第二回 東京ミッドタウン能狂言2008/09/21

台風が来ているというので、ひょっとすると夜の能狂言はなくなるのではと心配でしたが、台風が進路を変えたので、無事開演。
昨日の狂言も観たかったですが、たぶん中止だったでしょうね。
ゆっくり早めにミッドタウンに行き、食事をしたかったのですが、仕事の後ではその時間もありません。残念。
相棒が滅多にないことですが、観に行ってもいいと言ったので、チケットを2枚用意し、ミッドタウンに行くと、寒いこと寒いこと。
日中は夏なのに、夜は秋です。
MUJIでカーデガンを買いました。
芝生広場に舞台が作られていました。
席がよくなく、事前の予約で頼んだのに端から3番目。
正面席はどうやって確保するんでしょう?
隣のおばさんも「見づらいのよね」と不満をもらしています。
これでは聞こえないな、と思っていたらマイクを使っていました。
音質があまりよくないような。
こういう所でやるから仕方ないと言えば仕方ないのですが。
靖国神社の時は桜が咲いていたので、まだよかったのですが、芝生広場は微妙です。
時々どぶの匂いが漂ってきます。
飛行機がやっぱり五月蠅いですね。
相棒が一緒ということで、演目はよく知られているものにしました。

喜田流舞囃子 「高砂」  シテ 友枝 昭世
和泉流狂言  「棒縛」
   太郎冠者 野村 萬斎  主 野村万之介 次郎冠者 深田 博治
喜田流能  「船弁慶」   シテ  塩津 哲生

「高砂」は結婚式で演じられるお目出度いものですが、今回は有名な「高砂や~」ではありませんでした。
「棒縛」は酒飲みの嫌らしさなどというと、酒飲みの人は怒るかもしれませんが、縛られても酒を飲もうとする根性には呆れます。
何度見ても、笑える狂言です。

「船弁慶」は源義経と武蔵坊弁慶の出てくる能です。
兄頼朝との不和から都落ちする義経の話です。
悲しい場面ですが、実際は義経さん、愛人が沢山いて、連れて行ったそうな。
能では静御前だけしか出てきませんがね。
都から連れてきた静御前を弁慶の諫めで都に帰すことになります。
静が別れの場で踊る別れの舞が見所です。
アイの船頭が笑わせてくれました。
船の作り物を持って現れ、義経や弁慶達を乗せて漕ぎ出すと、嵐が来ます。
その時の船を漕ぐ動作と掛け声が笑いを誘います。
そこに平知盛をはじめ、平家の亡霊が現れ、場面が一転。
弁慶が祈り伏せます。

なんか野外だと集中できず。まあ、仕事の後だということもありますが。
相棒曰く。「外でやる能狂言ならまた見たい」
私は能楽堂の方がいいのですわ。
仕方ないから(?)次回は神社でやる薪能あたりを探し、また連れて行くことにします。

帰りは乃木坂まで歩いていき、駅の近くの居酒屋「魚真」に入りました。
この居酒屋、魚がメインでお客さんがいっぱいいました。
外人が多いのがさすが六本木。
となりの外人さんなんかは器用にサンマをお箸で食べていました。
魚が美味しくて、お勧めの店ですが、店員さんが若く元気よくノリノリ。
そのノリについていけない人は止めた方がよさそうです。

よく働き、よく遊んだ一日でした。