有栖川有栖 『鍵の掛かった男』2016/09/01



初めて読む、作家アリスシリーズです。
アリスというから女かと思ったら、男でした。
探偵役の犯罪学者・火村英夫と、その助手役の推理作家・有栖川有栖が事件の謎を解いていくというシリーズ(らしい)。
最新作を読んだのですが、途中から読んでも問題ありません。

名前を知っている程度の女流作家から、ある男が自殺をしたと言われているが、自殺をするような人ではないので、調べて欲しいという依頼がきます。
死んだ男は梨田稔といい、大阪の中之島のプチホテルのスウィートに長期滞在をしていました。
彼のことをいい人だと、ホテルの従業員もホテルのゲストもみな言うのですが、彼の過去を知っている人は誰一人としていませんでした。
彼の過去には鍵がかけられていたのです。
火村が大学入試で忙しいので、アリスは一人、ホテルに乗り込み、梨田の過去を調べていきます。
肝心の自殺か他殺かは、後から来た火村に解かれちゃいますが、それも愛嬌かな。

梨田という男の過去が次々と解かれていくところがおもしろかったです。
読む本がない時に、作家アリスシリーズでも読んでみますわ。