第12回世界バレエフェスティバル―プログラムB2009/08/11

プログラムAよりBの方が見ごたえありました。
なんと最後のカーテンコールでダンサーが大入りてぬぐいを投げてくれ、1枚ゲットしました。(写真)
私はつつましく、一枚ゲットしたので、後は座ってみなさんの必死の形相を見てましたが。
前に座っていると、たまにいいことあります。日本手ぬぐいってちょっとバレエに合わないんですが・・・。
隣に座っていた親子は5、6枚も手に入れてました。何するんでしょうか?
相棒曰く、「おみやげだよ」

     8月11日(火) 【プログラムB】

    《第一部》
 「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」
   マリアネラ・ヌニェス
   ティアゴ・ソアレス

 「コッペリア」
   ヤーナ・サレンコ
   ズデネク・コンヴァリーナ

 「アレクサンダー大王」
   ポリーナ・セミオノワ
   フリーデマン・フォーゲル

 「海賊」より”寝室のパ・ド・ドゥ”
   シオマラ・レイエス
   ホセ・カレーニョ

 「白鳥の湖」より”黒鳥のパ・ド・ドゥ”
   上野水香
   デヴィッド・マッカテリ

 「パリの炎」
   マリア・コチェトコワ
   ダニール・シムキン

一番最初のヌニェスは笑顔がとってもかわいいです。
楽しそうに踊っているのが好印象。
4列目だったので顔の表情がバッチリ見えます。
「コッペリア」はどの場面だろうと思っていたら終わっていました。
丁寧に踊っていたようですが、あまりオーラがないかな?他の人たちがすごすぎだからか。
フォーゲル君はなんと、「アレクサンダー大王」ですって。
体が大きいので、上半身裸は見栄えしましたが、大王というより、王子様でした。
まあ、まだ若いし童顔?
セミノオワは細くて、腹筋がちゃんと割れてました。見習わなければ・・・。
わたしは結構時代物や神話物が好きなので、「アレクサンダー大王」が全幕バレエとして上演されたら見に行きたいです。(え、男性ダンサーの裸が見たいだけ・・・?)
「海賊」では楽しみだったカレーニョがサポートばかり多くて、とっても残念でした。
「海賊」見たはずなのに、”寝室のパ・ド・ドゥ”覚えていません。
一体どこにあったんだろう?(どうもABT版だけにあるようです)
上野さんは「白鳥の湖」の”黒鳥”をよく選びましたねぇ。(別に彼女じゃないのかな)プログラムAでは、あのザハロワが踊ったんですよ。無謀です。
上野さんの手のがカクカクと動いていて、手に表情のない人だなと思いました。これでは学芸会?(上野さんのファンの方、怒らないでね)
「パリの炎」はイワン・ワシーリエフが踊るのを見ているので、二回目です。
シムキン君、かわいい。イワン君は太ももがとっても太くなってしまって、ちょっと・・・という感じになっちゃったので、お願いだから、今の体型を維持してください。
二人とも、小さくてかわいいペアでした。

   《第二部》
 「ナイト・アンド・エコー」
   エレーヌ・ブシェ
   ディアゴ・ボァディン

 「スリンガーランド・パ・ド・ドゥ」
   アニエス・ルテステュ
   ジョゼ・マルティネス

 「白鳥の湖」第三幕より
   ルシンダ・ダン
   レイチェル・ローリンズ
   ロバート・カラン

 「マノン」より第一幕のパ・ド・ドゥ
   アリーナ・コジュカル
   ヨハン・コボー

 「アパルトマン」より”ドア・パ・ド・ドゥ”
   シルヴィ・ギエム
   ニコラ・ル・リッシュ

 「ベラ・フィギュラ」
   オレリー・デュポン
   マニュエル・ルグリ

私の苦手なコンテンポラリー作品が目白押しでした。が、眠らずに最後まで見れました。
感想までいうようなほどコンテンポラリーは知らないので、私の気になったものの感想だけにしますわ。
「バラ・フィギュラ」は前に見たエトワール・ガラの方がよかったような。
やっぱり若い肉体の方がきれいでしたね。
「ナイト・アンド・エコー」は好きな振付でした。
特に面白かったのが、「白鳥の湖」です。
グレアム・マーフィーの振付って変っているんですね。なんと三角関係ですか。
現代の英国王室を舞台にしちゃったって。ヒロインが故ダイアナ元妃の姿に重ねあわされているそうです。(パンフレットより)ふ~ん。嫉妬と絶望が伝わってきました。
是非とも全幕みたいです。
「マノン」は”沼地”(たぶんマノンが死ぬ場面)ではなくて出会いの方になっていました。
マノンとデ・グリューの一目で恋に落ちた、ドキドキする胸の鼓動がいいですね。コボーの顔にやっとなれました。
プログラムAでは写真との違いにびっくりしたまま終わってしまったので。
そうそう、前の座席が空いていたのですが、なんとルグリが出る前に来て、第三部にはいませんでした。
ルグリのファンで、会社をそのためだけに抜け出してきたんでしょうか。

    《第三部》

 「海賊」
   ナターリャ・オシポワ
   レオニード・サラファーノフ

 「ル・パルク」
   ディアナ・ヴィシニョーワ
   ウラジーミル・マラーホフ

 「ブレルとバルバラ」
   エリザベッド・ロス
   ジル・ロマン

 「オネーギン」より第三幕のパ・ド・ドゥ
   マリア・アイシュヴァルト
   フィリップ・ヴァランキエヴィッチ

 「ドン・キホーテ」
   スヴェトラーナ・ザハロワ
   アンドレイ・ウヴァーロフ

第三部はどれも見ごたえありました。
オシポワは相変わらず高いジャンプを飛んでました。
サラファーノフは残念ながらアリには見えません。
私の趣味ですが、アリは背の高い濃いダンサーに踊ってもらいたいですよね。
こういうガラ公演では仕方ないですか。
「ル・パルク」はパリオペラ座で見ましたが、私には感情移入がむずかしかったようです。
マラーホフとは合わないのかしら?オペラ座のル・リッシュの印象が強いのかもしれませんね。
「ブレルとバルバラ」はベジャールの振付ですが、ベジャールは背の高い女性が好きなのでしょうか?
プログラムAの女性もそうでしたが、今回のロスもロマンと同じぐらいの背の高さでした。
かわいいというより、カッコいいといいたくなるような女性達です。
ロマンはワイルドな不良中年。(あくまでも私の印象です)
シャンソンに合わせて踊ったのがフランス的(?)でした。
「エスメラルダ」のタマラ・ロホはシムキンの次ぐらいに会場を沸かせていました。
「コッペリア」のおきゃんさとは違うロホの魅力がわかりました。
彼女はバランス感覚がすぐれているのですね。
そうそう、ボネッリはロホに負けじと勢いよく回りすぎたのか、転んでしまいました。
プログラムBの一番は、「オネーギン」でした。
アイシュヴァルトの「オネーギン」は来日公演で見て、感動させられましたが、今回は短い時間なのに、彼女の世界に引き込まれてしまいました。
オネーギンをまだ愛しているけれど、でも自分の今の境遇を考えて、彼の求愛を拒絶する、それまでの心の揺れが見事でした。
そういえば、ルグリの最後の公演が「オネーギン」だったそうで、見たかった。ガラでこの三幕を踊って欲しかったです。
最後の「ドン・キホーテ」は言うまでもないですね。
貫禄十分。たとえ調子がよくなくても、なんといってもザハロワですから。
今更ながらに、ウヴァーロフのスタイルのよさを認識しました。
ザハロワは他のバレリーナよりも大きい人なので、ウヴァーロフぐらいの背の大きさがなければ釣り合わないですものね。
彼は身体も柔らかいし、いいですね。
バレエ初心者の私には他のダンサーと比較しないとわからないこともあるんですね。
ガラ、見たかったな・・・。どんななんだろう。

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