アン・ジョージ 『衝動買いは災いのもと』2015/08/25



南部のお話なので、名前がファースト&ミドルネームになっています。

パトリシア・アンは60歳の元教師。
まじめで几帳面で、今は夫のフレッドと堅実に暮らしています。
姉のメアリー・アリスは65歳で、三人の金持ちと結婚したのはいいのですが、夫たちが次々と亡くなり、夫たちの遺産で裕福な暮らしをしています。

ある日、メアリー・アリスがやってきて、衝動買いでウエスタン・バーを買ったと言います。
一緒にそのバーに行って元経営者のエドと話して帰ってきたのですが、その翌朝、姉の電話で起こされます。
エドが首を吊って死んでいるというのです。
急いで駆け付けると、エドはどうやら何者かに殺されたようです。
警察はバーの従業員たちに話を聞きますが、料理人はパトリシア・アンの元教え子のヘンリーでした。
ヘンリーが警察に連れて行かれるのを見て、パトリシア・アンはヘンリーのために真犯人を探そうと決心します。

主人公のパトリシア・アンの素敵なところは、「このしわとたるみだって、ひとつひとつが勲章なのだ」という心意気です。
それにしても60歳がおばあちゃんですか。
今の60歳って若いですよ。
おばあちゃんなんて言うと怒られそう。

性格も見かけも全く違う姉妹が、と言っても、主に妹のパトリシア・アンがですが、活躍するシリーズです。