髙田郁 『あきない世傳金と銀 五 転流篇』2018/02/24



「買うての幸い、売っての幸せ」と買い手と売り手の両方を幸せにする商いを考えている幸。
五鈴屋の三兄弟に嫁ぐという稀有な運命を受け入れ、今はいい旦那さんにも恵まれ、好きな商売に邁進しています。
しかし、幸せは長くは続かず、お家さんの富久は亡くなり、桔梗屋を買い上げ、実母の死、そして・・・。
試練が次々とやってきます。

大阪は『女名前禁止』と言って、女は家持ちにも店主にもなれない土地柄です。
そのため旦那さんが表に立って、商いをおこないます。
幸は『商い戦国時代の武将になれる器』(元番頭・治兵衛曰く)。
大阪で彼女は表だっては活躍できませんから、次の舞台はたぶん・・・。

この本もテレビドラマになりそうですね。
夫の智蔵は是非とも玉木宏さんでお願いしたいものですわ。
幸は・・・少し考えてみます。

実は私、出世花シリーズが好きなんです。
どうも出世花よりもこのシリーズの方に髙田さんは集中しているようなのが残念です。
来年あたりに続きをお願いします。



「待て」をしている犬たち。
兄はじっとボーロを見つめ、弟はママを見つめる。
近くに置くと、「よし」の前に食べてしまうので、遠くに置いてあります。


「早く食べたいよぉ」とべロっと舌出し。

「よし」の掛け声とともに1秒後にはボーロは見事なくなっていました。
兄は5分以上、弟は3分、マテができます。