アリス・キンバリー 『幽霊探偵と銀幕のヒロイン』2008/10/13

ミステリ書店<バイ・ザ・ブック>の共同経営者のペネロピーと幽霊になった探偵ジャックのシリーズ4作目です。

古い映画館をリニューアルし、第一回キンディコット・フィルム・ノワール・フェスティバルが行われることになる。
呼び物は映画上映や講演、パーティー、サイン会。
もちろんペネロピーの書店でも、映画に関する本を売り出し、サイン会を計画していた。
ところが映画上映の後、伝説の銀幕のヒロイン、ヘッダ・カイストが現れ、ステージで話をしようとしたところ、天井からスピーカーが落ちてくる。
ヘッダは無事だったのだが、スピーカーに誰か何かをしたのではとペネロピーは思ったが、警察は事故と結論づける。
次の日には映画史家のアイリーンが新しい本のサイン会を<バイ・ザ・ブック>でやることになっていた。
ペネロピー達が本屋を開けていた時に、アイリーンは殺されてしまう。
アイリーンの新しい本に書かれていたことは、ヘッダのことで、ヘッダの愛人が元愛人に殺された事件についての真相が書かれていたのだ。
相変わらず警察は事故だと言い張り、ペネロピーは神経症だと言われる始末。
警察が当てにならないので、ペネロピー達は独自の調査を始める。

もちろん、幽霊のジャックも活躍します。
60年前、ヘッダが女優として全盛の時に、ジャックは探偵をしていました。
浮気調査をしていた時に、ジャックはヘッダの愛人が殺されるのを目撃していたのです。

本の内容とは関係ないですが、本の中に、灯台を改築して、ホテルの別館にしているというのが出てきましたが、そういうところがあったら是非とも泊まってみたいですね。

とにかく、失望させないシリーズです。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://coco.asablo.jp/blog/2008/10/13/3816870/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。