平石貴樹 『松谷警部と向島の血』2016/10/31



弟犬は兄犬よりも大きくなったのに、未だに兄にこびます。
兄は弟がどうも嫌いらしく、こういう風に「ふん」として相手にしません。

今日、私がいつもよりも早く帰ってきたら、いつも吠えまくる犬たちが静かでした。
ママは遅く帰ってくると思って油断して寝ていたようです(笑)。



松谷警部シリーズの最終巻です(たぶん)。

松谷警部の退職の日が迫っています。
そういう時に、彼の現職最後の事件が起こります。
十両力士が相撲部屋の自分の部屋で殺されていたのです。
「コノ者、相撲道ニ悖ル」という紙片が残されていました。
関係者から話を聞きますが、すぐに真相解明とはいきません。
そうするうちに、今度は先輩格の力士が相撲縁の回向院で殺害され、同じメッセージが残されていました。

さて、白石巡査部長は松谷警部の退職の日までに真相に迫ることができたでしょうか。

証言から何度も何度も推理を構築し、アリバイを崩していくという、そういうまどろっこしさが好きな人にはおもしろい作品なのでしょうね。
私はどうも、この頃、それが楽しめなくなってきたようです(恥)。

退職後の松谷警部、いえいえ、松谷さんですね、は、俳句三昧の生活をするのかしら?