M.W.クレイヴン 「ブラッディダイスの殺人」 ― 2026/09/02

ワシントン・ポー・シリーズの七作目。


ワシントン・ポーは石打ち殺人事件でPTSDを患い、トラウマ療法士の治療を受けている。
回復傾向にあるものの、現場に出ても差し支えないと判断されるまで、訓練部門に配属されていたが、教官と喧嘩をしたため異動させられ、国家警備隊の無能二人組と漁船への立ち入り検査をやらされていた。

その頃、イギリス全土で連続狙撃事件が発生していた。
犠牲者は十七人にものぼり、犯人の手がかりは皆無。
急遽、重大犯罪分析課の元メンバー、フリン主任警部とポー、そしてティリー・ブラッドショーが召集された。

狙撃犯はわずか十七発の50口径のBMG弾しか使用しておらず、被害者の選定基準はなく、北アイルランド以外のイギリス国内で犯行におよんでいた。
犯人の身長は六フィート以上で、射撃姿勢を取った場所に空薬莢が残されていた。

ポーたちは十七人めの犠牲者が殺害されたスコットランドのグレトナ・グリーン(駆け落ち結婚で有名な町)に向かい、発砲現場を見る。
ポーによると、狙撃犯はライフルの照準を合わせるためにゼロ調整を行わなければならず、そのすべての条件に合うのがスコットランドなのだ。

ブラッドショーは17件の犯行と現場に、ある法則を見つける。
犯人は正二十面体の特殊なサイコロ、イクサヘドロンを使い、犯行現場を決めているようだ。
身近で毎日イクサヘドロンを使用しているのは、ティリーによるとTTRPG(テーブルトーク・ロールプレイングゲーム)の愛好家だという。
ポーとティリーはバーミンガムで開かれているイギリス最大のテーブルトークゲームのコンベンションに行き、メーリングリストを集める。

ところが、またグレトナ・グリーンで銃撃がある。
ティリーの仮説は間違っているのか?

なかなかはっきりしない犯人の動機。
ポーはある人物の助けを借りようとするが…。


冒頭からショッキングなことが起こり、まさか、そんなことはないわよねと思いつつ、読んでいきました。
初っ端から心配させないで欲しいわ。信じませんでしたけど。
そうそう、なんで17人も亡くなってからポーたちが呼ばれたのか疑問です。
もっと早くに呼んでよね。
前作の『デスチェアの殺人』に比べると、気分の悪くなる場面がなく、気持ちのいい終わり方です。

どうやらポーとドイルは結婚式を挙げるようです。
ドイルはそんなことしそうもないと思ったのですが、侯爵で社会的身分がありますから、ちゃんとしとかないとダメなんですね。
結婚式のケータリングでキムチを出すなんて、大丈夫かと思いますけどw。
バーティおじさんがとてもいいキャラクターで、次回も出して欲しいです。

やっぱりポーとティリーの掛け合い漫才は最高です。
二人はバディとして最高の相性ですね。
次回からもっと活躍してくれそうなのが嬉しいです。

八月に八作目、『The Killer's Mark』が出たようです。
ポーとティリーはある少女の死んだと思われていた母親を探すようです。
裏で闇社会が関わっているような感じかな。
ペーパーバッグで五千円、kindleでも二千五百円なんてびっくり。
翻訳される来年を待ちますわww。

面白いシリーズなので、是非読んでみてください。

コメント

_ ろき ― 2026/09/02 19時35分32秒

人気シリーズですね、まだ読んでません。
電子書籍版の図書館にないのよね~。1作目から、紙の本を予約するか。予約料かかるけど50ペニー(108円くらい)で助かる。本、買うと高いですよね。

このごろはスーパーでもキムチを売ってますが、だいぶマイルドにアレンジしているみたい。結婚パーティでどう使ったのか気になる。

_ coco ― 2026/09/03 06時46分48秒

ろきさん、イギリスでも人気ですか。面白いものね。
え〜、本の予約ってお金がかかるのぉ。
なんでも値上がりして、暮らしにくいですね。

ろきさん、キムチはお皿に盛っただけみたいです。
イギリス人は食べ慣れていないものは食べないと思うけど、侯爵などの上流社会の方は違うのかしら。普通は臭いでダメよね。

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