風野真知雄の二つのシリーズ2024/10/25

「魔食 味見方同心」シリーズの三作目。

『魔食 味見方同心三 閻魔様の怒り寿司』
今回も面白い料理が出てきます。
まず最初は、「怒り寿司」。
寿司が怒るはずはないので、何かというと、閻魔様を祀っている渋谷村の炎上寺で売っている寿司のことです。
その怒り寿司を食べると、閻魔様に怒られることになるので、犯した罪は許されるという、何とも都合のいいお話です。
でも、寿司は普通のとは違います。
どんなに罪があっても、私は絶対に食べたくないです。苦手なんです。
どんな寿司か、ここには書きません。
想像してみて下さいww。

次に出てくるのは「きったねうどん」。
その名の通り、深川のごみごみした路地の奥深くにあるきたないうどん屋のきつねうどんなのですが、食べたらものすごく美味しいとか。
魚之進も行ってみるのですが、なかなかお店に辿り着けません。
食べてみたい気もしますが、汚い店には入りたくないわ。

三番目の料理は、というか食材と言った方がいいかな。
「素麺くもの糸」です。
とにかく素麺がくもの糸のように細く、喉越しがいいんですって。
これは食べてみたいです。

四番目は「棘の蜜」。
これも料理ではなく、サボテンの花の蜜のことです。
サボテンに花が咲くことは知っていましたが、蜜が美味しいなんて、知りませんでした。
蜂がその蜜を吸いにやって来るのだと思ったら、なんと、コウモリが来るというのです。
本当なのでしょうか。
調べてみると、本当でした。

もはやこれらは魔食の部類に入りますね。
さて、このような食べ物からどのような事件が起るのか。
興味を持った方は読んでみて下さい。

このシリーズは兄の仇討ちをする「隠密 味見方同心」シリーズ(九冊)から「潜入 味見方同心」シリーズ(六冊)、そして、その後の「腐食 味見方同心」(三冊)へと続いています。


『寿司銀捕物帖 イカスミの嘘』
新シリーズです。
日本橋の魚河岸に近い、小網町一丁目にある<銀寿司>のあるじで握り寿司の名人と言われている銀蔵は、かつて凄腕の岡っ引きだった。
その頃、銀蔵の相棒だった北町奉行所の定町廻り同心、谷崎十三朗から、もう一度十手を持ち、彼の息子で見習い同心になったばかりの十四朗の相棒になり、彼を一人前に鍛え上げて欲しいと頼まれる。

銀蔵と十四朗が最初に関わった事件は、イカ将のあるじ、将吉殺し。
わきに『かねかしじんきち』と書付が遺されていたというが。
「イカは嘘をつかない」とは本当でした。
次は銀座四丁目の<万五郎寿司>のあるじ、万五郎殺し。
そばにハマグリが一つ、シジミが二つ、そしてかなりいいマグロがあった。
今は夏。「夏のマグロは、まずいはず」なのに。
次に殺されたのは、老舗の海苔問屋<川本川>の旦那。
まだ還暦だったというのに、餅を喉に詰まらせて亡くなったらしい。
どうもおかしいと、銀蔵の勘は言っている。
ある日、十三朗のお見舞いに行った帰りに、銀蔵は箱崎町の料亭<長生楼>の女中のおたつが必死の形相で駆けてくるのを見かける。
翌日、長生楼のあるじと女将、住み込みの板前の三人が殺されているのが見つかる。
金は盗られていない。
調理場のまな板の上にヘソがくり貫かれたアナゴがあった。
おたつは仕事に来ない。
殺しの現場を見たのか?

「味見方同心」シリーズとは被らないように、新シリーズは寿司関係にしましたね。
食べ物からよくこんなことを考えつくなと、いつも思うほどです。
流石です。
私はもっぱら食べるばかりの能なしですわwww。


<今日のおやつ>


大きいシナモンロールは食べたくないので、小さいものが売っていたので、買って来ました。
フィィンランドのシナモンロールとアメリカのシナモンロールは違うみたいです。
フィンランドスタイルのものは生地にカルダモンが入っているようですが、アメリカンスタイルはシナモンとシュガーだけで、上にアイシングをするのだとか。
私が買って来たのはアメリカのシナモンロールですね。
アイシング、いらないです。
フィンランドのシナモンロールを売っているお店、どこかにないかな。

来年の夏にまたフィンランドに行くか、スウェーデンかノルウェーに行こうかと計画を立てています。
旅行貯金をしなければ…。

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