アーナルデュル・インドリダソン 『厳寒の町』2019/09/22

アイスランド・ミステリー。
レイキャヴィク警察の犯罪捜査官エーレンデュルが主人公のシリーズ、5作目。


十歳ぐらいの男の子の遺体が見つかる。
彼はアイスランド人の父とタイ人の母の間に生まれた子で、両親の離婚後、母親と父親違いの兄と一緒に暮らしていた。
兄はタイで生まれ暮らしていたのだが、母親がアイスランド人と結婚したため、アイスランドに住むことになったが、アイスランドに馴染めなかった。
弟の死を知り放心状態に陥った兄を心配した母親は、彼を誰も知らない場所に匿ってしまう。
兄の証言を得られないまま、エーレンデュルたちは近所の人々や学校関係者に聞き込みをしていく。
殺害の動機は人種差別的なものなのか。

移民の問題ってこれから日本でも重要な問題になるでしょうね。
その点、ヨーロッパは先んじていますし、同じ島国のアイスランドは参考にできるのではないでしょうか。

北欧の冬の厳しさが身に凍みます。
北海道の冬と通じるものがありますから。
夏に読むとちょうどよくなるかというと、そうでもないですけど。
なんともいえない暗い話です。
次回作は『凍てつく夜』という題名らしく、また寒いんですねぇ(笑)。

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