセルが埋めたところになかったので、それを探して欲しいというのだ。調査をするうちに麻生は依頼人の本当の目的は何かと疑問に思い始める。
「TEACH YOUR CHILDREN」
病気休職をしている慧愛学園女子中等部中等部長の石田が、職についてから一年も経たないで退職した二十五歳の女性教師が彼にセクハラで慰謝料を請求する民事訴訟を起こす意向で、弁護士曰く、彼女は傷つけられたプライドを取り戻したいだけなのだと言っているらしいが、石田にはまったく身に覚えがないと言う。
麻生は裏に何かがあると思い、誰が石田を陥れようとしているのか、そしてその理由を探ると言う依頼を受ける。
そんな時に麻生が下町の所轄にいた頃に出会った、今は警察を辞め探偵事務所を経営している沖田慶子が電話をしてきて飲みに誘われる。
沖田の探偵が石田を尾行していたらしく、沖田の依頼人はセクハラ裁判で石田と敵対する人間ではないというが。
「DÉJÀ VU」
麻生は熱を出したので、近くの調剤薬局で一番近い内科医院を聞き、そこに行った。飲み薬の処方箋を貰い薬局に戻り、処方箋を預けて一旦事務所に戻った。
そこに薬局の若い薬剤師が帰るついでだと薬を届けにやって来た。
麻生も彼もどこかで会った記憶があるのだが、どこかで会ったか思い出せないでいた。何か思い出せたら連絡をし合おうと言い、連絡先を交換した。
麻生は元同僚の山背に電話し、問い合わせると、その薬剤師は現在、捜査している殺人事件の関係者であることがわかる。気になった麻生が調査を始めると、麻生と彼には意外な接点があることがわかる。
「CARRY ON」
元検事で今は弁護士をしている早坂絹子から風変りな依頼をされる。自分が盗んだ叔母のアレキサンドライトの指輪が盗まれたので、それを探して欲しいというのだ。麻生は指輪を盗んだとみられる、叔母にその指輪を贈った男に会いにいくと、贈った指輪はアレキサンドライトではなくルビーだったという。妙な話だ。
『聖なる黒夜』の後も麻生は昔の事件の冤罪の証拠を調べ続けていましたが、そのことがバレて、所轄の地域課の制服組へと異動させられることになります。
常に警察組織全体に監視されていては冤罪事件の真実を調べ上げることなど不可能だと悟った麻生は、このへんが潮時だと思い、警察を辞めてしまいました。
一方、山内練は刑務所に四カ月ほど入っていて戻ってきたばかりです。麻生は練をヤクザと手を切らせ、更生させようと努力していますが、それがとても難しいことに気づいています。
彼は自分の過ちを正すことを決心しているようですが、果たしてどうなることやら。
「麻生は警視庁捜査一課の天才」、「石橋の龍」って言われていたんですって。
石橋を渡るように、じっくりと捜査をするので有名だったみたいです。
いかにも麻生らしいですね。
私生活では車好きで、持っている車はスポーツタイプ。意外ですね。
スピードを出すことよりもスポーツタイプの車が運転していてクセが強く、そのクセが楽しいので好きなのだそうです。
運転しない私にはわかりませんがね。
この短編集も扱う事件は二作目同様に地味なものですが、一筋縄にはいかず、ひとつの事件の後ろに意外な事件もついてくるという感じです。
探偵と言うと、浮気調査とか人探しが主のように思いますが、元刑事の麻生ですから一癖も二癖もある事件を依頼されるようです。
そういう場合、依頼人は探偵に隠し事をしていることが多そうですね。
これで麻生龍太郎シリーズは終わりですが、謎は残されています。
次に麻生が出てくるRIKOシリーズを読んでみることにしました。
実はRIKOシリーズが先で、麻生龍太郎シリーズはRIKOシリーズのスピンオフ作品なんですって。
読む順番を間違えたかしら。
そうそう、このシリーズ、是非英語に翻訳してください。
『ババガヤの夜』がミステリー文学賞英国推理作家協会賞タガー賞翻訳小説部門受賞ですから、このシリーズもいい線いきそうだと思います。
<久しぶりのランチ>

そろそろ大丈夫かとホテルのランチに行って来ました。
肉ではなくてお魚、鮮魚のサルティンボッカ仕立てを食べました。
上のソースが余計です。頼めば別々にして出してくれるのかしら。
デザートがレモンのシャーベットとチョコレートケーキで、胃に悪そうなので食べませんでした。
体重は約10㎏痩せましたが、まだまだお腹周りに贅肉がついています。
頑張ってもう少し痩せようと思いますが。
でも、何でもおいしく食べたいですわ。
<今日のわんこ>

懲りずに持って来いをやろうとママにアヒルちゃんを持ってくるヨーキー弟。
頭をよく見ると、乱れています。やんちゃなところが魅力ですかぁw。

兄は今日も全く持って来いに興味を見せませんでした。
ママのところに来ましたが、彼の頭の中はおやつしかないようですww。
コメント
_ ろき ― 2026/08/06 06時34分34秒
_ coco ― 2026/08/06 07時09分08秒
麻生は警察官にありがちな俺は市民のためにやってるんだぜ、だから何をやってもいいんだという傲慢さがなく、誰にでもフラットな状態で聞き取りをするので、人は心を開くのでしょうね。
今朝は兄に5時半に起こされ、眠いです。とにかくご飯を早く食べたいみたいです。
ヨーキーはご飯よりも遊びです。どちらも面倒いw。
今朝は兄に5時半に起こされ、眠いです。とにかくご飯を早く食べたいみたいです。
ヨーキーはご飯よりも遊びです。どちらも面倒いw。
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普通に浮気調査で密会現場の証拠写真を撮っていたりする姿が想像できませんねw
訳ありの仕事は依頼人も訳ありで、ややこしい。
英訳されてヒットするといいですね。
アヒルちゃん投げは終わらないww楽しいね♪