読んだ文庫本(時代小説)2025/05/12



鷹井伶 『てきてき 浪華おなご医師と緒方洪庵』
亜弥の生家は下総の古河で薬種を商っていた。十三の時に姉の代わりに、大阪の高名な蘭学者の息子で今は遊学中の男との縁談で大阪に行く。
姑になる定は日本初の蘭和辞典を完成させた海上随鷗の娘で、蘭学にも医学にも通じ、長年医師として稼ぎ、夫の天游を支えていた。
定は息子の嫁にいずれ自分のような医者になってもらい、息子の嫁として手助けをさせたいと思っていた。
亜弥は学問好きで、父より本草や陰陽五行など本道の基本を教わっており、蘭学を学びたいと思っていたので、この縁談に飛びついた。
定は亜弥を緒方洪庵の適塾に入れる。
男のなりをして亜弥は適塾に通い始めるが、小ぼんをはじめとする他の男性塾生たちと親しく交わうようになる。
やがて洪庵にも認められ、往診の手伝いをするようになるが・・・。

1838年に緒方洪庵が開設した適塾ですが、女性の塾生は実際にはいなかったそうです。
いたらどうだったかと考えると、亜弥のようにはいかないように思います。
やっぱり男からの嫌がらせがあり、通えなくなったのではないでしょうか。
悪く考え過ぎですかね。

高田在子 『茶屋占い師がらん堂 狐祓い』
最福神社門前の茶屋「たまや」の一角で開かれている占い処「がらん堂」の占い師・一条宇之助のところに様々な悩みを持つお客がやって来る。
女遊びが趣味の男と所帯を持つことを躊躇している女、息子が嘘をつくようになり、狐に取り憑かれたのではないかと心配する母親、道場主を決める試合に勝てるかどうか占いに来た武士、役者と親しくなるにはどうしたらいいかを占いに来た男・・・。
宇乃助はどのお客にも全身全霊で話を聞き、「占った相手が幸せになるために、一歩踏み出す勇気を与える」ために助言を与えていく。

茶屋占い師がらん堂シリーズの四作目。
「たまや」の娘のすずが主人公で進むのかと思ったら、違いました。
宇乃助がメインで、すずはそばにいるだけです。
すずは人が嘘をついているかどうかわかるという能力を持っていますが、今のところ役に立っていません。
この後、どうなるのかちょっと心配ですが、題名が「がらん堂」ですから問題ないですよねww。

<シリーズの順番>
①~③『茶屋占い師がらん堂』、『茶屋占い師がらん堂 招き猫』、『茶屋占い師がらん堂 異国の皿』

風野真知雄 『魔食 味見方同心(四)おにぎり寿司は男か女か』
今回、南町奉行所味見方に属する隠密同心の月浦魚之進が扱う奇妙な食べ物は、「おにぎり寿司」と食べると子どもが授かるという「子どもうどん」、ゾウの鼻の「ゾウ煮」、どじょう屋の「怪獣椀」です。
魚之進、何やら会津藩と薩摩藩に関わる陰謀に巻き込まれそうです。

毎回言っていますが、よく考えつくと感心しています。
「おにぎり寿司」が1番食べたいかな。店主が殺されちゃうのがなんですがw。
「子どもうどん」はキノ、タケノ、カズノ、タラ、きな、卵が入っているんですって。きな粉はいらないけど、まずくはなさそう。
「ゾウ煮」と「怪獣椀」はいりません。
次はどんな料理が出るのか、楽しみです。


<ChatGPTで遊んでみる>
動物を人間にできると聞いて、わんこたちの写真を二枚使って一枚の写真にしてもらいました。
すると・・・。


アラ、美女二人!
犬はメスと決まっているのでしょうか。
次は別の二匹で写っている一枚の写真ではどうなるのかと再度やってもらうと・・・。


こっちの方が家のわんこたちらしいかな。
でも、ひょっとしてこの子たちも女の子なんではないでしょうか。
最後に二枚の写真を使って一枚の絵にしてもらいました。


↑これがもとになる写真です。


右側の弟がヨークシャテリアだとわかりませんね。
本物よりも育ちの良さそうなわんこですww。

コメント

_ ろき ― 2025/05/13 03時07分17秒

1838年開設の塾では、女性の受け入れは難しかったでしょうね。意志と才能のある人もいただろうに、もったいない。

AI画像、2枚目のは表情よくなったですね。ここで「オスだっつってんだろーが!!」と怒りのフィードバックをしてやったら(怖がられる?ww)直したかも。
まあ、しょせん本犬たちには敵いませんが。

_ coco ― 2025/05/13 06時51分12秒

ろきさん、2枚目を男の子にしてもらったら、左はそのままで、右が少し変わったぐらいでした。
人間をしてもらうと、夫がものすごくジジイでびっくり。
AIは忖度ができないんかww 。

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